宮原教育の窓

有田市立宮原小学校(和歌山県)の公式ブログです。

アクティブ・ラーニングOJT授業研修 ~6年生算数~

2018年01月15日 | ブログ

12日(金)桜組

今回は、高学年のTTの先生による授業記録(青文字)からお届けします

以下、(  )内の黒字は校長による補足と講評

授業前:板書などの準備はできている (授業をスムーズに始められるので

10:35 授業開始

6桜では、主に学習係(今日はYとHとE)が授業を進めている

(子供でもできることは子供にさせるという考えがナイス その分、教師は判断して適切に介入しないといけないので力量が必要

Y「今日は勉強するページ数は~ページです」 「教科書タイムに何分いりますか」 ⇒2分に決まる

(子供たちが適切に判断したのがすごい←日頃から行っているのでできること

10:36   教科書タイム開始

(全員、見事に集中←これもいつもどおり)

今日の内容について、ペアに聞いているところもあり

10:38 Y「グループでめあてを考えてください」

(どの班もスムーズなつながり

2班は、めあてが決まった後に・・・

 I 「このめあてに"学び合い"とかも入れよう」

 U「ほんとやな、じゃあめあては・・・・・にしようか」

10:40 Y「では、めあてを聞いていきます」

    →指名されたら、各自キーワードや班で決めためあてを発表する

教師は大事な意見をひろい、分かりやすく板書していく

10:41 Y「黒板を眺めてください」 →キーワードなどを確認する

H→昨日の確認テストの結果を発表(21/29)

10:42 子供たちは教科書の問題へ

(「分かる?」とか「教えて」から始まるつながりが全学年共通

(この時間に、学習係は相談して確認テストの時刻を設定←ちゃんと時計を見て

10:44 

T→今まで習った単位をひたすら紙に書いて、同じ班の子に説明している

  「㎝は~の時に使う、mは~」というふうに

 

10:46 各班、除々にワークシートに移っていく

(学習係は、時々3人で相談しながら授業を進めていく

10:47 H(学習係)「ワークシートをどんどんしていってください。」

(この班では、椅子を移動させて教えてもらいやすいようにしていた。誰にも指示されない必然性のある場所移動である

10:49 E(学習係)「ワークシートはNo,2からしてください」

   →No.1には次の時間の内容が含まれていたからということらしい

10:53 ある班では、単位の大きさの違いを一生懸命説明している (㎝とmの違い)

   「ドッチボールするときは、走り回るやん。走れるぐらい広い所はmを使う。」

   「ものさしで計れるぐらいのものは、㎝を使う。」

     ⇒非常に分かりやすい説明!

(教師は、基本的に見守るスタンスで) 

(状況を見ながら、学び合いに介入 と言っても、直接関わることは多くない 班の子供や周りの子供に気付かせることが多い)

10:56 係「ワークシートの〇番はテストにでるから、よくやっといてください。」

(この言葉、集中して聞いていない様子だったので大丈夫かと心配したが、「〇番出るって・・・」という声があちらこちらから聞こえてきたので、全員は聞いていなくても、班には伝わっていることが分かった

10:59 ワークシートが終わる子が出てくる

Y→教室内を歩き回り、全体の状況を確認している (さすが、6年生の学習係。すばらしい

必要に応じて、教えている

(ここらへんまでくると、もう班関係なく学び合いが行われている

11:03 テスト隊形になり始める

(友達が忙しそうなので、代わりに机をテスト隊形にしているのがいい

11:04 テスト直前までワークシートをしている子がいる (ぎりぎりまであきらめない気持ち

テスト開始

今日のベスト3(確認テストにかかった時間)  

1番→57秒  2番→58秒  3番→1分14秒

11:11 テスト終了

11:13 答え合わせは各班で行う

(どうかなぁ ←気にしているのがいい)

(回収したとき、リーダーがすぐにチェックを入れて話題にする ←その場でタイムリーに理解できる

(どんな間違いをしているか、ここでもリーダーがチェック ←責任感ありますね

(難しい問題もあったので、必然的に黒板に貼られた解答を見に来ています)

すぐに選択学習に移った子供は約10人

(学習係が「座ってください」と何度か呼びかけ、一斉学習が始まる ←教師がよく使う言葉だが、子供が言うことで効果大 下の写真は、教えにいっていたのを急きょ止めて席に戻るところ

11:14 Y(学習係)→一斉学習を始める

テストで間違いが多かったところを説明している

   ⇒子供たち、真剣に聞いている

(このクラスは、自分が見やすいところに移動OK 聞くこと・見ることを優先)

(教科書も見ながら聞いている子も

(説明終了)

11:18 もう一度選択学習に移る

11:20 テスト結果発表→17/28

11:21   授業終了

(先生からの大事なメッセージをいつも板書している ←同じことを書いていると意識して行動するようになる)

まあ、それにしても、子供たちの主体的な動きと協同的な学びがすばらしい

これは、鳩組も同じ

もちろん、この1年間だけではなく、何年間もの積み重ねで確実に力をつけてきたのです

教師も負けないように、子供たちの学び合いの中に適切に介入し、「あー、なるほど」とか「さすが、先生」と思わせる教え方をしなくてはいけません。

教師が子供に力をつける教師も成長するそれでまた子供が成長する・・・子供とともに成長する私たちです