『マイ・ブラザー』を観た。
【ストーリー】
海兵隊のサム・ケイヒル(トビー・マグワイア)は、美しい妻グレース(ナタリー・ポートマン)と二人の子供イザベル(ベイリー・マディソンン)とマギー(テイラー・ギア)に囲まれて幸せな日々を送っていた。
一方、サムの弟トミー(ジェイク・ギレンホール)は刑務所に服役する厄介者。
父親から見放されているが、兄のサムはトミーと腹を割って話せる存在だった。
弟が出所したのと入れ替わりに兄は戦地へと旅立っていった。
そして、届いた兄の訃報-。
絶望に襲われるグレースと娘たち。
そんな彼女たちを支え笑顔を取り戻したのはトミーだった。
ある日、突如兄の帰還の知らせが入り、喜ぶ家族。
しかし、帰ってきたサムは別人のように変わってしまっていた・・・。
【豆知識】
兄のサムに扮するのは『スパイダーマン』シリーズのトビー・マグワイア。
迫真の演技を疲労し、本年度ゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされた。
弟のトミーには
『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホール。
アウトサイダーの心に隠された純真さを繊細に演じる。
そしてサムの妻のグレースを演じるのはナタリー・ポートマン。
愛とは何かを体現する重要な役割を見事に果たしている。
監督は人間ドラマの秀作を撮り続ける巨匠『マイ・レフトフット』のジム・シェリダン。
スザンネ・ピア監督の『ある愛の風景』をリメイクし、男女の愛の物語を、救いにもなれば凶器ともなる愛に対峙する人間たちを描く衝撃の感動作として深化させ、新たな命を吹き込んでいる。
ジェイク談:ニューヨークのタクシードライバー全員に「ボクはスパイダーマンじゃないですよ^^」って
言わなくても良いために、この映画に出たんだよ。
ボクとトビーの顔は少し違うと証明するために。
って、ジョークで言うジェイク、可愛い~~
パンフレットに、
ジェイクは前半と後半と違う顔を見せる。『ブロークバック・マウンテン』や『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』等に通じるロマンティックなジェイクが後半。一部では【文系のプリンス】とも呼ばれる彼だ!まさに「一粒で二度美味しい」変化が楽しめる構成になっている。
だって~♪プリンス、まさにその通りね~~
世界の果てをみた兄に、まだ声は届くだろうか。
2009年 アメリカ 105分 原題: BROTHERS
この映画、キャスト最高!!
トビーってスパイダーマンのイメージが強くてどんなん?って思っていたけど、迫真の演技だったー
ナタリーも強く美しい妻なんだけど、脆さもちゃんと感じられて。懸命に愛そうとする姿が良かった!
そして、ジェイク♪悪い事をしてしまった人間だけど、本当は純粋な心の持ち主で、父親に愛されたいって思ってるってのが目でまた表してるのよ~~
上映時間が夕と夜の2本しかなく、土日利用で2回観てきました
出来れば、もう1度は観たい
戦争は帰ってきたら終わり!じゃないんだね・・・
ちなみに、長いよ、このレビュー
サムは海兵隊の大尉。
アフガニスタンへまた行く事になっている。
娘二人はパパッ子~って感じ
下の妹の方はまだ実感がないみたいだけど、姉のイザベル(イギー)の方はパパと離れるのが寂しくて仕方がない感じ。
イギー役のベイリー・マディソンちゃんは
『テラビシアにかける橋』で主人公ジェスの妹役だったのよね。あの時から全然変わってないお顔^^;すぐわかったわ。
サムは妻を愛し子供たちを愛し、の理想的なパパ。
穏やかな表情に包まれて子供たちも伸び伸び育ってる感じ。
その妻、グレース。
誰もが認める美人妻。
優しく聡明で、夫と子供たちを心底愛し、これまた理想的なママ。
そこに銀行強盗をやらかした厄介者の弟、トミーが刑務所から3年ぶりに帰ってくる・・・
気に入らないの、グレースは
その厄介者の弟、トミー。
兄との再会は大喜びだけど・・・世間はなんだかどーでもいいわ!って感じが漂っている。
だけど、出所祝い(?)と出征祝い(?)には来る。
ママの大嫌いな人~って子供に指摘されて^^;
だけど、根っから悪い人じゃないってのは雰囲気でわかる。子供の相手もめんどくさそうだけど、自分と父親がトラぶった後、子供にちゃんとフォロー入れてたもの。
父親が言うように、「思いやりがない」ってことはないのよ・・・
そのトラブった相手。父親のハンク(サム・シェパード )。
お堅い退役軍人で、サムは英雄で自分の誇り。だが、弟のトミーは・・・出来損ない!と吐き捨ててしまう。
「お前が死んだら誰か悲しむか?」って実の息子に言う言葉じゃないよー
そりゃ、やさぐれて犯罪も犯すよー
それでも、ほぼ泥酔状態の父親に車の運転を任せられないとキーを出すように言うんだけど・・・ここでトミーの味方がもう一人。
義母(なのよね?違うのかな?もしかして、ハンクの姉とか?)のエルシー(メア・ウイニンガム)だ。(後ろにちょこっといる人ね)
トミーを温かく迎え、サムが亡くなったと知った時も優しくトミーを抱きしめていた。
自分をわかってくれる兄と抱きしめてくれるエルシー。だけど、トミーは父親に愛して貰いたいのよ。
飲んだくれてグレースの世話になった日、朝やってきた父親と対面するんだけど、トミーは自分から「おはよう」って言うのよね。
返事ないけど・・・
で、諦めたような寂しい目をするのよ~~~
だけど、父親もちょっと葬式での態度を反省というか、ただ単に八つ当たりをしていただけで。
「兄さんぐらい賢こかったら・・・」というトミーに。
「兄さんがお前より賢いかどうかわからないが・・・お前にも出来た。ただ忍耐がなかった」と返し。
「自分が死ねば良かったんだ」と父親を慰めようと言えば、「ああ、生活できん!このキッチンじゃ」と泣いている理由をキッチンのせいにする。
不器用な親子
父親に使い勝手を指摘されたからか、一宿一飯の恩義からか、トミーはキッチンのリフォームを始める。
グレースの許可なしに
怒るグレースだけど、その行為を認め、キッチン改造が始まる。
改造を手伝うのは「スリーアミーゴス」(爆)笑わせて貰いましたー^^
そう、しんみりした映画だと思いきや、笑えるシーンもしっかりあるのだよ~~
楽しい♪
そして、トミーとグレースとその子供たちの交流が始まり、トミーの心もだんだんと癒されよく笑うようになる。
ぎこちないけれども父親ともコミュニケーションがとれるようにもなった。
それはグレースたちも同じで、特に子供たちはトミーに良く懐いてトミーと過ごすのを心待ちにするようになる。
グレースとトミーの距離も縮まって・・・「お互いに寂しいのよ」っていうグレースは惹かれていく気持ちを抑え込もうとしているように思える。
愛する夫とパパをなくした傷が癒されていく中、サムは生きていた!
ゲリラに捕らえられ・・・それはもう、恐ろしい拷問を受けて・・・
癒されていくトミーの穏やかな表情と対照的に表情なく目つきの鋭くなっていくサム。
外見もやせ細り、目だけが強調されて・・・そして、彼は生き抜く為にある選択をした・・・させられた・・・
この時のサムの表情は、凄い!トビー圧巻の演技ですわ。
トビーは10キロ減量して役に望んだらしい!その努力は現れてるわ。
生きていたという情報が入り、喜んで空港へ迎えに行くグレースたち。
サムを見つめるトミーの表情が1回目はサムが帰ってきた事の喜びとグレースたちと今まで通りつき合えなくなる寂しさを表してる?(兄が生きていたから、もうグレースに惹かれてはいけない)って思ったのだけれど・・・
2回目の時は、もしかしたら、一番最初にサムの異変に(なんとなく)気が付いたのはトミーか?って思ったり・・・
母親が亡くなってから、ずっと自分の面倒を見てくれていたサム。自分の一番の理解者であるが、なんとなくよそよそしい感じに違和感を覚えたのでは?
サムは言う・・・グレースと寝たか?
突然の質問にトミーは冗談だと交わすが、何度も聞くサム。
トミーもきっぱり否定出来ないのもグレースに惹かれてたのは事実だからだろうなぁ・・・
それにしてもこの時のサムの、菩薩のような笑顔
怖いわぁ・・・
サムにしてみれば、やっとの思いで帰ってきたのに、自分がいたときとは全く変わってしまった周り。
妻は弟を嫌っていたはずなのに仲良くなってるし、子供たちは弟に懐いてる。
しかも、キッチンまで自分の知らない場所に・・・棚の中を並び替える様子は自分の知っている場所を作りたかったからだろうなぁ。
自分の居場所がなくなってしまったと思ったのね。
早く復帰したがったのもそれが理由。(本人も言ってるし)
せめて軍の中では自分の居場所を求めたかったのね・・・
だけど、そういう行動は妻には理解出来ない・・・サムを観るグレースの目つきも愛する夫を見る目ではなくなり、最初トミーを観ていたような目つきに・・・ナタリーうまいね!
家族を信じる事が出来ないサム。
サムは一度捕らえられたとき、一緒にいた部下に「家族はいない。二人だけだ」と言い聞かせる。
なのに、拷問に耐えかねた部下は自分の事、そしてサムの家族の事まで話してしまっていた。
思うに、この時サムは部下に裏切られた!何があっても話すなって言っておいたのに自分の事まで話されてしまったことに、絶望感を味わったのでは?
そして、それがサムの最大の弱味になる・・・
なのに、帰ってきてみれば、信じていた家族にも裏切られた!って。
2度も裏切りにあってしまったサムは猜疑心の固まりになってしまった・・・
罪の意識と疑心暗鬼にさいなまれ、サムは狂気へと・・・目が怖いっす
そして、娘からの決定的な言葉
娘からしてみれば、大好きだったパパが自分の知らない人になってしまった。
子供ってそういうの敏感に感じるから、イギーは余計にそれで傷ついてしまってたのね。
そんなイギーにパパの辛い気持ちを感じろというのは無理
しかも、大好きなおじさんが自分の知らない女性を連れてきて・・・(トミーはサムに疑われたからそれをはらすために女性を連れてきたんだろうけど)
普段から妹は可愛いから人気者で誰からも愛されてる。でも自分は?
やっとそれを理解してくれたおじさんまでが自分から離れてしまったと思った彼女は思ってもないことを言ってしまった。
ベイリーちゃん、ほんとに11歳?って演技よ~
心に刺さる演技!!
しかし~^^;
ここの部分の字幕の訳、予告と全然違う
あまりにびっくるするような言葉が子供の口から出て、わたしゃ驚いたよ
え?なんて言ってるかって?
それは映画を観て確認してくだされ
ここから先は涙なくして見れないわ・・・
とかいいながら、1回目は泣けなかったの。あまりに衝撃的というか、びっくりしすぎて。
手紙があって良かった・・・心底そう思うわ・・・
余談ですが、わたし、上の左の画像のジェイクの目が好き♪
どうやって説得しようか?ってわかって貰えるか?っていう気持ちが詰まった目
『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』の時にもこういう目をするシーンがあってね
こんな表情好きって変かな?とってもキュートで大好きなの
サムに一体なにがあったのか?
家族はサムに何がしてあげられるのか?
愛は人を救うことが出来る最大の武器?
サムは再び、家族や周りの人を信じる事が出来る?
実際に帰還兵やその家族、受刑者に取材を行ったという出演者たちの迫真の演技!
是非是非、見て貰いたいな~~
パンフレットも買いました♪600円なり~♪
厚紙で出来たような
上映館少ないからって、あんまりじゃね?
ちょっとだけ、ジェイクのサービス画像♪
映画の中ではあまり出なかった囚人服姿。
橋の上でちょっと休憩?
もしかして、素で楽しんでた?雪だるまつくり♪
では、予告編をどうぞ~
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『みすずのハッピーライフ』 ←らぶりーこう太くんを見てみて♪(
ただいま、更新続々♪よろしくね(^^)/トップ画像も変えました!)
『みんなおいでよ、掲示板♪~Johnny Deppに語るつもりで♪』
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