mitakeつれづれなる抄

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10月22日の総選挙で投票自体ができない島があった

2017年10月29日 | 選挙にかかわる話
 MSNトピック記事からです。去る22日の衆議院総選挙で、航路の欠航で投票自体が出来ない島があったそうです。
記事:愛媛「猫の島」、衆院選投票できず 海荒れ欠航続き…

 離島で、船の欠航の恐れを見越して、投票日又は投票時間の繰り上げがあったことは、弊ブログでも書きました。
2017年10月22日記事:航路欠航により開票延期
 こちらは、投票は行われたものの、投票箱が運べない恐れがあるということで本来の投票日の繰り上げなどがあった、というものですが、MSN記事にある愛媛県の青島では、総選挙の公示前から航路に周航する船体がドッグ入りで運休で、検査終了しても今度は台風の接近により航行不能で欠航で、期日前投票所と当日の投票所の開設ができず、大洲市青島の住民は、選挙自体が全くできなかった、というもの。
 順を追うと、船体のドッグ入りは、10月12日~16日であったものが18日までかかり、18日に予定していた期日前投票所の設置は出来ず、19日以降も今度は台風接近により船が出せず休航、24日まで航路は欠航で、22日の投票日には島の有権者15人は、全く選挙権を行使することができなかった、ということ。

 今回の総選挙で、早速一票の格差問題で訴えの提起(提訴)が行われたそうですが、一票の格差どころではなく、投票自体が出来ないという、民主主義の根幹にかかわる権利が奪われる結果となりました。
 こういうことがあると、ネット投票も有効なのかなぁ、と思ってしまいますが。

***
 しかし、なんとかならなかったものでしょうか。今回の総選挙で、離島で投票箱が運べないかも、ということで開票が遅れた自治体では、航路で運ばず、自衛隊のヘリコプターで運んだ、というところもありました。
 この大洲市青島でも、22日にヘリコプターが動ければ、投票所開設に必要な要員と備品を運ぶことはできなかったものだろうか、ととても残念に思います。

***画像追加
 愛媛県大洲市青島の位置と地図です。コメント参照。

 国土地理院web、地理院地図より。

 青島。

 同じく地理院地図より。地図記号から、学校施設が無く、ヘリコプターの発着できる場所が無さそうです。

 グーグルマップの空中写真より。人家のある島の東部のみ。


 ヘリコプターの離発着ができる場所が無さそうです。

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7 コメント

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台風で投票できず (ponta)
2017-10-30 09:42:04
 台風で欠航、投票が出来なかったなんて報道は一切無かったと思いますが、此れは問題です。
何票有ったのか判りませんが例え1票でもです。

 この話本当でしょうね。 
投票箱が届かなくて発表を遅らせた地域が有るのに、投票の権利を行使させない地域が有るとは、日本も完全な民主主義とは言えませんね。
 
 又議員が何も言わないのも不思議です。
幾ら自然現象と言えども1日投票をその地域だけでも遅らせ、当選発表を順に遅らすなり何らかの方法が有ってしかるべきでは無いでしょうか。

こんな時こそ自衛隊軍艦、ヘリを使ったらどうでしょう。
少々の台風位は航海できるでしょう。
若し戦争なら出ていくでしょう。 天候が悪いから今日は突撃止めにしますか。
其れとも軍艦が付ける桟橋も投票所に降りる広場が無いかも。

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軍艦は間違い (ponta)
2017-10-30 13:42:09
 軍艦と表記したのは間違い。
自衛隊は軍で無いので軍艦で無く自衛艦が正しい言い方でした。  失礼しました。
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離発着の場所 (kisomitake)
2017-10-31 01:08:32
コメント、ありがとうございます。

この話、おそらく本当でしょう。
朝日や毎日なども報じており、揃ってウソをつくとは考えにくいです。
別のニュースソースでは、当日有権者の数は15人だったとのこと、
島の人口もそのくらいですが、猫の数は100匹ほどいる猫の島だそうです。

今回の総選挙、選挙権がありながら行使できなかった人(環境・状況)の人は他にもおりまして、水産高校の遠洋漁業実習船に乗り組んでいる生徒の中には有権者もあり、また教職員・船員も有権者。
遠洋漁業など外洋船が洋上投票の対象ですが、それにはそれ用のファクシミリ用紙を積み込んで出港せねばならず、今回の総選挙は急に決まったことで、既に港を出た船には洋上投票用のファクシミリ用紙が無く、特に高校三年生の生徒は、初の総選挙ながら投票ができない、という事態となりました。

自衛隊のヘリコプターで、要員と備品を運ぶことも考えられそうですが、地図を改めて確認すると、島にはヘリコプターが離発着できる適当な場所が無く、この方法も無理だったのかもしれません。
自衛隊の艦船も、大型の船が入港できる構造ではなく、これも難しいでしょう。
記事を書いた際は、地図を参照せずに書いていましたが、改めて地図を確認すると学校が無く、ある程度の拾い敷地が無さそうで、ヘリコプター輸送は無理であったのかもしれません。
本文に、地図を追加しました。
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学校がない島 (空想委員)
2017-10-31 06:20:35
投票ができなかったのも問題ですが、学校がないというのも気になりました。今は子どもがいないのでしょうか。もし生まれたら、その子どもは伊予長浜の学校に通うのでしょうか。そうしますと船がドック入りしていたり時化だったりしたら、授業はあって子どもも問題ないのに出席できないということになってしまうのでしょうか。交通事情の悪い時代の雪国等では、そんなこともあった(どこかでは駅に先生が来て授業したこともあるのでしたっけ)ようですが、まさか21世紀になってそんな島があるとは……。
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選挙権 (ponta)
2017-10-31 09:35:14
 遠洋の船が有りましたね。

 解散時にはもう出港した後ではどう仕様もない。
此れは投票する権利を奪って居ます。  総理大臣ともなればそんな事位解って居るはず、もし知らなければ我々庶民と何ら変わりが無いです。 総理の資格なし。

矢張り野党が言う通り、解散権を総理に持たせてはいけません。
所詮は憲法を変えなければいけませんね。
改憲の協議をすれば9条と思いがちですが、9条の他に変えたい所は可成り有ります。
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寄宿舎 (kisomitake)
2017-10-31 18:55:21
空想委員さん、コメント、ありがとうございます。
島に小中学校は無さそうですが、四国本土の寄宿舎から通っているのではないでしょうか。
昔は日本各地で、交通困難地域では、小中学校の段階から寄宿舎生活をするところがありました。
こうした離島のほか、山奥で道路未整備の頃は、なかなか往来も難しく、町の寄宿舎からの通学です。

ここも寄宿舎での生活ではないだろうかと思います。
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解散権と選挙権は別問題ですが (kisomitake)
2017-10-31 18:58:41
pontaさん、コメントありがとうございます。

衆議院解散は、大抵突然なので、これまででも洋上投票の権利がありながら選挙権が行使できなかった例はあります。

たしかに総理の解散権という意味がよく分からない実態がありますが、それと選挙権とは別で、選挙権を持つあらゆる人に投票を行使できる、なんらかの方策が必要なのではないかと思います。
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