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ソマリア派遣に思うこと

2009-01-31 | ニュース 社会

ソマリア派遣 海自に準備指示 新法整わぬまま不安の船出(産経新聞) - goo ニュース

何故いつも、日本の対応は中途半端なのか。新法を制定しないまま海上自衛隊を派遣するくらいなら、他の国の迷惑になるから中止した方が懸命ではないか。

「浜田氏は現行法の派遣では部隊の活動に制約が多すぎると判断。準備指示を遅らせても、新法で海賊対処に十分な武器使用を担保させようとした」「護衛艦派遣の検討は、4月下旬から5月上旬にかけ、2隻の日本の豪華客船がソマリア沖を通過するのが発端。両船には約1600人の日本人乗客が乗船する」「本格派遣となったことで保護対象は日本籍船(年間92隻)に加え、日本関係船舶(同約2200隻)などにも拡大した」「海賊はロケット砲などで重武装しており、最初の一撃で海自側に甚大な被害が出ることも予想される。逆に海賊が発砲しなければ、民間船舶に海賊が乗り移るのを待つという事態にもなりかねない。このため、新法では海賊が民間船に近づいてきた段階や、船体に手を掛けるなどして乗り込もうとした段階で危害射撃を認めるかが焦点」「新法は日本と無関係の外国船舶にも保護対象を拡大することが決まっており、不十分な武器使用基準のまま任務だけが拡大する」

このニュースで重大と思われる部分を抜粋したが、どの様に対応すれば我国の国益になり、世界(必ずしも同盟国だけではなく)にも顔向けができるかは、誰の目にも明らかであろう。何故いつも他の国ができることが我国ではできないのか、太平の眠りからはとうの昔に覚めているはずである。自衛隊員も中途半端ではかわいそうだろうし、こんな状態で派遣するから「現地で自分達の判断で行動する」と公言するような隊員が出てくるのである。

今日の一枚は、難波・天王寺界隈です。

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毎日朝刊「ひと」より

2009-01-30 | ニュース 社会

毎日新聞の朝刊の2面で「先生 生徒指導は今」という特集が今日1月30日で第4回を迎える。なかなか読み応えのある記事なので、何れこのブログでも取上げたいが、今日はその横の「ひと」欄に関連するようなコラム掲載されているので取上げてみる。「ひと」とは「子どもの貧困」の作者で4歳の双子男児の母でもある阿部 彩さん(45)の事である。

「家庭の貧困が学力差を生み、非行にかかわる確率や虐待にも関係するのは、福祉関係者や研究者の間では自明だった。でも、それを明らかにするのは差別につながると、学校でも社会でも触れたがらなかった」タブー視の結果、問題が見過ごされ、手が打たれなかった。だから新著「子どもの貧困」(岩波新書)では、貧困世帯で育つことが学力、成長、生活の質の面でいかに不利かを、数々のデータで明示した。さらにその不利が、将来的にも所得や就労に悪影響を及ぼすと指摘する。「若者や高齢者の問題も大切。でも将来のある、子どもが最優先されるべきなんです」貧困研究のきっかけはホームレス問題。通勤途中の東京・新宿駅西口で、段ボール村が強制撤去されるのを目の当たりにした。当時、海外経済協力基金に勤め、発展途上国の開発援助をしていた。道路やダム建設のため「住民を無理のない形で移転させて」と相手国に要請する立場にいる自分の国で、何の生活保障もなく人々が放り出されている。黙っていられなかった」

殆ど全ての文を上に引用したが、海外経済協力基金に勤めて発展途上国の開発援助を担当している時に、新宿西口のダンボール村が強制撤去されるのを見たのが日本の貧困層に目が向いたきっかけのようだ。全ての国民が中流意識を持っていて貧困層などないはずの国を代表して、援助する外国に出向いて働いていたのにである。阿部さんの「将来のある子供が最優先されるべき」という考えには大賛成だ。それと研究者が「データの公表は差別になる」と自己規制して公表しないのなら、最初から調査などしない方が良い。ちょうど最近話題になった小中学校の全国学力テストと同じ事だ。

今日の一枚も、天王寺動物園です。

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こころちゃんの事

2009-01-29 | ニュース 社会

毎日JP<特集ワイド>歌舞伎町 路上生活の少女を追った38枚 雑踏の空白でこころは笑った…を読んで

一読して「こころちゃんにとっては、これで良かったのではないか」と感じた。児童養護施設では18歳まで暮らすことができ、高校も出してくれる。家を出た母親の我が子に掛けた最後の愛情という気もする。厄介払いなどではなく、そうであってほしいという願いも込めて。

「権さんがこころと最後に会った日の写真。昼間、コマ劇場前の広場にポツリと立ちつくすこころがいる。周りにはパトロール中の警察官や観光客、大勢の通行人が写る。こころに目を向けている人の姿は、ない。厚生労働省の調査(08年1月)によると、日本のホームレス人口は1万6018人。子供の数は不明で、統計上、ストリートチルドレンは存在していない」

最後の部分を上に引用したが、1966年に貧困層の調査を打ち切ったわが国としてはストリートチルドレンは当然のこととして存在していては困るわけだ。今日の他のニュースで生活保護の申請対象者を3つの市が電車賃だけを渡してたらい回しにするというのがあったが、「見て見ぬ振り」は私も含めてこの国の人間に深く根ざしてしまったようだ。その中でこの写真集の作者・権さんは「被写体と深くかかわることが、自分のやり方では」と写真集の印税の一部で「556(こころ)基金」の口座を創ったという。私の児童養護施設に入ったのは正解。とは異なる考えで一家の自立支援にあてるお金だが、それはそれで立派な事だ、決して偽善なんかではない。

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記者の目「シベリア抑留」

2009-01-28 | ニュース 社会

毎日新聞・28日朝刊・記者の目「シベリア抑留 半世紀過ぎても続く悲惨」を読んで…

昨年11月10日~12月2日の夕刊に16回連載された「シベリア抑留 帰還者と遺族の戦後」は帰宅後に一番最初に読む記事だった。毎回その凄まじい内容に引き込まれたものだ。

「国は91年から遺骨収集を続けているが、約3分の2の遺骨が極寒の地に埋もれたままだ。さらに、犠牲者のうち2万人近くの身元がわかっていない。抑留者である村山常雄さん(82)は10年以上かけて、独自に4万6300人の名前をつきとめ、うち3万2324人の漢字表記を明らかにした。村山さんは「かけがえのない命のせめて名前を記録したい。名前は人格の一部だから」

上の文を引用したのは、個人の村山氏が4万6300人の名前を突き止め、3万2324人の漢字表記を明らかにしたのに比べ、抑留に関する調査などを行ってきた独立行政法人「平和祈念事業特別基金」は10年9月までに解散するというではないか。おそらく元厚生省の天下り団体であるこの組織はどのような役割を果たしてきたというのだろうか。国が敗戦で満州等に置き去りにした結果としてシベリアに抑留された兵士達を国の中枢である官僚が自分達の退官後の甘い生活のために利用してきたということか。16回の連載で強く印象に残ったのは、「食べる物が乏しくなると、人間の理性なんて吹っ飛んでしまう」という究極のテーマだ。それはやはり、政治の責任だろう。戦争に突入して行ったのも政治の責任であるのと同じ様に。

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崎浜被告、第6回公判

2009-01-27 | ニュース 社会

この件をブログに取上げるのは3回目になる。単行本「僕はパパを殺すことに決めた」に供述調書が掲載され、秘密漏示罪に問われている精神科医・崎浜盛三被告(51)の第6回公判に、単行本出版当時「週刊現代」の編集長で現講談社学芸局次長の加藤晴之氏(53)が出廷した。加藤氏は調書の直接引用には反対していた。

「出版社と筆者の脇の甘さが公権力介入を招いた。表現の自由に悪影響を与えた社会的責任は大きい。供述調書の引用方法などに出版倫理にもとる重大な問題があり、取材源秘匿の重要性について理解がなかった」著者の草薙厚子さん(44)と崎浜盛三被告(51)の間で「供述調書を直接引用しない」などの約束が成立していたとし、▽取材源との約束に反した重大な出版倫理上の瑕疵(かし)がある▽供述調書を掲載することに対して、部内の議論が決定的に欠落していた▽少年や被害者へのプライバシー侵害への配慮に欠けた--などと指摘。崎浜被告の言葉として「調書を見せたことは後悔しないが、見せる相手を間違えた」

引用文は講談社の第三者調査委員会がまとめた報告者からの抜粋であるが、この裁判で被告が有罪になってしまうと、何か物事の本質をはずした結果になってしまうような気がする。土本武司・白鴎大法科大学院長が私の考えを代弁してくれているので引用します。

「崎浜被告が草薙さんに(供述調書などを)渡したことより、草薙さんや講談社が単行本で公にしたことが問題で、責任の中核は出版側にある。検察は、本当に裁かれるべき者は誰か、起訴する人物の選択をすべきだった」

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おかしいね、日本は。

2009-01-26 | ニュース 社会

冷蔵庫空っぽ・所持金90円…大阪で元契約社員が孤独死(読売新聞) - goo ニュース

「大阪市によると、男性は退院後の昨年2月、住吉区役所の生活保護窓口を訪れた。「仕事がなく、通院しながらの生活が不安だ」と訴えたが、担当職員は「働く意志がある」と判断。「まだ若いので求職してください。仕事が見つからなければまた来て」と伝え、生活保護申請の必要書類を手渡すにとどめた。職員は男性の連絡先を聞かず、男性も窓口を再び訪ねることはなかった。同区の担当者は「結果は残念だが、対応に問題はなかったと考えている」」

記事からの引用文を読んでいて、ふと思ったのは「この男性の何処がいけなかったのだろうか?」ということ。仕事が見つからなかったのに、職員の言うように再度窓口を訪ねなかったことか。想像でしかないが、とても再度訪れたら何とかなりそうな応対ではなかったのではないのか。私は生活保護申請の必要書類を渡したというのも怪しいと思う。男性の住まいから見つかっているのだろうか。これだと一人身の賃貸住宅住まいの人間は、病気がちになると全員が餓死する可能性がある事になる。以前にブログで生活保護申請の窓口とハローワークや役所の求人コーナーの連携を良くする事はできないかと書いた事があるが、毎年同じ様な事件があり、まったくといって良いほど進歩していない。どうなっているんだ、日本は。

今日の一枚も、大阪の冬景色です。

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体罰教諭

2009-01-25 | ニュース 社会

中学教諭が柔道部員の首絞める、風紀注意で「体罰」(読売新聞) - goo ニュース

タイトルにあるように風紀上での注意で自分が顧問を務める剣道部の部室に呼んで、他の生徒がいる前でこの生徒の首を絞めたり頭や顔を殴るというのは、注意をするというより、暴力を振るったということだろう。この教諭は昨年の夏にも同じ生徒に対し、授業態度を注意しようと首を絞めたり頭を殴ったりしていたという。この教諭の注意とは「首を絞めたり殴ったりする事」なのだろう。55歳にもなったこのような人間はもう改まる事はないだろうから、もっとひどい事故が起きる前に教諭を辞めてもらうのが得策だろう。この学校の生徒がかわいそうだ。またこういう事件の後は、校長と当の教諭が生徒とその親に謝罪に行くのが決まりみたいだが、子供じゃあるまいし、みっともない話だ。

上の事件は富士市の話だが、兵庫県では体罰報告書に記載された学校名や校長名を公開すべきとの県情報公開審査会の要求に県教育委員会が従わないという。県情報公開審査会に公開を要求した神戸大大学院教授は教諭の名前まで公開請求をしたようだが、それどころか学校名までも公表しないというのは、教師側と教育委員会側がグルになっているとしか考えられない。体罰教員が誰でどの学校にいるのかは保護者としても知りたいところだろう。大人の地位保全のために生徒が犠牲になるようではもはや教育とは言えないだろう。

今日の一枚も、大阪冬景色です。

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新しい仕事に就こう

2009-01-24 | ニュース 社会

「雇用情勢が悪化する中、農林漁業への就職を希望する人が急増している。農林水産省や関連団体が、派遣切りなどの雇用問題に対応するため08年12月24日に設けた窓口への相談件数は、20日までで3000件を突破した。後継者不足に悩む農林漁業にとっては、不況の深刻化が思わぬ「追い風」となっている形で、この機会に人材を確保しておこうという農業法人や林業組合などからの求人も1900件近くに達している」

「急速に景気が悪化した愛知県内で、タクシーやハイヤーの運転に必要な第2種普通免許の取得者が昨夏以降、急増している。非正規雇用者を中心に失業者が相次ぐ中、タクシー会社で正社員として働こうとする人が増えたためだ。採用を一昨年の約2倍に増やすタクシー会社も出てきた。愛知県警運転免許課によると、08年1~11月に2種免許を取得したのは909人。前年同期の815人から94人(約12%)増えた。特に7月は前年の4倍増の116人で、7月以降も毎月100人前後が取得している」

1月12日のブログ「元派遣社員の再就職」でマスコミが好意的な記事を書いている間にとにかく早く仕事を決めて、住居を確保した方が良い。世論というのは変わり身が早いものだ、というようなことを書いたが、どうも上の2つの引用文を見る限りは取り越し苦労だったようだ。最近の記事で多くの県や市区町村が臨時職員を募集しているのを見て、これでは根本的な解決にはならないのではないかと思っていただけに、上の2つの記事はうれしい限りだ。農林漁業のことは良く知らないが、臨時の手伝いではなく、本人が努力し希望すれば農地や漁業権などが何れは手に入るように、法律なども改正される事を期待したい。

今日の一枚も、大阪冬景色です。

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論点を読んで

2009-01-23 | ニュース 社会

毎日新聞23日朝刊の「論点」で「神奈川と東京の公立高不正入試から考える」を取上げています。戸田忠雄、水谷修、比嘉昇の何れも教育に携わっていたり、携わった経験のある3氏です。

戸田氏の意見で特筆すべきは、「現在の教員人事は適材適所というよりローテーションで機械的に平等に移動する。これは学校の特色化施策と矛盾し、指導困難校には進路指導や学習指導を得てとする教師より生徒指導を得てとする教師を配置するのが合理的だ」というもの。

水谷氏の意見で特筆すべきは、「入試当日、学校に入った段階ですでに不合格が決まっているのに賢明に試験に取り組んだ子供たちの姿を神田高校の教職員はどの様に感じたのか、関係した全職員が責任を取るべきだ」というもの。

比嘉氏の意見で特筆すべきは、「自分達の価値観に沿う子供のみを教育することは、どの子とも喜びや悲しみを共有しながら人間らしい感性を磨いていくという子供の発達を阻害し、まともな成長をゆがめる。人として許されない醜悪の極みである」というもの。

以前に私も2度ほどブログで書いたが、「自分の子供が通っている学校の環境を良くしてくれた前校長を復帰させてくれ」というのは保護者のエゴだろう。子供の親としては、もう少し教育というものを大きな目で見るようにしないと。

今日の一枚も、大阪冬景色です。

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無責任かな?

2009-01-22 | ニュース 社会

氏名不詳の放火男、「無責任」と不明のまま実刑判決(読売新聞) - goo ニュース

「宮崎北警察署留置番号203」から「宮崎刑務所称呼番号810」と呼び名の変わった非現住建造物等放火罪に問われていた男の判決が宮崎地裁であり、求刑・懲役6年のところ懲役5年6月の判決が下った。8掛けが相場といわれていることから考えて、思い判決だ。

「職を失って焼身自殺を思いつき、空き家に火を付けた。自殺を決めた時点で、名前や金、知人などすべてを捨てた」と供述。判決で高原裁判長が「あなたの理屈はあるかもしれないが、社会では通用しない。無責任な考えは、これを機に清算してほしい」

記事からの引用文が、判決が重くなった理由と思われるが、要するに裁判官が「自分がからかわれている」とでも思ったのではないか。裁判官も公務員であるから前例のない事柄にはどの様に対処をして良いのか解らないのであろうが、この記事が出たのをきっかけに、今後このような被告が増えてくるような気もしてくる。私に言わせると特段、無責任とも思わないが。

今日の一枚は、大阪冬景色。

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