mitakeつれづれなる抄

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南海トラフによる巨大地震発生対策で臨時警戒情報発表の運用11月から

2017年10月27日 | 気象・自然など
 日経新聞web版記事からです。政府は、東海地震対策に代わる、最大マグニチュードが9にも達する、南海トラフによる巨大地震対策として、巨大地震発生が高まった場合に、「南海トラフ地震関連情報」を臨時発信する際の4つのケースを発表したとのことです。
記事:南海トラフ巨大地震、4つのケースで臨時警戒情報、11月から

 政府はこれまで、駿河湾沖で発生する東海地震の発生を予知し、その上で地震発生の可能性が高まった場合に、「東海地震警戒情報」を発表する(できる)ということを前提に、その予知対策として巨額の費用を投じてきました。
 しかし、この東海地震の発生予知自体が無理だという見解となり、一方で、南海トラフによる巨大地震は、駿河湾沖だけではなく、トラフ(海溝)全体が震源域になることが十分考えられ、そこで駿河湾沖が震源とする東海地震だけでなく、南海トラフ全体を対象とする監視体制をとり、巨大地震が発生しそうな状況となれば、臨時の情報を発表することとし、その状況となる4つのケースを発表した、というもの。

 その4つとは、
・南海トラフで想定される巨大地震よりも小さいM7以上の地震が発生した場合
・南海トラフでM6以上の地震が発生し、『ひずみ計』が普段とは異なる変化を観測した場合
・複数のひずみ計で偶然とは認められない特異な変化を観測した場合
・プレート境界で「すべり」が発生した場合

 このうち2つ目のケースに該当することは、実際にありました。何年前になるかな、私が体調を崩す前で杖を使うようになる前でしたので、もう6年以上前ですが、9月のある日の夜、南海トラフを震源とする比較的大き目の地震が相次いで起きました。
 この時は、いよいよ南海トラフの巨大地震かと、心臓が冷えましたが、その後の推移は穏やかで一過性のものでした。
 しかし長期的に見れば、この地震も南海トラフの巨大地震の前震とも言えるものです。
 地球の地殻活動の一環です。

 また静岡県の駿河湾沖で最大震度6弱の地震が起きたこともありました。
 まさしく駿河湾沖の想定東海地震の震源エリアで断層面に近い所。
 しかしその地震も、他のひずみ計などに異常値は見当たらず、一過性のものでしたが、長期的に見れば巨大地震の発生に近づく活動は、なされているものです。


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2 コメント

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地震予知 (ponta)
2017-10-29 14:18:17
 日経新聞に載って居ましたか?
つい先日地震予知は出来ないと結論を出したのでは?

今ラジオで地震前にポロン…ポロンと教えて呉れるがこれも無いよりはマシと思いますが、とても間に合いません。 
現在のJアラートみたいなもので鳴ったから避難をせねばと思ってもどうしようもない。

 何年も前に東大のロバート・ゲラー教授が、「先生、地震予知は出来ますか?」と、司会者が質問したら即座に「出来ません」と大きな声で答えたのが頭に残って居ます。

 現在の学問では予知するのは無理な様ですが、まだ政府はそんな所へ金を使おうとして居るのですか。
其れが本当なら政府の頭可笑しい、どうかしてるね。
其れとも良い方に解釈して未来のために投資するのかねェ。
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観測情報の発表 (kisomitake)
2017-10-30 00:37:24
コメント、ありがとうございます。

地震の予知は、ほぼ不可能です。
先日、予知ができないとサジを投げたのは、予知を前提とした東海地震の警戒宣言です。
東海地震は、あらゆる手段を使ってでもその前兆をキャッチし、事前に地震発生を使え、関係各所に警報を発する「警戒宣言」を行うことによって、被害を最小限に抑えようとするものです。

しかし、地震発生の前提通りに前兆が起きるとは限らず、東海地震の発生予知を前提とすることは止めて、東海地震を含めた南海トラフの観測情報を広く周知するものです。

東海地震の予知ができないとことは、本年9月27日の記事に書きました。
http://blog.goo.ne.jp/mitake3067/e/411cf60887330e96790e066807e630a3

ボロンボロンの緊急地震速報を発表できるほどの観測網が出来上がっているので、そのシステムで、南海トラフで尋常ではない動きがあれば、これを観測情報として発表しようというものです。

わざわざお金をつぎ込むわけではありません。
むしろこれまでの東海地震発生予知への反省点から、広く南海トラフへの観測の目を確実にするものです。
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