負けてらんにぇ ! みんなでなんとかすっぺ !!

南相馬市から新潟県三条市へ集団避難→同市内の雇用促進宅に→2015.2~同市内の戸建に転居 妻と二人暮らし。

朴の花

2017-05-30 15:36:59 | 原発震災避難者




朴の花 ・・・


実に清楚で

びっくりするほど大きく

匂いゆたかな花です



どうして 花は

こんなにも美しいのか ・・・ と

いつも見るたび思うのですが


八木重吉さんは

そのことを

「 ひとすじの気持ちで咲いているからだ 」 ・・・ と

胸のすくような美しいことばで

・・・ 言ってくれました



これから

いろいろな花が

地上に咲くでありましょう


どうか見落とさないように

路傍の小さな花たちにも

開花の喜びのことばを

・・・ 与えてやって下さいな







汚染と破壊 4

2017-05-30 04:21:22 | 原発震災避難者




その川面から 銀鱗をひるがえし

陽光を浴びて

再び水中に帰る魚の気配を感じることは

まず ・・・ ありません



このような川の流れを見た時

一抹の古(いにしえ)への感傷を

感ぜざるを得ないだけでなく ・・・

この汚染をもたらしたものに

・・・ 激しい憤りを感じるのです







汚染と破壊 3

2017-05-29 05:45:49 | 原発震災避難者




汚染や破壊が進んでしまった ・・・ 故郷の川


そこでは

微妙な無機質物質の濃度が

調節されたりはしません


汚染が進み

川中に棲む生物の生存を危うくしています


地獄の川のごとく

ドス黒くヌルヌルと

這ってゆくような感じで流れています


美しい川の光景は

それは ・・・ 過去のものとなってしまいました



農薬が流れ込み

重金属が蓄積し

更には

原発事故 ・・・ で

降りそそぎ 集められた放射能が

川底の汚泥に ・・・ 濃縮され続けています



生物の棲めぬ静謐感

言い換えれば

・・・ 死の静寂を漂わせています


                        (4につづく)







汚染と破壊 2

2017-05-28 18:22:26 | 原発震災避難者




川は ・・・ 生き物です


鮒や水草のような

動植物を初めとする諸々の生物を

その体内で養うだけでなく ・・・

川それ自体が

エコシステムの一員として ・・・ 生きています



人間が無意識に呼吸している大気の成分を

微妙に ・・・ 調整したリ

その中に溶けている無機質成分の濃度を

微妙に ・・・ 調整したりします


そのことは

東洋思想的意味でなくても

充分に“生きもの”と見なすことができます



しかし その現況は ・・・


                         (3につづく)







汚染と破壊 1

2017-05-27 22:17:15 | 原発震災避難者




♪ 春の小川はさらさら行くよ

・・・・・・


♪ 春になればしがこも溶けて

・・・・・・


♪ メダカの学校は川の中

・・・・・・


♪ ホー ホー ホタルこい

・・・・・・


私は

まさに そのような所を遊び場として

小中学校時代を過ごしました



ところが ・・・ 現況では

「 川は死んだ 」

と叫ばれるほどの汚染や破壊が

多くの川で進んでしまいました


                     (2につづく)







心の故郷として歌われる“川” 6

2017-05-26 16:49:42 | 原発震災避難者




田舎の停車場から

期待と不安をもって旅立った後

幾星霜が経ち ・・・

ふと 故郷を思い出した時に出てくる歌が

・・・ これですね



♪ うさぎ追いし彼の山

小鮒つりし彼の川

夢は今もめぐりて

思いいづるふるさと


と 故郷の山河を懐郷*します



日本人の心は

ついしばらく前まで

春の訪れを待ちわび

雪解け水に春を告げられ

れんげやすみれが咲くことや

どじょっ子や鮒っ子が

川底から姿を現すことによって

・・・ 春を実感し

田植えの季節の訪れを知ったのです



そして 故郷の記憶は

山と川とが

日本人の自然観と同様

・・・ 中心となるのでした



*懐郷:故郷を懐かしく思うこと







心の故郷として歌われる“川” 5

2017-05-26 11:57:52 | 原発震災避難者




夏の風物詩として

♪ ホー ホー ホタルこい

あっちの水はにがいぞ

こっちの水は甘いぞ


と きれいな小川の清流を飛び交うホタルの光景が

・・・ 歌われています



それらの童謡にみられるごとく

昔の田園生活の中では

小川が 子どもたちの

・・・ 日常的な遊び相手でした


ところが今日

このような小川が

・・・ 破壊され続けています


まことに まことに

・・・ 悲しむべきことであります


                          (6につづく)







心の故郷として歌われる“川” 4

2017-05-26 07:15:01 | 原発震災避難者




ちびっ子たちの恋人である

どじょっ子や鮒っ子によせて

人々の春を待ちわびていた心境と

春が訪れたことによる躍動感を

露わにしています



また 学校への行き帰りに

田んぼの間に流れている小川に

群れをなしているメダカをみつけ ・・・


♪ メダカの学校は川の中

そっとのぞいて見てごらん

そっとのぞいて見てごらん

みんなでおゆうぎしているよ


と 川の小さな生き物に

・・・ 心魅(ひ)かれています


メダカが

列に並んで群れをなす姿を見て

学校の子たちと先生を

・・・ 連想したのでしょうね


(5につづく)







心の故郷として歌われる“川” 3

2017-05-26 04:15:53 | 原発震災避難者


遠足



われわれ日本人の感覚には

深く「水が万物の母」的認識が

存在しています


そして

その小川に住む生物にも

限りない愛情を持っていました



それが


♪ 春になればしがこも溶けて

どじょっ子だの鮒っ子だの

夜が明けたと思うべな


・・・ のような歌になったのでしょうね


                           (4につづく)







心の故郷として歌われる“川” 2

2017-05-25 21:19:05 | 原発震災避難者


遠足



♪ 春の小川はさらさら行くよ

岸のすみれやれんげの花は

姿やさしく色美しく

咲けよ 咲けよとささやきながら


と田園風景の小川の光景が

・・・ 歌われています



この歌の背景には

春の小川の流れが

小川の岸辺の花や植物をいく

との捉え方がひそんでいるようです


それが

「咲けよ 咲けよとささやきながら」

との表現を ・・・ 生みだしたのでしょうね


                         (3につづく)







心の故郷として歌われる“川” 1

2017-05-25 17:02:02 | 原発震災避難者


遠足



われわれ日本人の心の中には

大河が与える印象以上に

小川が与える印象が

大変重要な位置を占めていたようですね



小川の多くは農業用水であり

その小川を通じて

田に水が導かれました


そして

小川の近くに農家があり

学校の行き帰りに

その小川で遊んだり

お百姓さんが

大根や白菜を 小川で洗ったり

農機具を洗ったりしていたのでした


そのことが 人々に

小川への親近感をもたせました


また なによりも

その深さと大きさが ・・・

人々 特に子供の空間として

ふさわしいものであったために

・・・ 親近感が生まれたのでしょうね


(2につづく)