宮原教育の窓

有田市立宮原小学校(和歌山県)の公式ブログです。

第1回OJT授業研修 (^_^) ~5年算数~

2018年04月22日 | ブログ

新年度が始まってまだ11日目、進んでOJTをしてくれた研究主任の先生に感謝です

この時期に、このような公開授業を行えるのは、昨年度までの授業研修の積み上げがあってこそ

担任が変わっても、授業者が誰であっても、子どもたちは自分たちで進める授業が行えるかどうか

早いうちからOJTを行ってくれたおかげで、新しい課題を見つけるとともに、たくさんの成果を感じたOJTとなりました

 

では、20日(金)の5年桜組

授業前の板書

いつもどおりの準備

部分的に見ていくと・・・

先生からのメッセージ

クラスの力を数字で表しています(満点の割合で)

確認テストの情報も与え、見通しを持たせます。

観点も示して

これは、日々どの授業でも大事にしていること

これもすべての教科で大事にしています

今回、めあては先生から示していました

いろんなパターンで、子どもたちが決めることもあります。

学校で力を入れていることの一部

基礎学の内容をこのように示しておくと、子どもたちが見通しを持ちやすいです

国語と算数について、年に3回のチェックと復習期間 

 4月:新担任が子どもたちの昨年度の力を把握する

10月:前期の学習内容が身に付いているかチェックして、弱いところを中心に復習する

 3月:1年間の学習内容が身に付いているかチェックして、弱いところを中心に復習する

下の写真は4月分(これから10月分と3月分が上に貼られていきます)

このように掲示すると、やはり子どもたちが見通しを持ちやすい

時間割票と週案が並べて示されています

これも、見通しを持って学習するヒントになっています

学習メニュー配布

先生は、むだな言葉は一切言いません。黙って配るだけ

だから、教室の空気は大変落ち着いています。

すぐに目を通し、今日の授業の流れを確認します

自分がポイントだと思うところにラインを入れて

学習メニュー確認は1分間

質問が出ました

よい質問でした。みんなもちゃんと聞きます

上下写真の女子は、椅子の向きまで変えて先生の方を向きました

昨日のふり返りから一部紹介

授業のふり返りは、前時と本時の学習内容をつなぎ、子どもと子どもをつなぎます。

よい自学も紹介して、予習してきたことをほめました

「では、課題1へどうそ」と小声でさりげなく言うだけで、子どもたちは動きます

学び合いスタート

昨年度も行っていたことなので、動きがスムーズです

自由帳に貼った拡大版の問題をみんなで解き、全員が理解するよう努めます。

それぞれの班の算数リーダーが、メンバーのことを考え、自由帳の向きを工夫しています。

時々、必要に応じて、学習メニューを確認しながら

指で部分的に隠すなどして、工夫して説明

説明を聞きたいので、思わず前のめりに

手前の女子は、ちょっと迷うことが出てきたので教科書で確認

「0.01の位ってあったっけ?」 確認後、1/100の位が正しいと分かりました

熱心になると、頭の距離が近づきます

課題1が終わった班は、課題2のワークシートへ

このようにすると、プチ黒板みたいで、みんなが見やすいですね

T1とT2の先生は、それぞれ子どもの様子を観察して回ります

学び合いが成立しているので、先生は一人一人の子どもたちを観察することができます

ここで、算数リーダー招集

状況確認

リーダーは自分の班の状況をよく把握していました

リーダー会を開いている間も、他のメンバーはすべきことをして進めています。

リーダーが状況判断し、確認テストの時刻を決定

答え合わせ

問題がまだできていない前の子のために見えないように工夫しています

子どもが子どもを教える学び合いが基本ですが、もちろん先生も必要なときは教えます

比較をしながら説明

確認テストの時刻になるまで一生懸命

クラス全員で満点をとりたいので、自然と班に関係なく学び合っています

先生が学び合いを止めて、途中で一斉学習へ

誰に言われたわけでなく、自然にチョークリレー

さりげない行動にも子どもと子どものつながりが感じられます

先生は、子どもたちの学習の様子を観察していて、思考に係るメモを確実にしていなかったのが気になったようです。

理解が難しい子が陥りやすい点は、メモを怠ること、或いは、メモの仕方を忘れてしまっていること

ここで、ポイントをきっちり押さえました

子どもによる学び合いであっても、このような教師による介入は必要不可欠・・・の場合が多いです

再び学び合い

先程から、もう班は関係なくなってきています。

下の写真の説明を少し

答合わせをする子、その様子を確認しながら見ている子、次のワークシートに進んでいる子、教えている子と教えてもらっている子・・・それぞれが自分のすべきことをしていてナイス

1人で解く時間あり・・・

教えてもらう時間あり・・・と、放っておかない&教えすぎないのがすばらしい

確認テストの時刻2分前になると、判断して自分たちでテスト隊形に

確認テスト中

T1とT2の先生が机間巡視の観点を今打ち合わせして分かれたところ


確認テスト終了

結果が気になるので、提出する前に答えを確認し合っています。

この瞬間に、深い学びになることがあります。

タイムリーであると同時に、正しい答えを知りたいという必然性があるから

「どうだった?」「できた?」などと声をかけ合って

一緒に一生懸命がんばったものね

これで学習は終わりではありません

選択学習へ

まだ貼っていない子にネームプレートを持ってきてあげる優しさ

だれがどんな選択学習をしているか、先生も子どもも一目瞭然となるようネームプレートを貼る子どもたち

先生たちは、この間にすばやく答え合わせ


個人で選択学習をする時間ですが、答え合わせが気になります

ここでもいい姿発見

友達の机の向きを直すのを手伝う優しさ

途中で選択学習の内容を変えてネームプレート貼り直しもOK

自分に合った学習を判断して行うのが選択学習

選択する学習により、問題の難易度が違います

答え合わせを終えて、先生は間違いの多かった問題を板書

「ジャンプ問題」を選択した子が答え合わせに

ここでも、解き方について自然と学び合いが生まれます。

何かを確認しに来ています。

必要ならば、立ち歩きOKです。

先生たちの答え合わせが終わったら、直しをさせるために、先生は、間違えた子に再度確認テストを配ります。

下の写真は、前の席の子がなぜ間違えたか説明し、その教え方を聞いているT2の先生がチェックしています

直接教えるのではなく、子どもが適切に教えているかチェックするのが先生の仕事

教え方が間違っていたら介入します

「では、今日の結果を発表します」

子どもたちは、もうすでに満点じゃない子がけっこういることを感じていたので、結果を聞く前から残念そうな子も

でも、もしかしたらと楽しみな表情の子も

「満点は4人です

表情、さまざま

「11問って、確認テストにしては多すぎたましたね。時間が足らなかった子もいたんじゃないでしょうか。見直す時間も十分じゃなかったですよね。あなたたちの実力ならと、つい先生が欲張ってしまいました。ごめんなさい。次はもっとよく考えます。」と、始めに先生が素直に謝罪

「でも、1問だけしか間違っていない人がほとんどでした」

一番間違いが多かった問題をみんなで正しく理解するために、最後は一斉学習

授業終了

子どもたち、いつも通りがすばらしい

学び合いを昨年もしっかり進めてきたから、新しい学年・クラスになってもスムーズに仲間とつながって学習できるんですね

時間を大切にするのも、リーダーがすべきことをしっかり行っているのも、昨年までの積み上げがあってこそ

これから、子どもたち自身、どんな授業をつくっていってくれるか楽しみです