呼吸を合わせる ・・・ ねがい

遠足



坂村真民さんの詩です。



　　わたしのねがいは

　　呼吸を合わせることである

　　石とでも

　　草でも

　　呼吸をあわせ

　　生きてゆくことである



「　呼吸を合わせる　」　とは

万物　万境に　「　沿う　」　という水の姿勢にほかなりません。


石とでも　草とでも　・・・　というのですから

人間にたいしてこそ　まず　呼吸を合わせるべきこと

・・・　は　当然です。


それが　愛であるし　調和ということでもあるのでしょうね。



だが　・・・　これは　そう簡単ではありません。


簡単でないからこそ　真民さんは

あえて　これを　「　ねがい　」　としたのだと思います。

さっさと ・・・ 夢中になって

遠足



さっさと行って　さっさと帰る。


仕事があれば　夢中になってやり

なければ　夢中になって帰ってくる。


そんな生活を　・・・　私は　ずっとやりたいです。

悲哀 ・・・ 退屈

遠足



私たちにとって　いちばんの悲哀は

自分をもてあまし　・・・　退屈することです。

精神力 ・・・ もろくて くずれやすい

遠足



精神力にも　ふた通りあります。

ひとつは　自分をしっかりとささえる精神力。

もうひとつは　自分をおとしいれるような精神力。



人間は　もろくてくずれやすいものです。


それを　くずれないようにするのが

・・・　自分をささえる精神力です。

弱さを　弱さとして思い込んでしまうのが

・・・　自分をおとしいれる精神力です。

弱い存在

遠足



指先にトゲひとつ刺さっただけで　・・・

字も思うように書けなくなります。

気分までうっとうしくなります。


まったく人間とは　・・・　弱い存在ですね。

生まれてきた理由

遠足



じゃまになるほど多い人間の中に

それを押しのけ　かきわけて

さらに　みなさんの迷惑になるために生まれてきたのか

・・・　それではいけない。


多くの人びとに

いじめられ　こずかれ

その人びとの餌食になるために生まれてきたのか

・・・　これでも悲しい。



この私が生ずることによって　無限の空間が拡がって行く。

・・・　これでなくてはなりません。