時事解説「ディストピア」

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草思社

2013-09-29 00:19:42 | マスコミ批判
ネトウヨ顔負けの(というより連中が参考にしている)本を乱発した結果、
思った以上に売り上げが伸びず勝手に倒産したのが草思社である。

私は平然と嘘八百の誤情報を金で買わせる出版社は
詐欺同然であり、卑劣極まりない連中だと軽蔑しているが、
たまたま本を探していたところ、今年の8月末に朝鮮の植民地支配は
正しかった、彼らの発展のためになったのだという
恐ろしくも聞きあきた糞本が同社から出版されていた。


ttp://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refISBN=4794219970

日本の朝鮮統治を「検証」するというタイトルからして
あからさまだが、はっきり言って、まっとうな歴史学者ならば
「検証」とか「真実」とか言った言葉はタイトルに使わない。


先行研究の「見直し」や事実の「確定」は歴史研究の基本だからだ。
「何をいまさら」というタイトルよりも、自分の研究のオリジナリティを
より前面に押し出したり、あるいはシンプルに研究テーマをそのまま
表題にするものだ。歴史学に身を置かない人間にはピンとこないが、
意外とタイトルというのは大事で、表題と違う内容が書かれていると
それだけで論文の査読の際には減点対象となる。

それだけでも著者の悪意がうかがえて知れるが、
なんとこの本の作者であるジョージ・アキタという妖怪
(真珠湾攻撃時にハワイにいたらしい)は、近代日本政治史研究の
世界的泰斗らしい。

こんな恥知らずの大嘘は噴飯ものである。

はっきり言わせてもらうが
植民地支配を肯定する真っ当な
歴史家など存在しない。


そもそも、近代国家は自国の生存と発展のために
植民地主義(帝国主義)を採用し、他国を侵略してきた
というのが、世界史研究の結果、判明した事実なのであり、
大日本帝国の他国の併合も一連の流れに位置づけられる。

既存の研究成果を完全に無視しない限り、
植民地政策の美化などありえないのである。

そんなに朝鮮のために身を粉にして働いたというならば、
最初から併合もしないし独立を阻止しないだろと
赤子の頭でも想像できるものだが、この世界的泰斗とやらは考えもしないらしい。

私は近代史が専門だが、この男の名前は今まで聞いたこともなかった。
実際、こいつの論文を一切読んだ覚えも他の研究者に使われた覚えも
なかったし、Amazonでもこいつの日本史の本など見たことがなかった。

そこで調べてみたところ、驚愕の事実がわかった。
この男、あの極右のペテン師、慰安婦をはじめ大日本帝国の犯罪を
ことごとく隠蔽しようとし、被害者の心を何千何万回も凌辱してきた
あの櫻井よし子の恩師だったのだ。

そして、台湾支配のエリート養成所としてスタートし、
櫻井レベルのレイプ魔を沢山教授として召抱えている拓殖大学
に御呼ばれして講演会を開いちゃったりしているのだ。

とてもじゃないが、この大学やレイプ魔どもがしているのは
歴史学そのものへ対する冒とくに他ならず、自分が歴史学者だと
自覚している人間ならば、一切かかわろうとしないだろう。

ところがこの妖怪はレイプ魔よし子と対談までする始末で、
しかも明治日本(大日本帝国)の美化という現歴史学では
完全に否定されている解釈を押し付けてくるという醜態をさらしている。

現在の主流解釈はナショナリズムに根ざしたねつ造などと
よくもまぁ日本人の誇りだの愛国だのを連呼する馬鹿どもと
つるんでおきながら、人が必死の思いで完成させた研究を
コケにできるものである。今年で87歳のはずだが、とっとと
鬼籍に入ってほしいものだ。老害極まれりである。

こういう生ける怨霊を持ち上げる煽り文句を平気で
書く草思社はとっとともう一度倒産すべきだろう。

ここに限った話ではない。中央公論社も筑摩書房も
いい加減な情報を売りつける詐欺集団はいずれも
一度は潰れているのである。そのくせ「新社」と称して
墓からよみがえり、前より一層でたらめを垂れ流すその様は
まさにゾンビそのものだ。こういうゾンビ会社は自分たちが
恥の多い生き方をしていると自覚しなければならないだろう。

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