時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

リビアその2

2013-03-24 21:23:14 | リビア・ウクライナ・南米・中東
日本でのリビアの捉え方がどれだけ隔たっているかを
前回の記事で書いたのだが、こんな運動をサイトで見つけた。

http://civilesociety.jugem.jp/?eid=7047

転載が許可されているので、お言葉に甘える。

核とミサイル防衛にNO!キャンペーン

2月26日(土)午後、在日のリビア人、リビア人2世の方が中心となって、
東京で「虐殺反対、反政府」を掲げたデモ行進(代々木公園出発)が行われます。

可能な方はぜひご参加ください。
また、引き続き大使館や日本政府への要請もお願いします。



市民社会フォーラムというサイトでの告知だが、
ここでも、まさか内戦だという認識を持たず、単に反カダフィ派の
言い分を鵜呑みにして正義の運動を行っていることがよくわかる。

そもそも、日本は難民を基本的には受け入れない国家だから、
この在日リビア人は留学生あるいは多国籍企業に就職している
かなりインテリな人間だということが想像できる。

そういう部分を抜きにしても、どうしてこの数名のリビア人が
数100万のリビア人の一般的な考えをもつ市民とできようか。

この団体は多分、今も国内の内戦状態を知らないし、
自分たちでは良いことをしたなーと思っているんだろう。

結果的にNATOの空爆を後押ししたのだが、
民衆革命だとご満悦に浸っているのかもしれない。

そして注目すべきなのが、この人たちの団体名が
「核とミサイル防衛にNO!キャンペーン」という部分である。

確かに核もミサイル防衛も必要ないし、
日本の軍事化は喜ばしいことではない。

だが、この人たちの言うNOは、
自分たちのことしか考えていない気がする。

軍事化すれば日本国民の自由が失われる。だからノー!
そんな考えだから、こうもあっさり戦争屋に利用されるのである。

げに恐ろしきは、中途半端な正義感である。。

おそらく彼らは北朝鮮でNATOによる侵略がはじまり、
国家消滅後の混乱を目の当たりにしても、
民主化の始まりとして称えるような気がしてならないのである。

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