ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

適切に絶望して次に繋げよう

2011-07-14 20:15:46 | 議論
 今日はニセ科学批判などに梨が思うことです。きっかけになったのは、この記事なんだけど、前々から梨の中にたまっていたものです。

・「ニセ科学批判って詰んでるよね?」
 ニセ科学批判に限らないのですが、誤った情報の批判の多くは長続きできないと考えています。何故なら、適切に評価し支援する体制がないから。個人のモチベーションで続けるなんて、その個人のモチベーションが切れた時点で終わりなわけで。志を持った人は新たに参加してくるかもしれないが、やがて擦り切れる。支援体制もないのに戦い続けろってのも無理な話ですからね。保全で例えるなら、希少な生物がいる土地があったとして、今の管理者は保全しようと頑張っているが、その後継者がいない状態なわけで。
次に、情報へのリソースの注ぎ方が圧倒的にニセ<批判なわけだけど、情報の広まり方はニセ>批判がほとんど。つまるところ、単純に見た費用対効果がとても悪い。支援体制もなく効率も良くないって、ありていに言ってきついですよね。

・コミュニケーションの専門家の参入ってメリットがあるの?
 科学者と一般人をつなぐ存在として、サイエンスコミュニケーターとかリスクコミュニケーションの専門家が橋渡ししたほうがいいなんて話を聞くのですけど、彼らの参入にメリットはあるんでしょうか?はっきり言って、メリットが絶無というのが、僕の今の認識。ツイッターとかでたびたびリスクコミュニケーションを専門としている人の議論を見るんだけど、何の役に立ってるのかわかりゃしない。むしろリスクコミュニケーションの専門でない人の方がデマまとめなどを作ったりわかりやすく解説しようと四苦八苦していて、よほど役に立つことをしている。コミュニケーターはそういった情報を紹介する程度はやっているんでしょうか。それすらもやっていなければ、逆説的に役立たずですが。彼らの参入で事態が改善された事例ってあるのですかね。
やる気があるのかすらわからんコミュニケーター様はほっときゃいい。どうせ戦場に来ても役に立たん。役に立たないのはましな方で、下手すると特大級の地雷だけおいて逃げ帰りやがる。

・無い無いづくしでどうするか?
 僕の認識としては、今は支援もねぇ、援軍もねぇ、モチベーションは削れてく、無い無いづくしの状況ですが、ここから何を目指すのかは人それぞれでしょう。僕としては、誰もに伝えることはとっくに諦めました。聞く耳がある人に伝わればいいよねというある意味投げやりな状態です。じりびんになるのはわかってるけど、起死回生の一打なんて便利なものもないから、できること、やりたいことを地道にやるだけですね。でも、真面目にやってる人を嘲笑うこんな人にはなりたくないかな。

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