『ブラインドネス』を観た。
始まりは1人の日本人男性(伊勢谷友介)だった。
突然目の前が真っ白になり完全に失明する謎の伝染病は、彼の発症を皮切りに爆発的な勢いで拡がっていく。
有効な治療法の無い中、政府がとった政策は感染者の強制隔離だった。
次々と収容所に集められていく人々。
最初に失明した日本人男性とその妻(木村佳乃)、彼を診察した眼科医(マーク・ラファロ)や売春婦(アリス・ブラガ)、黒い眼帯の老人(ダニー・グローヴァー)、まだ幼い少年。
そして、その中にただ1人「見えている」女性がいた。
何故か発症を免れたが、夫の身を案じて紛れ込んだ眼科医の妻(ジュリアン・ムーア)だった。
収容所は軍によって厳しく監視され、食料や薬品の要求もままならず、衛生状態お日増しに悪化していった。
感染者の不安はやがて苛立ちへと変わり、所内の秩序は崩壊していく。
やがて、自らを「キング」と名乗る男(ガエル・ガルシア・ベルナル)とその仲間が銃の力で支配を始め、彼らの剥き出す欲望の前に、遂に犠牲者が出てしまう。
耐えきれなくなった眼科医の妻は反撃を決意するが・・・(あらすじより)
『全世界失明』
2008年 アメリカ 121分 原題: BLINDNESS
第61回カンヌ映画祭オープニング作品で、
『全世界失明』なんていうキャッチコピーを聞いたら(観たら)映画、観ないわけにはいかないっしょ
なんの前触れもなく、いきなり目が見えなくなる。
目の前が真っ黒になるんじゃなくて、「真っ白」になるらしい。
光がバ~~って湧いて来て、白く覆われて見えなくなる。
なんとも変わった失明である
原因不明の失明だから、失明した人は隔離されることになった。
狭いところにドンドン詰め込まれて衛生面も最悪
人間、見えない=見られてないって思うと、裸でも平気なのね・・・
羞恥心は見えてるからこそある気持ちで、ここにいるすべての人間が見えないと思うとそういう感情もなくなってしまうのかしら・・・
トイレもその辺でしてるし・・・実にばっちい
この黒い眼帯の老人は『リーサル・ウェポン』でメル・ギブソンの相棒役だった人
不安な老人役が良かった。
彼が言うの・・・「今までで一番幸せだって」
孤独な老人の言葉が切ないわ
木村佳乃が出てる。
雨の中、裸で身体を洗うシーンがあるんだけど、ジュリアン・ムーアは胸出してたけど、木村佳乃は窓でちょうど隠れる位置にいて、写らず・・・
嬉しくって雨のシャワー浴びてるシーンなんだから、他の女優さんみたいに出してもいいんじゃないかなぁって思った。
隠してる~って感じがイマイチだったな。
『キング』を名乗る男。
横暴で支配欲の塊。
集団になったら、例え目が見えなくても仕切ろうとする人間が出るもんだ。
少ない食料を独り占めして、「金目のものをだせ」「オンナを出せ」と言ってくる。
見ていて腹立つ
1人だけ見える立場のジュリアン・ムーア。
見えるのは自分だけなのに・・・反撃しようと思えば出来るはずなのに・・・
ちっともしようとしなくて見ていてイライラした・・・
この映画、失明の原因がわからずじまい・・・
だから、どうして失明したのかとかそういう部分を描く映画でなく、自分以外失明してしまった人を、自分も失明のフリをしながら世話をしていく女性の話。
見えない世界で人間は本能をむき出しにして、欲望のまま行動するようになり、弱い者はそれに従うようになる。
そんな中でも、助け合い信頼する関係も生まれる。
でも、私的にはう~~ん
上にも書いたけど、見えるんだから、何でも出来るはず・・・
銃を奪うのも、ナイフを奪うのも・・・
理不尽な男の欲望に乗るフリして「やっちまうか?」って思ったら何もしなくて・・・
「なんで~~?」って見ていて納得出来なかったなぁ・・・
結局見えない人の世話だけしてる!っていう印象しか残らなかった。
『全世界失明』というキャッチコピーに、ちょっと踊らされちゃった^^;
では、予告編をどうぞ~~
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