『グスコーブドリの伝記』を観た。
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【あらすじ】
イーハトーヴの森で家族と楽しく幸せに暮らしていたグスコーブドリ(声:小栗旬)は、冷害のせいで両親が出ていき、妹のネリ(声:忽那汐里)はコトリ(声:佐々木蔵之介)に連れて行かれてしまう。
たった一人残されたブドリは森から降り、赤ひげ(声:林家正蔵)の元で農業の仕事をしながら勉強に励むのだが・・・
【まめ知識】
宮沢賢治の代表的な童話であり、生前に発表された童話として数少ない1つ。
猫を擬人化して主人公にした『銀河鉄道の夜』の監督である杉井ギザブローとキャラクター原案担当のますむら・ひろしのコンビで再び制作。
ボクにも、できることがきっとある。
2012年 日本アニメ 98分
親子試写会に当たったので、見に行ってきた~♪
最近よく試写会に当たる!「運使い切ってるんじゃないの~?」というお兄ちゃんの声は無視無視。
昔『銀河鉄道の夜』を猫を擬人化して制作していたのを観たけど、あれも良かった
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ラストなんて、今観ても泣けるわ!
てことで、同じ猫ちゃんの擬人化だしとっても楽しみにしてました!
その試写会が当たったんだから、浮き浮きで見に行ってきたよ!
親子試写会だから、小さな子供もたくさんいたけど、果たしてこれは小さい子に理解出来るかなぁ。
うちの子はどうかと言うと、「面白かった?わかった?」って聞くと「面白かった。なんとなく、わかった」と返事。
娘ぐらいだと、なんとなく言いたい事がわかるかな?
ネタバレしないで書くの、ちょっと難しいのでネタバレで。
てか、一度本を読んで内容を知っておく方がわかりやすいのかもしれませんね。
ちなみに、わたしは原作を全く知りません。
それにしても、映像の美しいこと~♪
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木や葉っぱなどが、一枚一枚丁寧に描いた?ってぐらい、見事で。
最初に森を上から映してるシーンから始まるんだけど、口あんぐりで観てしまうぐらい美しかった
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ブドリとネリは仲良し兄妹。
優しいお母さんとお父さんに囲まれて、幸せに暮らしていた。
ブドリは良いんだけど、ネリの声がね
出番少なくて良かった・・・
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お母さんは草刈民代さん。お父さんは林隆三さん。
いきなり襲ってきた冷害。
草も木も辺り一面雪で覆われ、仕事も食べ物もなくなってしまった・・・
そんなある日、お父さんは「森へ遊びに行く!」とお母さんの制止を振り切って出ていってしまう・・・
この「遊びに行く」ってこと、森は当然雪で覆われてるし遊べるはずもない。
食料困難になってしまったお父さんが、家族のために敢えて食いぶちを減らす為に自ら死にいったんだよね><。
見た目が猫なので、猫って死に目を家族に見せないじゃない?だから余計にそう思うのだけれど・・・
「お父さん、死んだの?」と娘っこ。うんうん、娘もそう思ったようだわ
そしてお母さんも出ていってしまう・・・きっとお母さんも同じ理由。
ふたりだけ残されてどうなるの?って思ったら・・・
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コトリという男がやってきてネリを連れて行ってしまう><。
コトリだから子取り。誘拐犯みたいなものよね?
でも、映画の印象だと、今にも死にそうなネリを連れに来た「死に神」のよう・・・
しかも、「ほほい、ほ~い」なんて嫌に明るく連れて行くんだもの
懸命に追いかけるブドリの目の前に、夢のような光景が。
このシーンは非常に美しかった・・・特に蚕かな?が飛び立つシーンは見事!
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テグスをかけろ、と男に言われ、言われるまま仕事をするブドリ。
このシーンはコトリを追いかけて異次元に入ってしまったと言うことなのかしらん。
この後もたびたびブドリは妙な妖怪がいる世界へ入ってしまうときがある。
夢なのか本当なのか・・・ちょっと幻想的すぎてわからない。
ブドリは森を出て赤ヒゲと呼ばれる男の元で働くようになる。
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赤ヒゲの声は、すぐわかる林家正蔵さん。
死んだ息子の代わりに勉強させ、仕事をさせる・・・が、ここにもブドリの永住の地ではなく・・・
涙目のブドリが可哀想で
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街へ出て、クーボー博士(柄本明)に出会い仕事を紹介してもらう。
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街も凄い!
いろんな飛行船が上空を飛び交い、博士の漕ぐ自転車みたいなのは空を飛ぶし
なんとなく、『ライラの冒険』の乗り物や街を連想しちゃった。
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働き者で賢いブドリは火山局で一生懸命働いていく・・・するとまた、子供の頃に体験した冷害が再びイーハトーブを襲うと聞いたブドリは・・・
ブドリが、森での暮らしを思い出し、冷害によって家族を失ったこと、赤ヒゲとの暮らしが走馬燈のようにスクリーンに映し出され・・・
「自分に出来ることがある。火山に行きたい」と思うとあの死に神のようなコトリが再び姿を現したところから、涙止まりませんでしたー><。
辛いことばかりで、やっと自分の居場所を見つけ、幸せに楽しく暮らしていたブドリ。
でも、その辛い事の中で一時でも自分に優しくしてくれた人の為、その他大勢の幸せの為に自分の命を犠牲にするブドリ。
宮沢賢治の『雨にもマケズ』の詩が自己犠牲の精神をより際だたせる。
ラスト、明るくて柔らかい光が森や田畑を包み込むシーンは感動的でした
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また小田和正さんの主題歌『生まれくる子供達のために』って曲がいいのよ~~
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ブドリの気持ちと重なって、また泣けるのでした
見終わった後、本屋に寄って絵本を手にとってみました。(本ではなく、絵本^^;)
ネリは生きていて、ブドリと再会するんですね。映画では、なんとなく異世界(天国みたいな場所?)にいる?って感じでしたが・・・
自分と同じ経験を他のブドリやネリのような小さな子供にさせたくない(最後の『たくさんのブドリのおとうさんやおかあさんは、たくさんのブドリやネリといっしょに、その冬を暖かいたべものと、明るい薪で楽しく暮らすことができたのでした』っていう文章はこういう事だよね!)、というブドリの優しさがジーンと来る良い映画でした~♪
ただ、絵が可愛くて、きっと何年も経ってるんだろうけど、ちっとも年取ったように見えないのが難点?
背が伸びたように・・・思う
是非、ブドリに逢いに、そして映像の美しさを味わって欲しいな~
では、予告編をどうぞ
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