4年生です
「小見出しによる立場分けの授業」です
(「何?」と思ったら、4年生以上の子どもなら経験ありますので、機会があれば聞いてみてください)
それぞれの立場に対する質疑応答形式で、30分間近く、ほぼ子どもたちだけで授業を進めます。
質問したり、答えたりする中で考えが深まり、立場変更を経て、20とおり近くあった小見出し案が最後は3つくらいまでに絞り込まれます。(子どもたちは1つにしたいそうなのですが、限られた時間内では難しいようです)
教師は、子どもたちの意見を分かりやすくまとめて板書すること、話し合いが脱線したり止まったりしたら適切に助言することが主な仕事です。
それでは、子どもと子どもがつながって進めている授業をご覧ください
桜組
手がぴんと伸びていて、すばらしいです。
子どもたちの話し合いが始まりました
目線は、先生の方ではなく、友達の方に
先生は、子どもたちの意見を聞きながらすばやく板書していきます
意見を聞きたいので、自然に体が友達の方に向きます
アップでとると、豊かな表情が分かりやすいです
先生が、教科書を持ちなさいとか、見なさいとか、一度も言いません。
なのに、子どもたちは教科書を読むのです。読まないと質問に答えられないからです。
着席している子どもたちも、教科書から目を離せません。友達からいつ質問されるか分からないからです。
授業についていっていないと、自分が困るという授業形態です。
個人でのふり返りの場面
感想を書いている子、感想を読み直している子、調べたい言葉があって辞典を引いている子
それぞれが主体的に活動しています
感想が書けた子どもから、次々と発表していきます。
相互指名せず、折り合いを付けて(相手や周りの様子を察して)、それぞれ発表していきます。
鳩組
みんなで、それぞれの立場を確認しながら作業します
始めの先生の語りを全員が集中して聞いています
話し合いが始まりました
やっぱり、手の挙げ方がすばらしいです
自然と体の向きが友達の方へ
もちろん、先生は発表者の方を向きましょうなどと言っていません。
真剣に教科書を読んでいます。ここでも、先生の指示はありません
授業のまとめで、先生が自学(自主学習)ノートを紹介しています
子どもたちに始めの授業で単元計画を渡しているので、今日の授業に向けて予習してきて、それを実際に授業に生かしたということです。
桜組も鳩組も「自分たちで授業をつくる」ことができていて、すばらしいと思いました。
その話し合いの中で、段落どうしのつながりや段落の要点などを出し合い、学習内容が深まっていました。
もちろん、先生は話し合いに全く入らないのではありません。必要最小限に入ります。
そうすることによって、先生に頼らず、自分たちで聞き取ろう、読み取ろうという意識が高まります。
先生の言葉が少ない分、子どもたちの意見発表が多くなり、コミュニケーション力もついていきます。
まだまだ十分とは言えませんが、このようにして、「主体的に学習する」姿勢を子どもたちに身に付けさせたいと取り組んでいます。