ノンちゃん雲に乗る

　今日のＮＨＫＢＳ２『私の一冊 日本の１００冊』は、作家 川上弘美さんによる、石井桃子著「ノンちゃん雲に乗る」でした。

　「優しい丁寧な日本語で書かれていて、とにかく面白い。世の中と自分が一体だと思っていたノンちゃんが、世界と自分は違うものだという事に気付いた瞬間を書いたお話。生きる事を書く時には必ずどこかに死が隠れている。それを感じさせる作品でもある。」と本に対する思いを語っています。

　私が幼かった頃、本好きだった今は亡き父が「ノンちゃん雲に乗る」は、とてもいいお話だと言っていたのを思い出しました。

　そのとき読んだのか、教科書に載っていたのか、覚えていないのですが・・・８歳のノンちゃんのように、雲にのってみたいなと思ったものでした。　

　大人になった今、想像でも、もう雲に乗ることはできません。ネバーランドもサンタクロースも、子供だけにしか見えないものなのですネ。