負けてらんにぇ ! みんなでなんとかすっぺ !!

南相馬市から新潟県三条市へ集団避難→同市内の雇用促進宅に→2015.2~同市内の戸建に転居 妻と二人暮らし。

日本の幽霊のように 5

2017-09-30 15:12:57 | 原発震災避難者





なるほど ・・・

幽霊は

ほかならぬ私 自分であったな

と ・・・ 気づかせていただいたことです



われわれの生きる姿勢を

ふり返ってみます ・・・


過去がマイナスだと ・・・

いつまでも心の荷物として

ひきずりつづけ

・・・ 今が立ちあがれません


逆に 過去がよくて

今が悪いと ・・・

過去の栄光を持ってきて

・・・ 今を飾ろうとします



また 未来を

開くも 閉じるも

今日 只今の生き方にかかっているのに

未来にばかり重心がいって

・・・ 一喜一憂し

今 ここの足下が

・・・ 浮いてしまっています


                     (6につづく)







日本の幽霊のように 4

2017-09-30 06:37:00 | 原発震災避難者





三つめの

足がないというのは ・・・


生きるということは

今 ここの一瞬でしかありません

今といったときは

すでに その今は

・・・ 過去となっています



そのとらえようもない

今 この一瞬というときにのせられて

生命は ・・・ 存在します


その一瞬を

心が

過去へ 未来へと飛んでしまい ・・・


あるいは

今 ここに居ながら

心が

あの人や この人のところへ


または

東京へ 名古屋へと飛んでしまい ・・・


今 ここを

限りなくとり逃がしつづけているありさまを

足がないという姿で

・・・ あらわすのだといいます


                     (5につづく)







日本の幽霊のように 3

2017-09-29 05:16:47 | 原発震災避難者





二つめの

両手を前へ出しているというのは


くるかこないかわからない未来を

取り越し苦労して ・・・

こうなったらどうしよう

ああなったらどうしようと

生きる姿勢が

前のめりになっている姿を

・・・ いうのだそうです


              (4につづく)







日本の幽霊のように 2

2017-09-28 20:31:02 | 原発震災避難者





おどろ髪を

長くひいているというのは ・・・

済んでしまってどうにもならない

過去のマイナスを

いつまでもぐずぐずと

・・・ ひきずりつづける


反省する

というのと

心の荷物としてひきずる

というのは

・・・ 違います



反省は

・・・ しなくてはなりません


しかし

どうにもならないことを

いつまでもひきずりつづけ ・・・

心が

うしろにばかりとらわれている


これは ・・・

おどろ髪を

長くひくという形で

あらわしているのだ

・・・ といいます


                 (3につづく)







日本の幽霊のように 1

2017-09-28 15:17:16 | 原発震災避難者





日本の幽霊は

若い女の

恨めしい目をした姿と

相場が決まっているようです



“幽霊には

三つの特徴がある“

と聞きました


一つめは

おどろ髪を

うしろへ長くひいているということ


二つめは

両手を

前に出しているということ


三つめは

足がないないということ



これには

それぞれ意味があるそうです


(2につづく)








かけがえのない日常 5

2017-09-27 20:47:03 | 原発震災避難者





もし 毎日の生活を

「つまらない」と感じているなら

時々でかまわないから

「今日が人生最後の日だ」

と想像し

非日常の視点から

・・・ 日常を眺めてみる


食事がとれること

ぐっすり眠れること

大事な人と

いつでも会えること

電気がつくこと ・・・



特別なことはなくとも

ふだん 当たり前に過ごしている日常が

いかに輝きに満ちた

かけがえのないものであるかが

・・・ わかるはずです







かけがえのない日常 4

2017-09-27 13:40:24 | 原発震災避難者





一見 平凡な日々を

たんたんと

長く積み重ねていく ・・・ 日常


一時的に

何かに集中したリ

日常を

振り返ったりする機会を

与えてくれる ・・・ 非日常



人が

できるだけ悔いなく

「よく生きる」ためには

日常と非日常 ・・・

両方の大切さを知り

使い分けていく必要がある

・・・ と思います


(5につづく)







かけがえのない日常 3

2017-09-27 05:43:15 | 原発震災避難者





非日常というのは

とても過酷で

・・・ 疲れるものです


だからこそ人は

非日常が長く続くと

自分の心身を守るために ・・・

「非日常を忘れよう」

「日常に戻ろう」

・・・ とします



「死」というものを意識しながら

生活し続けるのが難しいのも

そのためであり ・・・

「常に緊張を持って

毎日を生きる」というのは

・・・ あまり現実的ではありません


                      (4につづく)







かけがえのない日常 2

2017-09-26 20:48:01 | 原発震災避難者





常に

「今日が人生最後の日」

という意識を持つことで

日々の生活を

大切にできそうな気がしますが ・・・


残念ながら

それは

・・・ 簡単なことではありません



人が

非日常を抱えながら

日常を生きることは

ほぼ ・・・ 不可能なのですね



たとえば

東日本大震災が発生し ・・・

物流がストップしたリ

計画停電が

繁雑に行われたり

避難生活を

余儀なくされたりしたとき

多くの人が

日常の有難さに気づき

・・・ 感謝したはずです



しかし

あれから6年半経った今でも

その思いを

持ち続けている人は

・・・ どれくらいいるでしょうね


(3につづく)







かけがえのない日常 1

2017-09-26 18:19:17 | 原発震災避難者





地震 水害 火事 ・・・

といった災害に遭遇したとき

なんらかの事件に

まきこまれたとき

自分 あるいは 家族が

病気や 怪我をしたとき

「人生の最後の日」を

意識したとき


いやおうなく

非日常の世界に

連れていかれ ・・・

それまでの日常を

・・・ 振り返ります



そして ようやく ・・・

自分が

多くのものを手にしていたことに

・・・ 気づき

感謝するようになります


              (2につづく)












よく生きるとは 3

2017-09-25 21:56:38 | 原発震災避難者





いかにして

まことの道にかなわなん

千歳の中の

一日たりとも


徹底捨て果てて

清貧に生きられた

・・・ 良寛和尚の歌です



沢木興道老師は

「正気になるほど

自分のお粗末さかげんが
・・・ ようわかる」

とおっしゃいました



「よくない自分」

「道にかなわない自分」

「お粗末な自分」 ・・・ は

自分の目では見えません


教えの光に

照らされないと

・・・ 見えず

・・・ 気づけないのです







よく生きるとは 2

2017-09-25 18:46:41 | 原発震災避難者





どれだけ生きたよりも

どう生きたかを

みずからに問えと

師はのたまいし


              (青山俊董)



「よく生きるとは

今はよくない

・・・と気づくことである」


「よく生きよう」

と願うのと

「よく生きた」

と思うのとは

・・・ 違います


かぎりなく「よく生きたい」

・・・という請願を

もちつづけなければならない



しかし

「よく生きている」

・・・ と思ったら

うぬぼれのほかの

・・・ なにものでもありませんね


                        (3につづく)







よく生きるとは 1

2017-09-24 16:47:22 | 原発震災避難者





人もし生きること

百年(ももとせ)ならんとも

おこたりにふけり

はげみ少なければ ・・・

かたき精進(はげみ)に

ふるいたつものの

一日生くるにも

およばざるなり


            友松円諦訳『法句経』



平均寿命が

年々数字をのばし

「後期高齢者」という呼称の可否が

話題をにぎわしている今日 ・・・


“うかうかと百年生きるより

一日を大切に生きよ“

のお釈迦様のお言葉に

・・・ 耳を傾けたいものです


                    (2につづく)