留置場まるで介護施設 高齢者の万引増加 宮城県警
医者にかかるお金や介護を十分に受けるお金がないのなら…留置場に入ってみようか、食事もついていることだし。と、独り者のアパート暮らしの高齢者が考えたとしても少しも不思議ではない。それほどに今の日本の国は下層社会の者にとっては住みにくくなっているのだろう。
●万引などの疑いで逮捕される高齢者が増え、宮城県内の警察署が留置場での高齢者の世話に苦慮している。持病や障害のある人もいて、介助などに当たる警察官の負担は増大し、医療費などの経費もかさむ。関係者からは「まるで介護施設」と悲鳴が上がっている。警察署の構造や留置場の備品は、犯罪の高齢化に対応できていない面がある。紙おむつ代などの予算はなく、本人負担の決まり。所持金がない場合、やむなく担当の署員が自腹で払うこともあるという。県警によると、留置人は健康保険が適用されず、診察代や薬代は県予算で賄われる。本年度、県警が確保している医療費は約4000万円。県警は「病気や障害のある人が留置されると、医療費がかさむ」と懸念する一方、「高齢社会に備え、警察署のバリアフリー化も考えなくてはならない」と話している。
河北新報社の記事より引用した。このような現象は宮城県だけではなく日本全国に広まっているのだろう。以前にテレビで「中国地方の刑務所は年寄りに優しい」というような内容のドキュメントを放送していたのを見たような気がするが、犯罪を犯すにも場所を選ぶ時代がやってきたということだろうか。
今年の最後の一枚も、「年の瀬の風景」です。