時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

ウクライナで赤狩りが開始される

2015-04-13 01:24:02 | リビア・ウクライナ・南米・中東
ウクライナ市民は、「誤った」観点をもつ不逞市民を排斥せよ、
とのアジテーションを受けている。ウクライナ紙「Vesti」が伝えた。


それによれば、「ウクライナ保安庁の地方または中央のホットラインで謎の活動家が、
ウクライナ現政権がいやでロシアが好きだという不届きな市民がいたら通報するよう呼びかけている。
こうした人々は「身近な分離主義者」と呼ばれている。
南部・東部諸都市では既に親露派探しに関する手引書が配られている」。


街には既に看板が出現している。それによれば、
「身近な分離主義者」とは、国民的シンボルを侮辱し、「ロシア世界」の到来を夢見、
 動員反対を喧伝し、ロシア語に対する脅威に関する噂を拡散させ、
 恐怖を植え付け、退廃的な気運を広げるような人たちのことであるらしい。
「身近な分離主義者」は7年から12年の自由剥奪刑を科せられる、とも書かれている。


医療センター・オデッサ支部の代表が「Vesti」に語ったところによれば、
法案が内閣レベルで承認され、地方当局が広告の場を提供した」という。




既に魔女狩りが触発されている、と同紙。
不逞分子探しが大学やSNS上でも始まっている。

「非愛国的」というリポストでドネツクやルガンスクを支持する人を特定し、糾弾できる。
SNSのVkontakteには特定ユーザーの個人情報や写真を集めるグループまであるという。


続きを読む http://jp.sputniknews.com/life/20150410/179366.html#ixzz3X742aXQK

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ネオナチが軍事顧問になったりと、最近になっても依然、ネオナチを要職に採用するキエフ政権。

これだけ暴れていても、一切、糾弾されない。
これこそが私がオーウェル風の全体主義国家像を否定する理由に他ならない。


朝日にせよ読売にせよ岩波にせよ、
これらのメディアは日本政府による妨害は受けていないはずだ。


現に、週刊金曜日ではキエフ政権を糾弾する記事も多少ある。
(もっとも、書き手が例の反共左翼の塩原俊也氏なのだが・・・)


つまり、アメリカ政府や日本政府による直接・間接の妨害や弾圧を受けていないにも関わらず、
西側にとって都合の良い報道を積極的に、かつ自発的に大量生産してしまう。これが問題なのだ。


私は、これらメディアが帝国主義国家に都合の良い報道をしてしまうのは、
根本的な所に反共(反共産主義国家)主義があるためだと考えている。


ロシアや中国のやることはすべからく悪なのだという不信感によるものだと思う。