時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

日露外交について、アメリカにお伺いを立てる日本

2015-06-14 23:28:05 | ロシア・ウクライナ
日本とロシアの両政府は、岸田外相が今年の秋をメドにロシアを訪問する検討に入った。
日本経済新聞が14日、伝えた。

「ロシアが求める日本企業の経済ミッション」も同行する可能性があるという。

なお、日経新聞は、「ウクライナ問題でロシアへの圧力を強める
米国とも調整しながら、訪ロ時期を最終判断する」と指摘しており、
日本とロシアの相互関係で、米国が実権を握っていることが、再び間接的に言及されている。


(安倍首相がウクライナを訪問した時、ロシアのペスコフ大統領報道官は、
 ロシアが他国の2か国関係に干渉することはないと指摘し、
 安倍首相のウクライナ訪問は、日本とウクライナの2か国関係の問題であり、
 ロシア大統領府はコメントしないと発表した。)

続きを読む http://jp.sputniknews.com/politics/20150614/452823.html#ixzz3d2xjSs7g


自主独立の外交を叫びながらも、実際には元宗主国の顔色を伺いながら
コソコソと準備する我が国の小物臭さよ。やんぬるかな。

サウジのイエメン侵略つづく

2015-06-14 23:23:26 | 中東
イエメンの情報筋が、同国南部でシーア派組織のフーシ派と
同国のハーディ前大統領を支持する勢力の間で衝突が継続されていると報じました。


IRIBがイエメンの地元情報筋の話として伝えたところによりますと、
13日土曜朝、イエメン南部アデンで、
フーシ派とハーディ前大統領の支持派の間で大規模な衝突が発生しました。


複数の報道によりますと、アデン市の住民は、
食料、医療機器や電気、水の大幅な不足に直面しているということです。


また、別の報道によりますと、サウジアラビア軍の戦闘機が
イエメンの首都サヌアにあるイエメンの中央治安部隊本部の
アブドッラー・サーレハ前議長の住宅とその周辺の住宅を攻撃し、
これにより、多数の人々が死傷しました。


サウジアラビアは、今年3月26日から、ハーデイ前大統領を復権させる目的で、
イエメンのインフラ、病院、学校や住宅を攻撃しており、これにより、
現在まで、女性や子供を含む数千人の人々が死傷しています。


http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/55520
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前の記事で酒井啓子のニューズウィークのコラムについて批判した。


まぁ、コラムと言えど編集者がチェックするわけだから、
文句を言われるのを嫌がって、無難にISIS批判をして終わらせたのかもしれないが、
どうせ批判をするならイエメンへのサウジの侵略行為の凄まじさについて伝えて欲しかった。

ISISをイラク再占領に利用するアメリカ

2015-06-14 23:20:24 | 中東
イラクからの米軍撤退というオバマの公約を世界中の人間が称えたことは記憶に新しい。
しかし、今思えば、オバマは米軍を「一時」撤退を主張したにすぎなかったわけだ。


私は当時から駒をイラクからアフガンに移すだけにすぎないと述べていたが、
今、再びアメリカ軍はイラクを再占領しようと画策している。


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アメリカのイラク派兵にイラクの人々が反対




イラクの人々と政府関係者が、新たなアメリカ軍のイラク派兵に反対しています。


IRIBによりますと、イラクのアバディ首相は13日土曜、
新たに450人のアメリカ軍関係者をイラク西部に派遣するアメリカ政府の決定に反応して、


「イラクの政府と国民は、
 テロ組織ISISとの戦いを口実にした
 外国軍のイラク進出に同意することはない」と語りました。



イラクの人々も、アメリカの派兵の決定は、イラク再占領に向けた試みとしています。

イラク市民の一人は12日金曜、アルアーラムチャンネルのインタビューで、
アメリカ軍の派兵の決定に対するイラクの人々の大きな反対に触れ、

「間違いなく、イラク軍の訓練を口実にしたこの行動は、
 イラクの再占領を目的として行われる」
と語りました。



また、別のイラク市民も、
アメリカのテロリストに対する大規模な支援と、
イラクに進出するためにテロリストを支援していることに触れ、

「アメリカとイスラエルの陰謀の中で、
 イラクの人々はテロと戦っている世界全体の代表だ」
と語りました。


イラクの政治問題の専門家も、アルアーラムチャンネルのインタビューで、
イラクの人々はアメリカとの安全保障協定をめぐるアメリカの行動を不満だとして、


「アメリカの軍事顧問団のイラク派遣は、
 テロ組織ISISとの戦いの参加という主張やパフォーマンスとされる」


と述べました。


また、イラクの別の政治問題の専門家も、アルアーラムチャンネルのインタビューで、
アメリカ軍の部隊の新たな派遣は、イラクにおける訓練基地の設置を目的にしている
というのはイラクにおける軍事基地の再度の設置を目的とした口実だ
として、
「この行動は、イラクの人々に対する欺瞞だ」と表明しました。


アメリカのオバマ大統領は、ISISがイラク北部ニナワ州の中心都市、
モスルを占領してから1年と、イラク西部ラマディの陥落に際して、
450人のアメリカ軍関係者のイラク派遣を指示しました。


ISIS対策に関するアメリカの政府関係者の主張は、
このテロ組織が西側諸国によって育てられ、これらの国々や
そのアラブ諸国の同盟国による資金援助、武器支援を受けている中で行われています。

http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/
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宮田律のイスラム国解説本では、サウジのイスラム国支援には触れていても、
アメリカのイスラム国支援に関しては、述べてはいない。
一応、彼は中東(確かイラン)政治の専門家だと思うのだが・・・・・・


http://www.newsweekjapan.jp/column/sakai/2015/06/post-931.php

酒井啓子氏は、、
サウジアラビアがイスラム国を支援してきたことに触れず、
いや、触れているつもりなのかもしれないが、ここ数年、
サウジはシーア派に比較的穏健な政策を取ってきたという別側面を強調している。


酒井氏や宮田氏が無知だとは思わない。
故意に肝心な事実を隠蔽して中東政治を語っているように見える。


で、こういう人たちの意見が『世界』などの良心的メディア(笑)から
発信されるので、向こうの情勢について、ある程度詳しくなければ、
特に不思議に思うことなく彼らの言い分をすんなり受け入れてしまうだろう。


それが恐いのだ。