児童ポルノや児童買春どの性的虐待から子供を守るため、国連傘下の国際機関や各国政府、民間団体などが集まってブラジルのリオデジャネイロで開かれていた「児童の性的搾取に反対する世界会議」は国外での児童買春ツアーへの参加者を帰国後に処罰するための法整備や、インターネット上の児童ポルノへのアクセス・閲覧行為そのものの取り締まりなどを提言する共同宣言を採択し、閉幕した。
産経新聞に記事から引用したこの「リオ宣言」は、各国に強制する権利は勿論ないわけで、日本は今までにもかなりの批判を浴びながら法律の強化をしてこなかった側面も否めない。まるで年配の国会議員の中に児童ポルノの愛好家がいるかのごとく。今度の提言で目に付くのは「児童買春行為を取り締まる態勢が、買春が起きている国で未整備の場合が多い現実を指摘。送り出し国側で行為者を処罰できるよう法整備を求めた」という事であろう。それと「ネット上の児童ポルノ画像などにアクセスするだけでも、取り締まりの対象とするよう各国に呼びかけた」というのが画期的だ。また児童ポルノについては「バーチャルな画像や性的搾取の描写」という表現で、過激な漫画やアニメも児童ポルノに属するとした。日本では表現の自由を逆手にとって過激な児童ポルノ雑誌が氾濫している。このリオ宣言を機会にその種の雑誌を摘発できるような法整備が行われることを期待したい。「児童ポルノの輸出国」と世界中から笑い者にされないためにも。
今日の一枚も、御堂筋とイチョウです。