‘Tis Nature's Voice~それは自然の声~Ⅱ

みらくる・あっこの気ままブログ

オピッツ先生、入魂のアパッショナータ

2012-12-05 23:24:06 | Music
師走に入って、一気に冬がやってきました。
先日、12月2日「大阪シンフォニーホール」で、ゲルハルト・オピッツベートーヴェン三大ピアノソナタ「悲愴」「月光」「熱情」&「テンペスト」を聴きました♪。


シンフォニーホールの大きなツリー。クリスマス・ムードが高まります

   

NHKのテレビ講座「ベートーヴェンを弾く」で講師をしておられて、何故か本が家にあるので(ベートーヴェンをやはり上手く弾きたかったのだと思う)、勝手に先生と呼び、親しみをもっていました。
楽譜によってけっこう指使いが違っていたりするのですが、この本はオピッツ先生の指使いが細かに書かれています。
シンフォニーの座席は、指などが見やすい正面のオルガン横の席をとっていました。
左の横のバルコニーや、左側の普通の席はほぼ一杯。皆考えることは同じみたいで、ピアノ学習者などで埋まっていましたが、右側の席はえらく空いていました。
指使いだけでなく、ペダルまでバッチリ見える席でしたが、オピッツさんは弱音ペダルを随所に踏み、多彩な音色を出しておられました。

プログラム一部、「悲愴」はけっこう柔らかな音使いで、やはりウォーミングアップ的。
「月光」は一楽章の静かな湖面のさざ波や、美しい月の光のような表現は、年輪を感じさせました。二楽章は多声のラインが歌うようで、だんだんと乗ってくる感じでした
二部は「テンペスト」「熱情」でしたが、オピッツ・ワールド全開の演奏で、アラ環なのに指の速さに驚き、しかも年齢からくる深い表現が、物語性にあふれていました。
「テンペスト」はファンタジー的な感じで、ピアノが語り、歌い、嵐が爆発する
最後の「熱情(アパッショナータ)」は、あんなに感動的な二楽章は、今まで聴いたことが無いような、天国への高みが感じられ、ベートーヴェンの苦悩に満ちた人生との戦いと、希望を感じました(ToT)


この時期だからなのか、小太りで白いお髭の優しそうな雰囲気は、サンタさんみたいで可愛い
12月の終わりごろまで、日本公演が続くようですが、東京ではシューベルト・チクルスや、北海道では今日のアンコールで弾かれた「トロイメライ」の入った、シューマン「子供の情景」も入っているようです。ぶれないドイツ的なプログラムだ




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