大遠足
むかし あるお家へお参りにいったところ
おばあさんがひとりいて そのおばあさんが
お仏壇のローソク立てにローソクを立てようとするのですが
どういうものか ・・・ 何度立てても 傾いてきます。
それを おばあさんが なんべんも直しながら
・・・ 思わずひとりごとをいわれました。
ひとりごとというのは つぶやきですね。
ひとに聞かせる言葉ではありません。
人間の分別からでてくる言葉ではないですね。
そのひとりごとを聞いて ・・・ 感動しました。
おばあさんが どう言ったかというと
・・・ なんでもないないことを言ったのです。
「 このローソクは なんべんまっすぐにしても すぐ倒れよる。
ウチの根性と ・・・ よう似とるわぁ~ 」 と。