mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

猪高町

2009年03月06日 | 地理・地名

 このブログで、地理・地名のカテゴリを設けましたけど、いろいろ他事(特に鉄道が多い)で書くことが多く、ちょっと開店休業気味でした。

 ふとしたことから合成地名のことに触れ、私にとっての合成地名の代表格は、名古屋市名東区に今はとても少なくなりましたが、「猪高町」です。昭和30年にそれまでの愛知郡猪高村が名古屋市千種区に編入された際に、地名表記は名古屋市千種区猪高町となりました。

 この猪高町、「猪高」と書いて本来は「いたか」と読ませます。明治39年に猪子石村と高社村が合併して猪高村が成立し、村名は猪子石(いのこいし)村の「猪」と高社(たかやしろ)村の「高」をとって猪高村としたもの。ですので「いたか」と読むのが本来ですが、私を含めて「いだか」と読む方が多いそうですね。名古屋市バスの猪高車庫、これが「いだかしゃこ」でして私の誤読の原因です。また自治体変遷の資料にも「いだか」とする表記が見られ、私の長期誤認識の一因です。

 名古屋市編入で猪高村の領域は、「千種区猪高町○○(大字名)」となりまして、名古屋市の資料にも「いたかちょう」と記されております。その後、猪高町の範囲は大部分が千種区から分離して名東区へ、そして住居表示の設定で猪高町は緑地などごく一部になってしまいました。

 ところで猪高の元となった高社村ですけどこちらも合成地名でして、明治22年に高針村+一社村+上社村から一文字を取った名前、さらにその一社村も明治11年に一色村+下社村の合成地名です。この「一社」については今は「いっしゃ」と読んでいますが、成立当時は「いちやしろ」と読んでいまして、そのことは弊ブログ2008年6月27日の記事に書きました。

***2010年5月追補
 2010年4月1日、名古屋市営バスの停留所名称は一部が名称変更され、「猪高車庫」停留所も読み方が「いたかしゃこ」に変更されました。また、コメントにも書いてある「猪高小学校」「猪高緑地」「猪高台」はいずれも「いたかしょうがっこう」「いたかりょくち」「いたかだい」に変更されました。


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2 コメント

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お久しぶりです。 (waka)
2009-03-06 21:39:44
お久しぶりです。

確か、「猪高」って「いだか」って読むのでしたっけ?市営バスに乗っていた時に、この地に車庫があったような気がしまして、そのとき「いだかしゃこ」っていってたような・・。
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ブログ本文にも書きましたが、市バスの猪高車庫停... (kisomitake)
2009-03-07 12:01:55
ブログ本文にも書きましたが、市バスの猪高車庫停留所は「いだかしゃこ」と読みます。その他に市バス停留所に「猪高」とつく、猪高小学校、猪高緑地、猪高台、いずれも「いだか」と読ませます。

いずれも「猪高」を「いたか」なのか「いだか」なのか、読み方が揺れているものですね。明治期の名前にはえてしてそんな面もあり、猪高は一応「いたか」が本来なのだそうですが、音韻的には「いだか」と読む方が自然だという話もあるようです。

なお猪高小学校ですが、校名は「いたかしょうがっこう」。webで検索したら、明治45年の猪高高等尋常小学校創立以来の校名だそうです。
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