忘れてしまうのが ・・・ 当然

大遠足



せっかく本を読んでも

忘れてしまうといって　悲観している人がいる。

・・・　読書を貯金と思っているらしい。


忘れてしまうのが当然だ。


忘れようと思っても　忘れられない一言があったら

それだけが　血肉となる。

あっさり忘れてしまって
　
そのまま　体内にひそんでいることだってある。


読んだ本を　いちいち記憶している人がいるとすれば

それは　慢性消化不良症ともいうべき　・・・　精神の病気。

しくじる

大遠足



また　ひとつ　しくじった。


しくじるたびに　目があいて

世の中　・・・　すこし広くなる。

おゆるしください

大遠足



残りのいのちが　すくないので

よみたい本だけよみます。

耳がわるいので

きこえる話だけききます。


おゆるしください。

淋しさ

大遠足



淋しさが　人生の本質。


賑やかに過ごすこともありますが

底の淋しさをごまかしているのです。

・・・　一時的です。

祈り

大遠足



「　バラの木にバラの花咲く　なにごとの不思議なけれど　」

この白秋の詩は　・・・　祈りです。


「　爪を切った指が十本ある　」

同じように　尾崎放哉の詩も　・・・　祈りです。

現ナマで ・・・

大遠足



よくつつしんで
　
親だとか

先祖だとか

背景だとかで

・・・　値打ちをもたそうとしてはなりません。


金や

地位や

着ているもので

・・・　味をもたせてはなりません。


自分で　・・・　生きていかねばなりません。

今を ・・・ しんみり味わう

大遠足



自分のペースで　確実にやる。

かんたんにいえば　・・・　今が大事だ　ということ。

いまやることに全力をそそぐこと　・・・　これが大事なのですね。


はやくやるということは　はやく今を去って、

自分が　望むものを手にいれたい

人が　期待したことを達成したい　ということでしょう。


はやく今を去る　ということは

今が　仮住まいだから

はやくそこを抜けだす　という意味ですね。


しかし　今がつまらないというのは、

今をよく生きていない　・・・　という証拠です。


だから　よく生きたいために

いそぐのだといいたいのでしょうが　・・・

今をよく生きていない人が

将来　・・・　よく生きることはできないのです。

なぜなら　

わたしたちが生きているのは　・・・　今だからです。

今が　・・・　すべてなのです。


今を　しんみり味わうというゆとりが

・・・　よく生きるということに必要なのですね。