ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

ニコ生でニセ科学の講座を見た

2010-05-20 16:29:26 | Weblog
 只今、風邪をひいて寝てばかりの梨です。それでも、これは感想を書いておきたかったので、書きました。
5月16日にニコニコ動画で "シノドス・セミナー51.菊地誠「科学と科学ではないもの」"という講座がありました。内容は、「ニセ科学」という言葉を広めた大阪大学の菊池誠先生がニセ科学とはなんぞや?ということについて語るというもの。おなじみの統計のトリックやニセ科学批判の重要なテーマであるグレーゾーン問題、ゼロリスク信仰などニセ科学をメインにしつつも、面白く重大なテーマが散見されました。
視聴者も最終的には6700人弱はいたようで、まずまずの結果だったのではないでしょうか。
隣にいた飯田氏が菊池先生の発言を上手くまとめてくださっていたのは、初見の人にもわかりやすくなっていてよかったと思います。不満があるとすれば、グラフがまったく見えなかったこと。あとはグレーゾーン問題のことは上手く伝わっていなかった気が。ガチでやろうと思ったらそれだけでひとつ講座ができるくらい難しい領域なので、あの内容の中ではある程度は仕方ないかもしれませんが(バランスというか別の部分とのトレードオフになるだろうし)。また、オウムに触れて科学教育にも切りこんでいました。高度な知識を持っていても、変な方に走ってしまうのは、僕は“知識と知性の問題”なんて勝手につけています。これはいずれ記事にしてみたいですね。
ほかにも、ニセ科学の何が問題かという問いの答えに「善意の無駄遣い」という答えを用意したのはなかなかいいんじゃないかと。善意ってのが意図的非意図的を問わずある程度の免罪符として機能してしまう中でも、間違いを指摘しなきゃいけない時もありますし。

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