ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

何かもやっとくる

2010-07-19 15:21:00 | 外来生物
 少しピリピリした精神状態で書いた文章ですので、乱暴な表現を含むかもしれません。ご了承ください。

安井至氏のHPで「生物多様性とは何か」、井田徹治著、岩波新書1257、2010年6月18日初版の書評が上がりました。それについて思ったことを書きます。最初に言っておくと外来生物関係の人間にはイラッとくる主張が見受けられました。主に池田清彦あたりのにわか外来生物問題専門家きどりがよく使う言い回し。こっちが反射的に嫌悪感が出てくる。

以下引用
B君:三上氏は、「マングース(沖縄と奄美に持ち込まれ昔からいたさまざまな生きものに悪い影響を与えています)を駆除するのは可愛そうだから、駆除するのを止そう」という考え方もありうると主張している。生物多様性の保全とは、なかなか難しい。
引用終わり

ありえたところでそれは偽善で欺瞞でしょう。現実問題として駆除抜きでどうやって被害を止めろと?駆除されるマングースがかわいそうというなら食われる在来種に同じ視点を向けてやらないのでしょうか?これはマングースをブラックバスに変えようがアメザリに変えようが成り立ちます。それはただの熊森共の屁理屈であって難しいというものではないでしょう。偽善にして欺瞞な主張を持ち上げて難しいとかどの面で言ってるの?もうちょっとましな主張はピックアップできなかったんですか?まったく安全圏から勝手なことを。

以下引用
C先生:外来種は、絶対的に悪なのか。カミツキガメはすでに悪の権化になっているようだが。

A君:外来種は無条件に悪だから人工的に根絶すると決めたら、日本の生物の何%がなくなるのだろうか。

B君:むしろ、何が本当の固有種かを議論しなければならなくなる。
引用終わり

こっちからしたら耳にタコでうざいとしか思えん。大前提である外来生物の管理に触れずに絶対悪とか無条件で悪とがいつ誰が言ったよ。いもしない藁人形を作り上げるのはやめてもらえませんかね。まともに外来生物問題について言及する気があるなら。

安井氏はたびたび外来生物問題をはじめとした一部の環境問題ばかりクローズアップされるとこぼしていますが、外来生物問題なんてやっと認知度が上がってきたばかりの問題ですよ。しかも国内外来や遺伝子攪乱の問題点をきちんと認識しているのは専門家を除けばいまだ少数。こっちとしたら何故に安井氏がやり玉に挙げるのかわかりません。

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