goo blog サービス終了のお知らせ 

時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

ネット右翼の語らいは自己啓発セミナーとよく似ている

2015-05-19 22:40:03 | 日本政治
アメリカのおかげで日本はいち早く近代化できた。
日米修好通商条約は不平等条約ではない。
日清・日露戦争で勝利できたのもアメリカのおかげ。
原爆の被害者は数千ぽっち。日本は被害者数を水増ししている。
というよりも、原爆は投下されていない。
沖縄戦でアメリカ兵は日本兵を一人も殺していない。
東京大空襲も被害者は数十人程度。
日系収容所は強制ではなく任意によるもの。
当時から日系アメリカ人は犯罪者集団だった。
以上の歴史を否定する日系アメリカ人は人間以下のゴミ。
この真実を受け入れないなら日本に帰れ。お前たちはアメリカに住まわせてもらってるのだ。



等々のウソ・デタラメと差別発言を行っている連中がいるとする。



彼らは「その通りでごぜーやす」と答えない限り、日本人へのバッシングをやめようとしない。

とうとうあなたは耐えかねて「そうだ!日本は悪魔の国だ!」と言い出した。


「日本人は反米主義のクソ猿だ!日本は地獄のような反米国だ!滅べ!滅べぇええ!」
「おめでとう。他の日本人もあなたのようになればいいのだが」
「あなたのように呪縛から解放された人は珍しい」
「そうです。私は運が良かった。他の奴らは・・・ゴキブリ以下です」
「いつの日か日本人への差別がなくなればいいですね」
「まったくです。ありがとう、友よ」
「そのとおり、僕たちは友達だ」
GAHAHAHAHAHAHA!!!」


と語るような連中がいるとする。

あなたはどう思うだろうか?異常だとは思わないだろうか?


幸い、原爆投下の是非など、一部史実にはタブーが存在するが、
アメリカ社会はここまでカルト社会にはなっていない。


ところが、日本の一部の右翼集団においては、
日本人になるための条件とやらを勝手に設定して、
この条件を飲まない限り決して同じ人間として接しようとしない連中がいるのである。

しかも、その内部の様相をよく見ると、彼らが日常的にチョンだのゴキブリだの
国に帰れだの反日犯罪者集団だの、その他もろもろの罵声を浴びせている
在日コリアンが彼らと混じって「朝鮮人最悪!死ねー!!!」と叫んでいるのだ。



かつて日本で社会問題と化した
自己啓発セミナーを想起させるものになっており、純粋に怖く感じる。



私がこれまで見てきたネット右翼サイトの中で群を抜いてヤバイものを紹介しよう。

私はどうやって韓国の呪縛から解放されたか


上のサイトの何が凄いかを説明する前に、
かつて社会問題にまで発展した自己啓発セミナーの被害について簡単に説明しよう。


-------------------------------------------------------

セミナーによる「洗脳」とは簡単に言うと
疑問を感じて帰ろうとする

トレーナー「セミナー中は外には行けませんよ」

トレーナー「アンタって本当にアレですね!」
トレーナー「アンタ、この中でも一番アレですよ!」
トレーナー「アンタ生きていく資格ないですよ!」
みんな「アナタが一番生理的に受け付けません」

泣く

逃げたくなる

しかしまわりこまれてしまった!

眠い。頭痛がする。

トレーナー「眠ってるヒマはないんですよ」
トレーナー「アンタは大体アレ(略」

なんだかどうでもよくなってきた。

3日後

トレーナー「よく頑張ったね」
みんな「アンタは本当に成長したよ(涙」
トレーナー「アンタはサイコウだよ(涙」

ありがとう!ありがとう!

 
 
 
号泣
 
 

セミナーサイコウ!イヤッホゥー!

トレーナー「第二ステップ、進むよね?300万かかるけど!(ニヤケながら」

え?ちょっとそんなお金ないっす

みんな「やっぱりアンタはアレな人なんだ」
トレーナー「借金してでも参加するのがフツー」

ええと、ちょっと考えさせてk

みんな「何度考えても同じじゃないか(怒」
みんな「一緒に頑張りましょうよ!(怒」
トレーナー「ハイというまで帰さねえよ!バカ!(怒」

無人くん

オワタ\(^o^)/
http://crossbreed.tv/archives/200806152254.php
-------------------------------------------------------

要するに、悪いのは変な授業を高値で売りつけるセミナーではなく、
それを理解できない自分にあるのだという意識を徹底的に植え付ける
のである。

周囲の受講生や講師の言うことが正しいのだと考え始めると、
それまで人格否定に執心していた周囲が一転して賞賛を始める。

ここまで来ると「ああ、俺は今正しい自分に生まれ変わったのだな」と信じ込み始める。

そして、セミナーの要求に応えることが一種の多幸感を伴う義務のように思い始める。
セミナーの求めに応じる=喜び、自信回復へとリンクされるのだ。


この状態になると、セミナーの言いなりになっており、
高額の受講料を払い、金づるを求め、友人や家族を勧誘するようになる。


いわゆるマルチ商法という奴のかなり悪質なタイプである。
社会問題になるのもさもありなんだろう。


-------------------------------------------------------------
私が参加してメディオスに払った金額は、合計で25万5千円。
それはベーシックで7万5千円・アドバンスで15万円。

そしてその一段階上のGBという3ヶ月間に3万円。

GBとは‘Giving Branch’の略で、‘与える枝’という意味です。

これは平たく言えば
‘皆がこの幸せを自分でつかめる人になれるように手助けをしよう’
という事で、つまりは勧誘する事を目的としたものです。


ここでは誰かをセミナーに参加させた人ががんばっている人で、
それ以外は怠けているという事になります。


この段階までくると、やめたくてもやめられません。


「やめる」というと『負け犬だ』『また逃げるのか』『弱いよね』『卑怯だよ』など言われ、
参加する前より自分はだめなんだと思ってしまうほどの扱いを受けます。



実際私と同期でセミナーに参加した人に、人を信じられなくなってやめた人もいました。


実はGBの上もあって、GBセミナー(3万円)を受けてからじゃないといけません。

それはGBの3ヶ月が終わった後にあり、私がいたころは
SM(多分Saport Menber)と言われていました。

そしてその上には、‘セミナーを受講させた人数’がある数字まで達していないといけません。
自分がセミナーを受講させた人をメディオス用語で‘子供’といいます。
自分の子供の子供は当然‘孫’で、紹介者は‘親’。


そうやってみんな連帯感を生み、
メディオス以外の人はだめだ、という事になっているのです。


(http://www5a.biglobe.ne.jp/~saki-k/jituroku/jitu07.htm)
-------------------------------------------------------------

これはネット右翼(ネトウヨ)と呼ばれる集団にそのまま当てはまる現象で、
保守速報などのまとめサイトで書き込みをしている分には、まだまだ健康だが、
掲示板やブログなどで群れ始めると、一気に症状が悪化し、抑えが利かなくなる。



上記紹介ページでは、在日3世である筆者が、軍事独裁政権時代に
韓国へ一時帰国したところ、在日コリアンとして差別を受け、
「自分は同じ民族として扱ってくれないのだな」という疎外感を感じたと書かれている。


実際、韓国では1945~1953までの混乱期に日本で安穏としていた(彼らにとっては)
在日コリアンに対して棄民(国を捨てた人間)として差別する風潮がある。


これと対照的なのが在日コリアンを同胞としてカウントし、
毎年、総連経由で援助金を提供している北朝鮮だったりする。


そういう背景もあり、この筆者がガチ右翼へと変身したのは
正直、わからなくもないのだが、まぁそれでもガチ右翼になったところで、
明治以来続く日本のコリアン差別がなくならない限り、根本的な問題解決にはならない。


問題は反日か親日、それも右翼が設定した反日か親日かで人間の価値を決め、
前者を徹底的に人格攻撃し、同じ市民として認めようとしない差別者の態度だろう。


自分が親日になったところで、差別そのものは消えないし、
逆に差別されないために、極右の要求をどこまでも聞くことになる。


「白人最高!黒人はチンパンジー以下の低脳だ!」
「南部では差別ではなく区別がされていたんだ!」
「アメリカでは人種差別など一度もされたことがない!全部正当防衛!」
「黒人のリンチは黒人が作ったデッチ上げだ!」
「キング牧師はクソ野郎だ!誇り高きアメリカ人は白人のみ!」
「黒人は文句があるならアフリカに帰れ!」
「白人より黒人のほうが犯罪者になりやすい。DNAがそうさせているのだ」



等々の差別発言を肯定し、はじめて仲間として扱われる。
そんな連中が本当に正しいことを言っているのだろうか?という話である。


むしろ、アメリカで黒人を住みにくくさせているのは、
そういう差別主義者のせい
なのに、自分を受け入れてくれた友人として
涙を流して喜ぶのは、なんというか、本末転倒ではないだろうか?
という話だ。


----------------------------------------------------------

私は反日同胞からネトウヨ認定されているようですが、
反韓や嫌韓という意識とは少し違います。憎しみはプラスの結果を生み出しませんから。


私はなるべく、冷静に、反日同胞に真史を知ってもらいたいと考え、
彼らが一番、反論できない手法、韓国の新聞をソースにして語りかけることにしたのです。


一部の方から在日は全て出て行け、という声も頂きます。
究極な話し、それが一番良いことでしょうね。



日本における資産は全て凍結。裸一貫で祖国へ帰る。
感情論からすればこの考えは間違っていない。ですから、
ブログ管理者にもそういったコメは削除しないようにお願いしています。ですが、現実的ではない。


だから私は、一人でも多くの在日同胞に真史を知ってもらいたいですし、
韓国の真の姿を知って欲しいと考えているのです。

そうすることで、伊万里の職人のように、日本のために焼き物を焼き続けよう、
祖国に帰ることなく、日本人として、日本に尽くそうという考えを持つことができると信じています。


嫌韓在日三世さん。だからあなたも私のブログにお越しになったのです。
恨みは何も生みません。苛立ちは精神を貶めます。
住まわせてもらっている日本のために、同胞のために、そして自分のために。

あなたも韓国の新聞を通して同胞に語り続けてください。
そうすれば、あなたの先生もきっと気がつくと思います。

あなたの人生が実りあるものとなりますように。人生の先輩としてこのエントリーを贈ります。
----------------------------------------------------------

「憎しみはプラスの結果を生み出しません」

・・・とあるが、ご自身の韓国に対する憎しみは例外らしい



別に戦国時代には日本政府という近代国家はなかったし、
各地方の武将は日本のためでなく、自分の領地を守るために戦っていた。


伊万里焼の職人は日本のために焼き物を焼いたのではなく、
自分たちの生活と商売のために焼いたのである。ついでに言うと
彼らは拉致された人間であり、本人たちの意思で祖国に帰ることが出来なかった。


在日コリアンは何も法律を犯して住んでいるわけではないし、
日本政府の許可を得なければ生活してはならないというわけでもない。


大体、下手をすれば5世や6世もいるだろうわけで、混血も進んでいるのだから、
彼らの中には自分が日本人だと意識している人間だっているだろう。


「在日コリアンは日本に『住まわせてもらっている』ことに感謝しなくてはならない」
「在日コリアンは韓国や北朝鮮に移住するのが理想(だが、現実的ではない)」
「日本人として、日本に尽くそうという考えを持てば人生の実りは豊かになる」



・・・宗教か?と言いたくなる文章。
在日コリアンを黒人、日本をアメリカと置き換えて読めば私の気持ちがわかるはず。



では、ここまで尻尾を振りまくり、日本の差別主義者に服従した彼に対して、
はたしてレイシストたちは感激し、攻撃の手をゆるめただろうか?コメント欄を読んでみよう。


---------------------------------------------------------
「韓国軍の漏れ伝わるシゴキ、人権侵害、いじめ、性的暴行等凄まじいものですね、
 在日なら尚更でしょ、一列になって肛門を舐めあったり、死体を抱いて寝たり、
 糞尿の風呂に浸かったり、上官が映画で観た訓練を思いつきでやらして人が死んだり、
 毎年多数の自殺者が出たり、AIDSウィルスに感染したり、下の者には
 何をやっていいと思っている朝鮮人上官のオモチャにされてるんですね、
 そんな事をされたら自分でも銃乱射をするかも知れません。 」


「ブログ主様に敬意を一人でも多くの在日の方々が共感してくださるように・・・ 」

「いつか金田さんの思いが伝わると良いですね。在日と言わずに本土の人達にも」

「嫌韓になり色々調べていくうちに、日本に同情と愛情か沸くようになりました。
 説明しにくい感情ですが、反日周辺国に、もっと強く自己主張していくべきだと凄く感じます。
 金田さんのおっしゃっる通り在日が在日に、伝える事は大変重要なことだと思うので
 頑張っていきたいと思います。在日の一部は何かあると「差別」と言いますが、
 戦前の朝鮮人への好感度と戦後の好感度を調べ、なぜそうなったかも考えて欲しいです。 」

「自分は日本に同化できずに権利を主張する在日さんには、やはり出て行けと思うのです。」

「自分は韓国という国は嫌いです。正直、これは中々変わらない気がします。」


「私も帰化人として、日本の濡れ衣を晴らしたいです。
 そして、反日の在日ばかりでないことも伝えたい。これは在日のためというのではなく、
 日本という国が素晴らしいということを伝えたいからです。」

「私は、子供たちにも、主人の近い親戚にも友達にも自分が在日だったことは話しています。
 その上で、嫌韓談義やっています。昔と今では全然違います。

 「あなたは日本人だし好きだ。」の後に「けど在日は…」と続く昨今。
 日本を出たことないので偉そうに言えないのですが、日本人は本当に優しい。

 その日本人からの信頼を得られずにこんな風にしたのは
 隠れてこそこそ被害者コスプレして生きてきた私達です。
 人を嫌うというのは本当に辛いですよね。」


「もうすぐこの国は在日にとって地獄になります。
 そうなる前にさっさと国外に脱出するのをオススメします。
 きっと、物分かりが良く頭のいい金田さんなら第二の人生でも上手くいくと思います。
 私は金田さんの成功を願っていますよ。」


「私の父は、食住付きで朝鮮人を雇用してました。そう言う日本人は回りに沢山いました。
 着のみ着のままで日本に来て、食べられて住まう事が出来たのに、
 こんな酷い事を出来る朝鮮人達が許せません。正直にコツコツ働いていたら、
 在日を追い出す雰囲気にはならなかったでしょう。

 私が思うのには、通名を使うようになったのは、
 朝鮮人の犯罪を犯す人が多かったからではないかと思っています。」

「まだ日の浅い読者ですが、あなたのこれまでの経験や心の軌跡を思いやると、
 あなたが現代の韓国の呪縛から解放されたことは奇跡に近いことのように思われ敬服しています。

 私は70歳代の日本人です。 大部分が誤った認識に基づく韓国という国としての
 反日行為が世界規模で続くことは、韓国自体にとっても将来何も
 良いことはないと深く憂慮しているものです。

 この状態を何も変えることなくただ老いて死んでいくのは自分の子や孫たちに申し訳ない、
 との思いはこの歳になり益々強くなって来ておりますが、私には何も出来そうにありません。

 一つ不思議に思っていることがあります。

 あれだけの反日教育を身体の隅々まで受けたであろう
 韓国人の多くの若者たちが楽しみとして日本を訪れ、また中には
 日本人に笑顔を振りまく仕事に従事する人たちも少なくないということです。

 だから私は僅かな期待を抱くのです。

 つまり、建前として反日の教育を受けているものの、
 韓国が日本の一部だった時代はその前後の時代よりはるかに悪くなかったことを、
 韓国のかなりの人々は実はまだ正しく記憶し秘かに継承しているのではないのかと。

 誤った政治と暴力によってそれは今封じ込められていますが、
 もし韓国で正しい本音が健全に息づいていると思えれば私も安心して子や孫に別れが言えます。」
---------------------------------------------------------

どうです、この憎しみに染まりきった連中のコメント。

ネトウヨへの憎しみはノー!
でも韓国や在日への憎しみはイエス!



差別の手を緩めるどころか、逆に勢いが増している。



本当に気持ち悪いというか何と言うか。まさにプラスの結果を生んでません。

何が恐ろしいってこの中で誰一人としてコリアンへの差別感情を廃した人は
いないのに、目覚めた在日コリアン(!)が「その通りだ!ネトウヨが正義!」と
騒いでいるところ。まさに自己啓発セミナーのそれ。悪いのは周囲ではなく自分。



日常的に在日コリアンの顔を血が出るまでぶっ叩いて回っている人間に対して

覚醒者「これは心が腐っている在日コリアンに対する浄化の儀式なのだ!」
差別者「左様。お前のように目覚めた者は珍しい。ゆえに素晴らしい」
覚醒者「在日コリアンはクソ!日本人は絶対に正しい!もっとぶちのめして!」
差別者「いつの日か、私たちが手を取り合う日が来ればいいのですがね(ウルウル)」
覚醒者「なぜぶたれることに怒るのか!罪を犯した自分たちを恥じないか!ウガァッ!」
差別者「我々は全ての朝鮮人が心から反省してくれる日が来るまで攻撃をやめないぞ!」
覚醒者「協力しますよ、ご主人様!」
差別者「下僕よ!(ヒシッと抱き合う2人)」



・・・漫才か?と言いたくなるが、これは事実である。
まさにクレイジー。こういうドM野郎を従えて得意げになっているのだから、
極右の連中がいつまで経っても、
自分が国際社会で浮いていることに気づかないのも仕方がない。



私は、この記事の筆者は、もともと日本で差別を受けて反発していたところ、
韓国に行ったら、彼らの言うとおり、とんでもない国だったと考え直したのだと思う。


つまり、

「日本良い国清い国、韓国クソよ、チョンクソよ」
 ↓
「なにぉおお!」⇒帰国。差別される
 ↓
「日本良い国清い国。韓国クソよ、チョンクソよ」
 ↓
「目覚めなさったか!おめでとう!」
 ↓
「ありがとう!他のコリアンも覚醒させるからよろしくね!」


という流れになっているのだと思う。


ここで、自己啓発セミナーの流れと見比べて欲しい。
そっくりではないだろうか?

最終的に手下になって布教活動に専念するところまで!



冷静に考えれば、自分が疎外感を感じる原因を作っているのは
差別者(セミナー)なのだが、悪いのはそれに気づけない自分(被差別者)にあると思い、
その態度を褒められるや否や自分のアイデンティティを見つけた気になって、
嬉々として会員(ネトウヨ)を増やそうと友人や家族に勧誘をし始める。


そっくり、そのまま、自己啓発セミナーではないか。

これほどヤバいサイトはそうそうないが、まぁ論壇でも
宋美齢など、お手ごろな覚醒者を見つけてきて同じことをしているので、
基本的に極右集団と言うのは、カルト宗教や洗脳団体と酷似したものなのだろう。

大阪住民投票は橋下の事実上の一人勝ち②

2015-05-18 21:35:31 | 日本政治
大阪住民投票は橋下の事実上の一人勝ち①で説明したように、
橋下がやってきたこととは公共福祉の縮小と自治体の借金の増額、
反動思想に反する学術機関へ対する政治干渉と経済制裁などなど、
かなり問題のあることばかりで、先輩である石原慎太郎の「実績」とどっこいどっこいだ。


にも関わらず、これら過去および現在の失政に対してメディアは口を閉ざし、
彼の引退宣言に対して、「やめないで~~」とお涙頂戴の橋下陛下万歳報道を流している。


-------------------------------------------------------------
社説
大阪都否決―「橋下後」へ具体策を



自治のあり方を問う前代未聞の住民投票で、市民は変革ではなく市の存続を選んだ。
大阪市を5特別区に分割する協定書への反対が、賛成を上回った。

橋下徹市長が提唱した大阪都構想は成就しなかった。


橋下氏は昨夜、敗北を認め、任期満了で政界を引退する意思を表明した。
結果は市を二分する大激戦だった。
残る任期で橋下氏は、対立ではなく反対各派との融和に努めるべきだ。


大阪低迷の最大の原因は府と市の二重行政にあるのだから、
役所を一からつくり直し、大阪が抱える問題を根本的に解決しよう。

橋下氏のこの問題意識は理解できる。

だが、その先にどんな具体的なメリットがあるかが、
説得力をもって受け止められなかったのではないか。


都構想実現後の成長戦略として橋下氏が挙げたのは
高速道路や鉄道の整備、大型カジノの誘致だった。


一方、反対派は市民の税金が府にとられ、行政サービスが低下すると指摘した。

反対派の主張の根拠にもあいまいな点はあった。
それでも、今の暮らしに影響するのは困るという漠然とした不安感が、期待にまさったように思う。

「橋下流」の強引なやり方が、投票行動に影響を与えたことも否定できない。

都構想の骨格となる協定書は、大阪維新の会がほとんど単独でまとめた。
府・市議会は昨秋、いったん否決した。

しかし維新は水面下で公明党の協力を得て住民投票に持ち込んだ。
昨年の衆院選で公明候補が立つ選挙区に、維新が対立候補を擁立しなかったことが背景にある。

こうした経緯は「裏取引」との批判を招き、正当性への疑問を広げた。


橋下氏が政治家としてけじめをつける姿勢は理解できる。

一方、急速な少子高齢化や全国一多い生活保護受給者、11兆円を超す府と市の借金など、
大阪が待ったなしの課題を抱える現状は変わらない。

むしろ都構想の否決で、処方箋(せん)は白紙に戻ったともいえる。

これからは反対派が具体策を問われる。
自民、民主、公明、共産の各党が説得力ある対案を示していたとはいいがたい。
維新を含め、党派を超えて知恵を結集すべきだ。


長年の対立のエネルギーを、大阪再生へ向けた熱意に転換してほしい。


人口減少時代を迎え、基礎自治体の規模はどれくらいがいいか。
都道府県との役割分担はどうあるべきか。大阪の論戦で浮かんだ
数々の課題は全国の多くの都市に共通する。各地で答えを探る営みが広がればいい。
-------------------------------------------------------------

これは本日付の朝日新聞の社説だが、上を見ても
これまでの大阪府政や大阪市政の失政の張本人が橋下徹であることを指摘していない。


逆に橋下に対しては「理解できる」と好意的に評価し、
反対派に対しては「根拠薄弱」と断定する提灯記事になっている。



そもそも、都構想では経済特区を設置し、同区内で
最低賃金の廃止と労働時間の上限撤廃、解雇の自由化と
一般人にとっては、かえって暮らしが悪くなることが主張されている

無論、これは二重構造の廃止とは無関係の改革である。


少なくとも共産党はこの点に対して反対姿勢を見せていたのだが、
朝日新聞によると、これはあいまいな反対になるらしい。


このように肝心な事実を曖昧にし、市民の判断を鈍らせている
朝日新聞のようなメディアが闊歩しているのが日本社会の現状だ。



橋下が100億円以上の費用を費やし、結果的に御破算になった
大阪府庁移転計画などが典型的な例だが、大阪低迷の最大の原因は為政者の失策にある


加えて、その問題ある政治を手放しに礼賛し続けてきたメディアに問題がある。


投票率を踏まえれば、今回の住民投票では、
大阪市民の3分の2が反対あるいは未投票を選択した
わけだが、
メディアは逆に「久々の高い投票率!」とあくまでも好意的に解釈している。


その上、先の記事で指摘したように、これまでの橋下府政・市政の失策による
経済的損害と大阪の右傾化への責任は一切求めず、かわりに提示しているのは
党派を超えた協力」だ。冗談ではない。


メディアは橋下のこれまでの失政を指摘し、責任を求めるべきだ。
彼をきれいに退陣させるのは、橋下の思うつぼである。
(自分たちの権力追従の姿勢を猛省すれば、なお良し)


私は以前、故障した自動車の変わりに欠陥車に乗り換えるのは正しい選択ではないと書いた。
今、それに付け加えれば、故障者を更におかしくした修理屋と協力すべきではないと思う。


社会党しかり、民主党しかり、過去にたいして力も無いくせに右翼と協力体制を気づいた面々は、
実権を保守派に奪われ、単なる右翼の走狗に成り下がり、まもなく自滅していった。


今、必要なのは妥協ではなく徹底した対決である。

朝日新聞のような「気持ちはわかる!」「仲良くしよう!」というものではなく、
「お前のやり方じゃ駄目だ」「絶対に反対だ」という徹底抗戦である。


橋下の唯一評価できる点は、彼がこの徹底抗戦をしっかり行ったことである。

立場としては極右のネオナチ政党の党首だったわけだが、なぁなぁで済まさず、
徹底的に反対者と戦おうとした点は、政治家としては一つの見習うべき姿ではないかと思う。

もっとも、彼の場合は弾圧や干渉という最悪の形でしかそれが表現できなかったわけだが。


共産党を含めた野党は、この徹底抗戦という思想を軸に戦って欲しいものだが、
現実には民主党や自民党、公明党などは既に橋下との協力を望み始めている。


一時的な反対にとどまり、極右政党との対決姿勢は放棄されてしまった。
このこともまた橋下の一人勝ちだと思う所以である。


大阪住民投票は橋下の事実上の一人勝ち①

2015-05-18 20:20:39 | 日本政治
反対意見も多くあるだろうが、あえて今回の住民投票は橋下徹の一人勝ちだと評価したい。


本人も発言しているように、橋下氏は元々は弁護士であり、
名声を失いさえしなければ、政治家をやめても食っていける手段を持っている。

仮に今回の住民投票で、不正献金で都知事をやめた猪瀬直樹のように
彼の評判が地に堕ちたというのであれば、話は別だが、実際は橋下人気に陰りは無い。


これを顕著に示すのが各テレビ局・新聞社の報道で、
橋下市長政界引退を惜しむ声を重点的に取り上げて述べている一方で、
さっさとやめろという声は一切取り上げていない。


つまり、彼にとっては政界を引退したって、またテレビ局にコメンテーターとして出演したり、
どこぞの政党や企業の顧問弁護士になったりすることが十分可能であり、文字通り屁でもない。


むしろ問題なのは、この住民投票をもって明らかになった
メディアの偏向報道と大阪市民の政治センスだろう。



私は前から大阪人権博物館や大阪平和センターにおける
橋下一派の歴史改ざんをたくらむ行為、職権を濫用した経済制裁に警鐘を鳴らしてきた。



肝心な事実をごまかす大阪改革

大阪氏の思想弾圧


つまり、市長と言う特権を利用した反右翼的な学術機関へ対する弾圧、
展示内容の変更、補助金の打ち切り、地税の要求は現在進行形で行われており、
住民投票があろうとなかろうと代わりは無い
のだが、このファシズム的動きについて
メディアは、この間、一切、取り上げなかった。


他にも、橋下府政、市政の問題点をざっと挙げると、

①福祉・交通サービスを低下させたにも関わらず借金を増やした

②実力主義に基づく教育改革と銘打っておきながら
 実際には自分と懇意の仲の人間を校長に任じさせ、しかも不祥事が発生する。

③博物館への政治介入。展示物の内容の変更を強要した。
 日本の戦争犯罪や国内の人種・民族差別に関する展示物が除去された。

 変更に応じない博物館には補助金を打ち切り、
 さらに地税を要求し、廃館をもくろんでいる。


④公共福祉の削減で浮いた予算を高層ビルの購入につぎ込む。
 後にそのビルの耐震性に問題があることが判明。無用の長物と化す。
 最終的に132億円の血税がパーになる。

⑤思想調査、君が代斉唱の強制に代表される思想の自由へ対する侵害。


などなど、どう見ても橋下が良い政治家ではないことが伺える事実が浮かび上がってくる。

にも関わらず、この点についてメディアは何も報じていないし、
橋下がまるで民主主義の支持者であるかのように讃えるものすらあるのだ。



今回の住民投票は、橋下府政、市政に対する総括および反省、批判、攻撃が始まる
契機になるのではなく、逆に彼を政界からきれいに引退させる格好の隠れ蓑になってしまった。


結果的に見て、彼が作った借金や公共福祉の削減、
差別思想の蔓延、歴史改ざん等の極右思想の浸透について
一切、責任を求める声が無いまま彼は第二の人生を歩むことができる。


これを一人勝ちと言わずに何と言えば良いのか?



橋下自身は市長を辞めようと特に困ることは無いが、心配なのは今後の大阪だ。

極右政党である維新の会が与党になってしまうほど、
今の大阪は反動思想に対して寛容なものになっている。



漫画やゲームの話ではないが、橋下が一人政界から去ろうと
彼が種をまき、花を咲かせ実を実らせたものがある限り、
また別の極右政治家、極右政党が君臨し、同じような政治が行われるのではないか?

そう思えてならない。

本日、大阪都構想を巡っての住民投票実施

2015-05-17 01:04:05 | 日本政治
泣いても笑っても今日の結果で決まるわけだが、
そもそもこの企画自体、過去に何度も否決されているものであり、
仮に今回、Noを叩きつけられたとしても、また新たに提案がされるのだろう。

橋下は何度も都構想を投げかけることができるが、
大阪府民にとっては1回でもYesになったら、二度と後戻りが出来ない。


自民党が反対しているせいか、普段は保守派であろう人間も批判的な意見を寄せている。
冷静に考えれば、こんな提案、受け入れられるわけがないのであるが、
今の大阪は維新の会が大手を振って闊歩している次第であり、正直、不安だ。


ここ何日か、橋下は得意のメディア戦術で自身の正当性を主張してきた。
大阪のおばちゃん達がはたしてその戦術にごまかされないか・・・杞憂に終わって欲しいものだ。

肝心な事実をごまかす大阪改革

2015-05-12 22:55:56 | 日本政治
大阪都構想は、何のことは無い、新自由主義に則った経済改革にすぎないことを以前指摘した。


この改革は基本的に行き当たりばったりのものであり、博打のようなものである。

--------------------------------------------------
橋下と松井一郎府知事は当初、「都構想」の行革効果は
最低でも年間4000億円」と何の根拠もなくぶち上げていた。


それが特別区設置協定書案では、976億~736億円に減少。
ところが、これも橋下が府市の事務方に「もっとしっかり効果額を積み上げてほしい」
「数字は見せ方次第でなんとでもなる」と指示して、市営地下鉄やゴミ収集の民営化、
市民サービスの廃止を含む市政改革プランなど、「都構想」には何の関係もないものを
盛り込んだ粉飾だったことが指摘され、最終的には「年間1億円」に落ち着いている。


最初の4000分の1だ。

http://lite-ra.com/2015/05/post-1091_2.html

---------------------------------------------------

これだけでもいかに大阪維新の会がウソデタラメの詐欺集団であるかが推し量れるが、
大阪人権博物館、大阪平和センターといった学術機関への攻撃を踏まえればよりよく理解できよう。




---------------------------------------------------
大阪平和センターで、長期の改装終了後、
第2次大戦中の軍国日本の蛮行を示す展示が除去されたことを受け、
ここ数日間で数十人の日本人市民が抗議行動を起こしている。新華社通信が伝えた。



大阪平和センターは半年にわたる改装工事を経てオープンした。
平和を推進することを目的とした同センターでは様々な戦争の歴史が紹介されている。


改装前には1945年の米軍による大阪空爆の写真、古文書から、第2次大戦中の中国、
東南アジアを初めとする諸国における日本の侵略を表す資料が展示されていた。


ところが改装後、1937年の南京大虐殺など
日本軍の蛮行を示した資料、写真は展示からはずされたほか、
中国以外の諸国への日本の侵略を示す資料もほぼ消え、
かわりに1945年の大阪市民の苦悩に焦点が置かれた展示に変わっていた。


こうした展示入れ替えについて、30日に行われた抗議で市民の一人は
センターが立ち上げられた本来の目的は歴史の忘れず、
日本の侵略が他国民に与えた苦しみを記憶するというものだが、
これはそれに真っ向から反するものと語っている。

大阪平和センターは1991年創設。毎年7万5千人の来館者がいる。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/japan/20150502/285197.html#ixzz3Zvv94Knt

---------------------------------------------------

大阪人権博物館に対しても展示内容について攻撃がされ、
補助金の打ち切りや地代の請求など、経済的に圧迫をかけ閉館に追い込もうとしている。


こういうヤクザのような恐喝が橋下の本来のやり口であるわけで、
それを踏まえた上で、冒頭のデタラメだらけの大阪改革を見ると、さもありなんだと思われる。


ところで、すでに3年前に大阪都構想についての漫画が相川俊英の監修で描かれていたりする。

マンガでわかる大阪都構想と橋下維新


この相川俊英という人物は何者なのかと言うと、
早稲田大学法学部卒の元放送記者orフリージャーナリストで
1997年から週刊ダイヤモンドの専属記者になっている男である。

彼は1999年からテレビ朝日系の報道番組「サンデープロジェクト」の番組ブレーンを務め、
日本一首長に直接取材している記者と言われているらしい


早稲田を出ようがテレビ番組に出ようが、
レベルの低い男は低いのだということを彼ほど如実に示す者もいまい。


橋下は本人もアレだが、その取り巻きも面白い連中が揃っていて、
ある意味、嘘発見器になっている。そういう意味では便利な連中である。


ビートたけしは右ですよ、リテラさん

2015-04-29 00:22:27 | 日本政治
私は日本の右傾化は左翼が右傾化しているのであって
右翼が右傾化しているのではないということを再三、主張している。



これに加えれば、最近の論壇は右翼が左傾化していることも見逃せない。


といっても、別に右翼が足を洗って社民党や共産党の支持者になったわけではない。
逆に、表面的には左翼っぽいポーズを見せるようになってきているのだ。


-----------------------------------------------------
「最近のテレビは何もいえない」ビートたけしがテレビの自主規制を暴露し大批判!

報道局を圧力文書で脅し、コメンテーターの発言にイチャモンをつけ、
気に入らない番組を作ったテレビ局を呼びつける。
安倍政権のメディア、とくにテレビに対する圧力が日に日に強まっている。

一方、テレビの側も対抗する気などさらさらなく、権力のいうがまま、完全に骨抜きにされている。


しかも、テレビ局の関係者やコメンテーターたちはこんな状況におかれながら、
「圧力なんてない」「これをしゃべったらダメといわれたことはない」などと口をそろえ、
自分たちの弱腰ぶり、政権との癒着をひた隠しにする始末だ。

ところが、そんななか、ある大物芸人がテレビの圧力、自主規制の存在を暴露し、批判した。

「最近、テレビじゃ何も面白い事がいえなくてムカムカしてるんだ」


現在、発売中の「SAPIO」(小学館)5月号が「誰がテレビを殺したのか」
という大特集を組んでいるのだが、そのトップバッターとして、
あのビートたけしが登場し、吠えているのだ。

http://lite-ra.com/2015/04/post-1058.html
--------------------------------------------------------------

この記事を読むと、さもビートたけしが安倍に抵抗している芸能人であるかのように見える。

だが、そもそもビートたけしは保守派の人間である。

彼自身、南京事件を否定しようとする歴史改ざん運動に携わっているし、
彼の名が冠された『ビートたけしのTVタックル』は有名な右翼番組だ。

記事にも紹介されているSAPIOは昔からある右翼プロパガンダ雑誌だ。
そういう雑誌に顔を出す御仁が左翼であるわけがなかろう。

つまり、政治的立場で言えば、たけしは安倍に近い人間なのである。


じゃー、なんで北野はリテラの記事で安倍にケチつけてんのという話だが、
よく読むと、何も北野武は安倍が慰安婦を否定しているだとか、
現地の反対運動を無視して沖縄米軍基地を立てようとしているだとか、
そういう左翼的な理由で反対をしているわけではないことがわかる。


テレビ業界の人間として、政府にケチをつけられるのが嫌だというそれだけの話である。
これは、業界の重鎮としては、しごく全うな意見だ。しかも、北野は長年TVタックルで
遠まわしに安倍の主張を後押ししていたプロパガンダ芸人だ。本人からすれば心外だろう。


「なんだよ!ずっとお前を支持してきたのに恩を仇で返しやがって!」といったところだ。



このように、最近の論壇では、右翼が安倍やネトウヨにケチをつける傾向がある。

小林よしのりや池上彰などのニュース芸人たちが「けしからん」とホザいている。
(忘れてはならないのは、ネトウヨの言い分は彼らの意見を真似たものであること)


最近、騒がれている古賀氏にしても、彼は元々は自民党側の官僚で、
小泉政権の時から、解雇規制緩和、法人税減税、郵政民営化といった
新自由主義政策に尽力してきた人間なのである



それがなぜか今、いかにも左翼の人間であるかのように語られている。
実に不思議だ。古賀は現在の格差社会をもたらした張本人の一人なのに。


いや、本当は理由がわかっている。
実のところ、今の出版業界では、意外と右翼本が売れないので、
解説芸人が生き残るには右にも左にも良い顔をしなければならない
のである。



単発では右翼本はヒットを出すのだが、
デタラメを書けばいいだけの専門知識が必要とされない楽なジャンルなので、
著者が多すぎて、一部の人間を除いて、全体としてはあまり売れないのである。


そういうわけで、池上彰をはじめとして、右翼でも左翼でもない「良心派」を
気取って客観的な解説(笑)を提供しようとしている輩が増えている。


ある意味、石原や橋下よりも卑怯な連中だと私は思う。
極右の連中は「自分は右翼だ、何がいけない、文句あっか」という立場だが、
池上や北野は「私は右翼ではありません」と言いながら右翼的発言をしている。

あきらかに後者のほうが読者や視聴者をだましている。

リテラも、最近の週刊誌の中では最も良心的なメディアではあるのだが、
せいぜい、中道左派といったレベルに留まっており、左翼でもなんでもない。



その証拠に、リテラは古賀氏は擁護しても、鳩山氏は擁護していない。

彼の先日のウクライナ問題に関しての発言は非常に含蓄のあるもので、
左翼を気取りたい人間ならば、当然、取り上げなくてはならないものだ。


ましてや、鳩山氏は正真正銘、政府の圧力を受けていたのだから、
記事のネタとしては、非常に美味しいはずだ。では、なぜ取り上げないか?


それは、鳩山由紀夫という保守を自称する政治家が、日本政府と違う見解を述べているからだ。
例えば、ウクライナ問題にしても、ロシアを擁護する発言をしている。


つまり、鳩山の発言は古賀のそれとは内容が質的に異なるものである。
一方、古賀の発言は安倍よりも程度が低いだけで、それは量的な問題である。


鳩山が「から揚げにレモンをかけるのは邪道」派なら
古賀や池上は「から揚げにレモンをかけるのが王道」派であり、
安倍は「から揚げはレモン汁で満たした鍋の中にドボンと入れて食うべき」派といったところか。


上の例からもわかると思うが、要するに今の良心派(笑)は
「レモンをつけすぎや!」と怒っているのにすぎないのであり、
「レモンをかけずに食え」と言っているわけではない。この違いを把握しないといかんだろう。

大阪市の思想弾圧(大阪人権博物館 取り壊し問題)

2015-04-28 00:09:56 | 日本政治
存続が危ぶまれた大阪人権博物館だったが、無事、今年度も開館することができた。
同博物館に対する大阪市の卑劣で卑怯で非人道的な弾圧と比べれば、在特会など可愛いものだ。


大阪人権博物館は、日本で唯一、同和問題をはじめとする人権問題に特化した博物館で、
在日コリアンやアイヌ、ハンセン病、アパルトヘイト等をテーマにした展示を行っている。


この博物館が、橋下が市長になって以来、攻撃の的となっており、
どうにかして、この建物を潰してやろうと市が執拗に「経済制裁」を行っている。


-----------------------------------------------------------
橋下徹大阪市長の「従軍慰安婦」をめぐる一連の発言が問題になったとき、
国会の女性議員を中心に「女性の人権を冒とくしている」と非難の声があがった。

その橋下市長のお膝元で、「人権」をめぐる議論がほかにも起きている。
それは「大阪人権博物館」(リバティおおさか)の存続問題。

大阪府と大阪市の補助金打ち切りによって、運営が危機に瀕しているのだ。


●昨年4月、橋下市長と松井知事が「補助金」の見直しを表明

大阪人権博物館は1985年、問題を中心とした歴史資料館として大阪市浪速区に開館、その後、
在日コリアンや女性差別の問題など「人権」にかかわる総合的な展示を行う博物館へと拡充していった。


もともと大阪府・市をはじめとする自治体と大阪の民間企業が出資者となり、財団法人として発足。
運営費の大半は、大阪府と大阪市の補助金によってまかなわれていた。


ところが昨年(2012年)4月、橋下大阪市長と松井一郎大阪府知事が
そろって博物館を視察したあと、補助金支給の見直しを表明。その理由として、

「展示内容が差別や人権に特化されていて、
 子どもが夢や希望を抱けるようなものではない」ことをあげた。

人権博物館の存続を求める23万筆の署名が大阪府・市に提出されるなど反対運動も起きたが、
結局、今年3月で補助金が打ち切られた。

http://www.bengo4.com/topics/532/
-----------------------------------------------------------

これは、ホロコースト記念館や広島平和記念資料館を視察して、
「子供が夢や希望を抱けるようなものではない」といって叩き潰そうとするもので、
要は差別問題に触れられるのが嫌だという個人的な動機によるものでしかない。



-----------------------------------------------------------
橋下徹大阪市長と松井一郎大阪府知事は、
子どもたちが近現代史を学ぶ施設を大阪府市で設置する検討に入った。

橋下氏は10日、代表を務める大阪維新の会の大阪市議らに対し、

「新しい歴史教科書をつくる会」や元会員らによる
教科書づくりに携わった有識者らに意見を聴く考えも示した



橋下氏は9日、維新の会と公明の両市議団幹部と非公開で協議。

出席者によると、橋下氏は
「中国などに比べ、日本の子どもは近現代史がしっかり勉強できていない」と主張。

その上で、歴史観や事実認定で意見が分かれる近現代史について
子どもらが両論を学べる施設」をつくる考えを明らかにしたという。


10日には複数の維新市議団幹部と再度協議し、
展示内容などについて、扶桑社版や育鵬社版の歴史教科書編集に
関わった有識者から助言を受けることで一致。近く、同市議団幹部が有識者に協力を依頼するという。


教育に関わる施設をめぐっては、橋下氏は、
府市が運営補助金を支出している大阪人権博物館(リバティおおさか)
について「(展示内容は)僕の考えに合わない」と補助金の廃止を明言した。

http://www.asyura2.com/12/senkyo130/msg/192.html
-----------------------------------------------------------

要するに『新しい日本の歴史』&『新しいみんなの公民』
の博物館バージョンを作りたいだけなのだ。


ある意味、石原よりもやってることは性質が悪い。


その後、1億2千万もの補助金を打ち切られた大阪人権博物館だが、
有志の寄付金と入館料によって、どうにか今まで展示を続けてこられた。


そこにダメ押しをするように、今年、大阪市が立ち退きを要求してきた。


-------------------------------------------------------
大阪市が人権博物館に立ち退き要求 賃料交渉折り合わず


大阪市は27日までに、大阪人権博物館(通称リバティおおさか)に対し、
浪速区の市有地(約7000平方メートル)に立つ博物館を取り壊し、3月末までに立ち退くよう求めた。

26日付で文書を送った。


橋下徹市長が昨年10月、1985年の開館以来無償貸与していた
市有地の賃料を求める意向を示し、交渉を進めたが折り合えなかった。


市によると、橋下市長の意向を受けて昨年11月、
賃料支払いを定めた10年間の事業用定期借地契約を結ぶよう要求。

賃料は年間2700万円程度と試算した。

しかし、博物館はことし1月「財源がない」として
無償貸与の継続か、数百万円程度までの減額を要求。市は支払う意思がないと判断した。



同館は被差別や在日韓国・朝鮮人のほか、アイヌ民族、沖縄、
薬害エイズ、ハンセン病、水俣病など、近現代のさまざまな人権問題を扱っている。

朝治武館長は「対応を今後協議する」と話している。(共同)
http://www.sanspo.com/geino/news/20150227/pol15022723040001-n1.html
-------------------------------------------------------


ここまで露骨な思想弾圧が行われているのも凄いことだ。

秦の始皇帝は、自らの専制政治にとって都合の悪い
医学・占術・農学以外の書物を燃やし(焚書)、儒学者を穴に埋めた(坑儒)。

これを焚書坑儒と言うが、大阪市は、いま、同じことをやっている。
左翼くさい博物館は取り壊して、研究者は失業させてしまえということだ。



橋下は在特会の桜井誠と幼稚な口論を以前したことがあるが、
橋下のやってることは桜井の比ではない。


しょせん、在特会なぞ安倍や池上彰にすら表面的には嫌われている烏合の衆であり、
朝鮮学校の前でギャーギャー騒ぐことしか出来ない政治的無能集団にすぎない。


一方、橋下は文字通り、自らの思想信条にそぐわない公的施設に経済制裁を課し、
金が払えなければ建物をぶち壊すというヤクザの地上げ屋のような真似をしている。


想像できるだろうか。日本を代表する大都市の首長が個人的な動機で
思想弾圧を行っているのに、これといって大事件になっていないこの状況が。


なぜ岩波書店は月刊誌『世界』で、この問題を取り上げないのだろうか?
なぜ週刊金曜日は、この問題を取り上げ、集会を行おうとすらしないのだろうか?


フェイスブックの中には、個人的に反対運動を行っている人たちもいるが、
これは本当に、草の根の運動であって、普段えらそうなことを言っている
左翼系知識人はどこに行ったんだと私は声を大にして叫びたい。


共産党も橋下の市政に文句があるのなら、
この問題をキャンペーンにして反対運動を展開したっていいんじゃないだろうか?


少なくとも近畿地方に住む知識人や大学教授はもっと暴れるべきだ。
繰り返すが、橋下をはじめとする維新の会の連中がやっていることは、
ホロコースト記念館を「両論併記していない」とケチをつけて潰そうとする行為である。


こういう愚挙を放置しても良いのだろうか?
沖縄の基地問題や原発問題も大事だが、メディアはこの問題も積極的に取り上げるべきだ。

・追記

なお、大阪人権博物館への寄付は、次のページから可能。

ご支援をお願いします

漫画で読める「大阪都構想」解説サイトの紹介

2015-04-27 00:08:28 | 日本政治
大阪都構想について漫画で読める解説サイトがあった。
非常にわかりやすいので、サイト名とURLを紹介したい。


大阪どうなる517OSAKA
http://www.tokoso517.net/



まだコンテンツは少ないが、メディアであまり触れないことが書かれている。


以下、各ページの内容を簡潔にまとめると、次のようになる。


①大阪都構想と書いてあるが、実際には法律にも協定書にも、
 大阪都の文字は書かれていない。仮に構想が実現されても名称は大阪府のままである。

 では、何が変わるかと言うと、大阪市が5つの行政区に分割される(大阪府~区となる)。
 つまり、大阪府⇒大阪都とするのではなく、大阪市を廃止する計画なのである。


②大阪市が解体されたあかつきには、同地域を経済特区とし、
 最低賃金、最長労働時間の規定の廃止と解雇の自由の保障に着手する


③経済改革の大目玉として、カジノを誘致する。



これに加えて、この行政改革には多額の費用がかかり、きちんと利益を得られる保証がない。

橋下は知事時代に
大阪府の赤字を増やしたという輝かしい実績がある。

http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-792.html


あまり言いたくはないのだが、彼はあくまで弁護士であり、弁論なら負け知らずだが、
経済的センスは全く無い。結局、彼が知事時代に行ったのは福祉サービスの縮小と博物館、楽団などの
学術機関への攻撃と予算削減・廃止であり、それによって浮いた金を欠陥ビルの購入に使ったのだった。

大阪 WTCへの府庁移転断念で大損!橋下府知事の大失政 なにやってんねん!
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/a547f5e8f4ee43e51819719566e3b96a



経済オンチ以上に橋下は教育オンチである。

彼は学校長を民間から公募するというアイディアを採用したが、
大勢の教育者からの反対を無視して実行したにも関わらず、
採用者の半数がわずか1年で辞職している。

http://matome.naver.jp/odai/2139532366870765201


しかも、この中にはセクハラやパワハラなどの
非倫理的な言動で辞職せざるを得なかった人間がいる。

採用された校長の中に、知事時代に彼の番記者をやっていた人物がいるのも問題で、
公募と言いながら、実はコネクションで採用されたのではないかという疑いがある。
(この校長も不祥事を起こした)

http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/40131179.html



------------------------------------------------------------
2012年8月8日に公表された全国学力テストで、
前回の調査から順位を2つ下げ、全国ワースト2位となった大阪府。


この学力調査について、知事の時代から持論を展開してきた橋下大阪市長にとっては、
取り繕いようのない事態になりました。


大阪府といえば、2008年に当時府知事だった橋下大阪市長が、序列化につながるとして、
市町村別の成績公表を禁止している文部科学省に対し、「バカ」と発言しました。


そして、2009年1月、橋下府知事は学力テストの結果に
学力も低かった。体育も低かった。これで何が残るんだと
と述べ、肝いりで教育委員を取り換えました。


さらに、橋下市長は、学力ランキングの公表が
いい意味で競争心をあおるだけでなく、 教育対策にもつながり、
学力向上にもつながるなどと主張して、塾講師を起用して成績アップの政策を行いました。

しかも、学力テスト結果を公表し競争させることに効果があると主張し、
2011年からは大阪府独自の学力テストも実施しているのに、順位が下がっちゃったんですから(笑)。



橋下市長はこの惨敗に関して、8月8日、

教育委員会に全責任がある」(!)

と述べ、自身に責任はないとの見解を示しました(呆)。

まあ、そういう人ですよね、この人は。
この人が教育委員を任命して、陰山さんなんかは教育委員長になっているんですが、
橋下市長は任命責任なんて考えたこともないのでしょうね。


トップが、俺に任せろ、じゃなくて、責任は全部部下にある、
ですから、大阪府市職員の意気も上がらないことおびただしいでしょう。

http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/dcf42e0a643baf70b0e6acd9da9e285c
-----------------------------------------------------------


他、彼のこれまでに犯した失態は、ここにまとめられている。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n248023


橋下は、さもオリジナルの改革構想を持っているかのように言うが、
実際には、彼がやっているのは典型的な新自由主義で、
それはこの30年間で完全に破綻した理論であることがわかってきている。



橋下は奇しくも自分の庭でそれを実証してしまったのだが、
どうも彼の言い分を聞くと、自分は悪くないことになっているらしい。


http://hashimotostation.blog.fc2.com/blog-entry-1926.html

上の右翼ブログからは、橋下と共産党の討論の様子が視聴できるのだが、
これを観るに、橋下は無駄金をなくすために大阪市を廃止しなければならないと言っているが、
自分も無駄金を作ってきたことには触れていない。


これまでに説明したように、橋下は福祉や教育サービスを縮小し、浮いた予算を使って、
次々と改革に失敗し赤字を増やしてきた実績があり、決して赤字を埋めてきたわけではない。


それどころか、今までの赤字は、採算が取れなくても市民にとって
必要なサービスを維持してきた結果でもあるのだが、橋下の場合、
それらサービスを削って赤字を増やしたのだから、前より非道い状況になっている。


彼が都知事をやめて市長になったのも、そういういきさつがあるからだ。

これだけの失態を犯しておきながら、いまだに強い人気を誇るのは、
ひとえに大阪にある差別感情(コリアンや貧民に対する蔑視)を上手く利用してきたからだろう。


労組や共産党、在日、被差別等のいわゆるマイノリティを標的にし、
徹底的に攻撃し続けたことで彼は市民から良心的な政治家として支持を受けている。


左翼は、彼は右翼に支持を受けていると説明するが、これは不十分な説明で、
正確には、大阪府民(市民)の差別感情を刺激して、民意を操作しているのである。


つまり、橋下を支持しているのは大阪市民に他ならない。


民主主義国では、市民が人を選ぶ。だからこそ、
市民には正確な知識と確かな判断力を身につけることが要される。


実際には、漢字が書けるとか計算ができるとか、能力開発がメインで
社会科の授業など、非常にお粗末な内容(ただの暗記科目)になっているのだが、
それだけに、自力で情報を集めてこなくてはならないだろう。

冒頭に紹介したサイトが、その勉強の一助になることを祈るばかりである。



・追記


公務員の政治腐敗を橋下や支持者は、よくあげつらうが、
中古車が故障したからと言って、欠陥車に買い換える必要があるだろうか?


おまけに、橋下は高橋洋一や井沢元彦などの右翼論者の言葉を聞いて勉強しているのだから、
教育上、よろしくない影響を与えているのは橋下もどっこいどっこい(むしろそれ以上)である。

大阪人権博物館への執拗な攻撃などは、その典型例で、本来ならば子供たちに
アイヌや琉球、被差別や在日コリアン、ハンセン病患者などのマイノリティの歴史を
教えるために支援すべき施設なのに、逆に補助金を打ち切ったり賃料を求めたりしている。


はっきり言おう。これは弾圧である。
日本政府にとって都合の悪い博物館は潰してしまえというのが橋下流教育改革だ。

地方議員選挙を終えて

2015-04-14 00:47:59 | 日本政治
史上初の全都道府県議席獲得だったらしい。
社民党が消えた今、民主党に不信感を抱いている人間が共産党に投票したようだ。

都議選、衆院選に続いて、今回も議席を多く増やすことが出来た。
共産党の候補者に投票していたので、正直、この結果は嬉しい。

結果を見ると、自民は与党ではあるものの過半数を超えていない県も結構あることに気づかされる。
公明党が自民の腰ぎんちゃくにならなけば、自民の横暴は阻止できるのではないだろうか。


議席を増やせたのは良かったが、まだ数の上では少数者だ。
民主党や公明党が部分的あるいは全面的に自民の走狗となっている今、どれだけ結果を出せるか。

勝負はこれからである。

テロ政党自民・維新の党

2015-02-26 22:09:05 | 日本政治
--------------------------------------
民族差別をあおるヘイトスピーチは
自由や民主主義と相いれず、健全な市民社会と両立しません。

日本共産党はヘイトスピーチを根絶するために
「立法措置を含めて、政治が断固たる立場にたつ」(第3回中央委員会総会)ことを求めています。


具体的には3点が大切だと考えています。


第一に、人種差別禁止の理念を明確にした特別法の制定をめざすことです。

この間、京都の朝鮮学校に対する「在日特権を許さない市民の会」によるヘイトデモが、
国連の人種差別撤廃条約にいう「人種差別」に該当するとした判決が、
2014年、最高裁で確定されました。

同年8月には、国連の人種差別撤廃委員会が日本政府に対し、
ヘイトスピーチ根絶へ法的措置を含む毅然(きぜん)とした対応をとるよう勧告しました。


日本共産党は、憲法で保障された基本的人権を全面的に擁護するとともに、
それに抵触しない法整備にむけて積極的に対応します。

立法措置については「言論・結社・表現の自由」との関係や、
「市民運動の弾圧に悪用されないか」との懸念もあります。

法律の条文をよく検討・吟味し、「差別」の恣意(しい)的解釈を許さないこと、
刑事罰を設けないこと、市民運動規制などへの濫用(らんよう)を防ぐことなどが必要と考えます。


第二に、ヘイトスピーチを繰り返す団体や
極右勢力と政権与党幹部との癒着がヘイトスピーチの温床になっています。


安倍政権がこうした関係を反省してきっぱり手を切り、ヘイトスピーチに毅然と対処するよう求めます。


第三に、地方自治体がヘイトスピーチに毅然として対応し、適切な対応をとることを求めます。


この間も、自治体がヘイトデモを行う団体に公園や公的施設の使用を認めてこなかった例があります。
特定の団体が開催するからというだけでなく、利用者市民の安全を考慮し、
また、会館の使用条例に照らして集会が明らかに「公序良俗」を害する恐れがあると確認したからです。


現行法・条例も最大限活用し、ヘイトスピーチを世論と運動で包囲し追い詰めていくことが大切です。

(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-25/2015022504_02_0.html)
-----------------------------------------------------

最近、ヘイトスピーチのような極端な差別表現をする団体を非難しながら、
彼らと全く同じ主張をしている右翼集団・活動家をよく見かける。


安倍晋三などは、その筆頭で、慰安婦否定、歴史改竄、
アジア諸国にはデカい態度をとりながらアメリカには尻尾を振る素晴らしい方だ。


彼が抜擢した高市早苗氏や山谷えり子氏や稲田朋美氏などの良心派の議員は、
いずれも要職に就いているが、彼らはネオナチや在特会などの人種差別主義者たちとの
つながりがあり、その発言内容も国粋的で自民党の品格の程度をよく表したものとなっている。


---------------------------------------
在日韓国・朝鮮人に対するヘイトスピーチ(憎悪表現)を繰り返す
「在日特権を許さない市民の会」(在特会)幹部らとの写真が
波紋を広げている山谷えり子国家公安委員長(参院議員)が、
この在特会幹部と行動をともにしてきた関係者から献金を受け取っていたことが、わかりました。


山谷氏が支部長を務める「自民党東京都参議院比例区第八十四支部」
の政治資金収支報告書によると、2010年に617万8000円の個人献金を集めています。


このなかに、在特会幹部の活動を伝える会報(11年1月15日付)に、
「平成22年12月8日 新しくなった参議院議員会館を早速訪問」との説明付きで
在特会幹部と一緒に山谷氏と写真に写っている女性が、1月18日と6月24日に各3万円、
計6万円を献金していることが記載されています。住所は三重県で、職業欄は「無職」となっています。


この女性は、同日付会報の1面に「天長節に思う」との一文を寄せ、
「皇室在ればこそ、日本の権威が保たれている」などとのべています。


ヘイトスピーチについては、国連人権差別撤廃委員会が日本政府に対し、
規制や取り締まりを勧告するなど、国際問題になっていますが、
山谷氏は9月25日、日本外国特派員協会での記者会見で、
「在日特権については、私が答えるべきことではない」とあいまいな態度に終始しました。

ヘイト集団との密接な関係は国家公安委員長の職責にふさわしいとはいえません。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-10-04/2014100415_01_1.html
---------------------------------------

高市早苗総務相は12日の記者会見で、
極右の「ネオナチ」政治団体「国家社会主義日本労働者党」の
山田一成代表との記念撮影に応じていた問題について問われ、
「ご迷惑がかかったとしたら、大変申し訳ない」と述べました。

迷惑の中身を明示していませんが、山田氏とのツーショット写真が
ネオナチとの関係を示すものとして海外メディアに相次いで取り上げられたことを受け、
政治不信を招いたことに反省の姿勢を示し批判を逃れようとしたもの。

山田氏の所属団体や思想・信条を知っていたわけではないとして、
写真に撮られたことは「率直に言って不可抗力であった」と正当化しました。


会見で高市氏は、同様に山田氏との記念撮影に応じた
自民党の稲田朋美政調会長や西田昌司参院議員の事務所と協力して調べたところ、
撮影を受けた時期に共通して『撃論』という雑誌のインタビュー取材を
受けていたことが判明したと述べました。


取材の同行者に山田氏が含まれていた可能性には、
「その(山田氏との)写真を見ても、それが誰か分からなかった」と述べ、
山田氏だという認識はなかったかのように説明。

インタビュアーを務めるライターや識者以外のスタッフとは
「名刺も交換していない」として、山田氏の所属団体や思想・信条について一切知らなかった、
「分かっていたら決してお会いしなかった」との説明を繰り返しました。


インタビューが掲載されている『撃論』2011年10月号で、
高市氏は日の丸・君が代の教育現場への押し付けは当然と主張し、
稲田氏は人権擁護法案は在日韓国・朝鮮人の人権に重きを置くものだと主張しています。


こうした取材を受け、自らの政治的立場を表明する機会を得ながら、
相手がどのような立場の人間であるかを確かめないということは、
政治家として通常あり得ないことです。相手が誰か知らなかったという説明で、
疑問は深まるばかりです。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-14/2014091402_03_1.html
---------------------------------------


安倍晋三首相を含めて第2次安倍改造内閣の19人の閣僚のうち15人が、
日本の侵略戦争を正当化する改憲・右翼団体「日本会議」を支援するためにつくられた
「日本会議国会議員懇談会」(日本会議議連)の所属議員であることが、
本紙が入手した同議連の名簿などから明らかになりました。

超タカ派・改憲勢力が政権中枢に躍り出た形で、まさに「日本会議」内閣です。


2013年2月現在の役員表によると、
日本会議議連には安倍首相と麻生太郎副総理・財務相が特別顧問に就任。

高市早苗総務相、菅義偉官房長官、下村博文文部科学相が副会長、
山谷えり子国家公安委員長が政策審議会長、有村治子女性活躍担当相は政策審議会副会長を務めています。
衛藤晟一、礒崎陽輔両首相補佐官、加藤勝信官房副長官らも役員に名を連ねます。


自民党役員でも、谷垣禎一幹事長が同顧問、稲田朋美政調会長が政策審議会副会長を務め、
また茂木敏充選対委員長も議連メンバーです。



日本会議は「憲法改正をめざす国民運動」を進めるとして各地でフォーラムなどを開催。

同議連や地方議員懇談会が、地方議会で
「憲法改正の早期実現」を求める意見書を採択させる先頭にたっています。


また、日本会議は「男らしさや女らしさを否定する
男女共同参画条例が各県で制定され、子供や家庭をめぐる環境がますます悪化」
しているなどとして男女共同参画や夫婦別姓に反対。


2010年3月の「日本の国柄と家族の絆を守るためストップ!夫婦別姓」と題した集会には、
高市、山谷、有村、稲田各氏が参加して意見表明。

同11月の集会では、山谷氏が「国民世論を無視している」と夫婦別姓に反対を表明しています。


安倍内閣が憲法破壊と歴史修正を
強引に推し進める根源に、
これら極右グループの存在があります。



今年2月に米議会調査局がまとめた報告書は「日本会議」を名指しで警戒。

「安倍氏は、戦時中の行為について、
 日本は不当な批判を受けていると議論するグループと連携」とし、
 安倍政権の歴史修正の動きの背景に日本会議の存在があるとしました。



日本会議国会議員懇談会に加入する閣僚
 安倍晋三総理
 麻生太郎副総理
 高市早苗総務相
 岸田文雄外相
 下村博文文科相
 塩崎恭久厚労相
 望月義夫環境相
 江渡聡徳防衛相
 菅義偉官房長官
 竹下亘復興相
 山谷えり子公安委員長
 山口俊一沖縄・北方相
 有村治子女性活躍相
 甘利明経済再生相
 石破茂地方創生相



日本会議国会議員懇談会 

1970年代から改憲や元号法制化、夫婦別姓反対の運動を進めていた
右翼改憲団体を再編・総結集し、97年に発足したのが「日本会議」です。

「日本会議国会議員懇談会」は、「日本会議」発足の動きに呼応して同年5月に発足。

日本の侵略戦争は「アジア解放」の「正義の戦争」だったと美化する「靖国」派の歴史観に立ち、
「自主憲法制定」、天皇元首化のほか、国民に「国防の義務」を課すべきだ
などの主張を展開してきました。

自民党のほか、民主党、日本維新の会、次世代の党、
みんなの党などの国会議員が加盟。同懇談会の資料によれば、2013年2月現在、
231人の国会議員が加盟しています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-06/2014090601_01_1.html
-----------------------------------------


日本会議のメンバーの中に民主党の党員もいることに注目。
民主党は極右にとっては左翼政党らしいが、実際は右翼も左翼もないまぜになった混合政党だ。


上の記事でネオナチとつながりがあるとされる稲田朋美は最近、次のような騒動を起こした。



------------------------------------------
自民党の稲田朋美政調会長は25日のBS番組で、
安倍晋三首相が目指している「戦後70年新談話」をめぐり、

「(村山談話にある『植民地支配と侵略』など)個々のどのキーワードが入っているかどうかは、
  総理自身もいっているように、私はそういうことではないと思う」と述べました。


また日本軍「慰安婦」問題について謝罪した「河野談話」について稲田氏は、
「強制性はなかった。(韓国側と)すりあわせた形での政治的決着として談話が
できたことは確定、検証された」と述べ、「性奴隷」として強制された実態を否定しました。


稲田氏は24日にも都内で、「マスコミや野党の一部は(村山談話の)ある言葉を入れろとか、
いろいろいっているが、総理の談話だから総理に任せるべきだ」と述べました。


さらに日本の戦前の戦争指導者の責任が断罪された「東京裁判」について、
「サンフランシスコ条約11条は、(東京裁判判決の)主文は受け入れているが、
(判決)理由中の判断に拘束されるいわれはない」と述べました。

「東京裁判で思考停止になるのではなく、戦争を総括し反省する」とも述べました。
全面的な歴史偽造を推進する宣言です。


稲田氏は11日、広島県呉市で「日本会議」が建国記念の日に開いた式典でも、
「いわれなき非難に対して断固として日本の立場を示すことも、
『東京裁判』史観からの脱却につながる」などと述べていました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-26/2015022602_02_1.html

稲田朋美自民党政調会長の発言は、
第1回有識者会合など安倍首相の「戦後70年新談話」に向けた動きが本格化する時期に合わせ、
政権党の政策責任者として日本の侵略戦争を正当化し、
「慰安婦」制度の問題を否定する意思を強く示したもので極めて重大です。


戦後の国際政治へ日本が復帰をはたす一つの土台となったサンフランシスコ平和条約は11条で、
日本の侵略戦争とその開戦責任をはじめとする戦争犯罪を断罪した東京裁判の判決を受諾しています。

この東京裁判について稲田氏は「判決主文は受け入れたが理由中の判断に拘束されない」と述べました。


これは日本の戦争指導者への「死刑」を宣告するなどした判決の「主要部分」は受け入れるが、
その前提となる事実認定は受け入れないというもので、
日本の戦争が侵略戦争だったという事実を否定することに等しい認識を示したものです。


東京裁判判決を受け入れ、侵略戦争否定の歴史認識を示すことで
日本は国際連合中心の戦後の国際秩序に加わり、
憲法前文で確認した平和と民主主義を戦後日本政治の原点としました。

これを否定する稲田氏の発言は、安倍政権が
よりどころとする「同盟国」=アメリカとの軋轢(あつれき)も激しくすることになります。


そもそも裁判で宣告された刑は受け入れるが、
犯罪の事実の認定は認めないなどというのも、まったく成り立たない稚拙な議論です。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-26/2015022602_03_1.html
---------------------------------------------------------

自民も維新も表面的にはヘイトスピーチに反対しているが、
実際には人種差別団体と同じ主張を掲げる極右団体が中枢にいるのである。