ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

ある獣害対策従事者との論争の顛末

2011-08-16 22:03:26 | Weblog
 長野県で獣害対策に従事している後藤光章氏との論争の顛末です。本当はトゥギャッターでまとめるべきなのでしょうが、後藤氏が非公開設定のためこのような形になりました。
これを読んでどう考えるかはお読みになる方々にゆだねます。
基本的には時系列に沿ってツイートをコピーしています。一部、時間差がありすぎてわかりにくいものだけ、一まとめにしました。invasivespeacie=salmo=梨です。
ここでまとめたツイートは8/10~11までです。

[発端]

後藤光章
「アライグマの毛皮利用」のムーブメントがあるようであるが、それが「命を無駄にしない」という事と関連性があると思えるのかねぇ。食べ物として輸入して日本の水系にばらまいた、バスもギルも食わねぇでいて、もっとずっとハードルの高い、四足を喰ったり、利用したりできるんかね?

salmo
@counterassault 細かいですけど、バス、ギルが全国に広まったのは釣りのためです。バスに関しては初期は食用目的も兼ねていましたが、広まった70年代以降は釣りがほとんど。ギルはバスの餌として付随的に広まりました。

後藤光章
おや、ギルは確か皇室のどなたかが、当時の日本の食料事情を考慮して日本に入れたはずですよねー。食べる為に入れたものを食べずに、拡散させてしまったんですよね?食用ガエルも…。 RT @invasivespeacie 細かいですけど、バス、ギルが全国に広まったのは釣りのためです~

salmo
@counterassault ええとですね、現在の天皇陛下が皇太子時代にシカゴの水族館から送られたものが日本のすべてのギルの祖先です。で、滋賀県の水産試験場なんかがイケチョウガイの養殖に使おうとして失敗。部分的には水産業の過失もありますが(続く
salmo
@counterassault 続き)全国に拡散したのはバサーの放流でブラックバスとセットで放されたせいですよ。それと、シカゴからの寄贈であって、天皇陛下が直々に望んでというわけではないです。それと、ウシガエルの話は関係ないのになんで持ち出してくるんですか?
salmo
無駄に人を馬鹿にした物言いで、腹が立つんだが。こっちの専門わかってあの発言なんだよね?

(梨注:オオクチバスの主要な拡散時期が70年代以降なのは、ブラックバス問題に関わっていれば常識的な話。参考:ブラックバス問題の現状について考えるバス問題の経緯と背景)

後藤光章
結局そうやって日本に入ってきたものを、我々飽食家畜現代日本人が、物が少なかった頃にも果たさなかった本来の目的の「食べる」とか「毛皮」とかの利用(何かそこに逃げを感じるのですわ)でとっ捕まえて根絶とか減らすとかできんのかなぁ…ちう率直な思い。RT@invasivespeacie

salmo
@counterassault ブラックバスに関しては、滋賀県などで食品加工されていますね。あとはたい肥にしていたところもありましたね。外来魚に関しては、食べる食べない以前に減らさないと在来生物が絶滅しかねないので、皆必死ですよ。
salmo
@counterassault 利用というのも、野外に出てしまった外来生物に関して積極的に薦めるものではないですね。いつか根絶する必要がある資源を利用というのは必ずしも有効とは限りませんし。シカやイノシシとは折り合いの付け方が異なるものと考えていただければ。

[認識の違いその1]
後藤光章
法律といい、あまりそういう風にも見えないですけど…。 RT @invasivespeacie ~食べる食べない以前に減らさないと在来生物が絶滅しかねないので、皆必死ですよ。

(梨注:これを言い出したら、獣害対策だって似たようなものではないのか?予算が回りにくい、人員、法整備etc)

salmo
他人の仕事に敬意が払えない人間は何を語ろうがダメというのが僕の経験則。
salmo
電気ショッカーボートで2時間で300kg近く駆除したこともあるけど、だれも外来生物の駆除なんて嬉々としてやらんよ。

後藤光章
他者の血で贖う実務に従事しながらも外来種、在来種問わず、「結局彼らと共存しなくてはならない」事も結果としては変わらん、と私は思っておるのですわ。 RT @invasivespeacie 僕含め、現場で体動かしてる人間は苦労してるんですよ。~貴方は自身の現場の行為を愚弄されても~

後藤光章
あなたが何をやっている人なのかは知らんのですけど、知らんだけに愚弄した覚えもありませんがなぁ。 RT @invasivespeacie 僕含め、現場で体動かしてる人間は苦労してるんですよ~。貴方は自身の現場の行為を愚弄されても冷静でいられるんでしょうね。

salmo
@counterassault>法律といい、あまりそういう風にも見えないですけど…。 この発言のどこが愚弄でないと?
salmo
法律の不備はともかく、現場のことまで含めた発言だろあれは。

後藤光章
>これは法律といい(今の社会が)本気で外来生物を根絶しようとしているようには見えないし、それができる方法論を行使しているとも思えない>という意味ですわ。 RT @invasivespeacie >法律といい、あまりそういう風にも見えないですけど…。 この発言のどこが愚弄でないと?

salmo
@counterassault 社会なんて馬鹿でかい主語を使いますか。というか、だったらなんで最初に明示しておかないんですか?文字数に余裕ありましたよね?

(梨注:ツイッターは140字まで文章を書くことが可能)

後藤光章
「我々の社会」でそれ以上に何かことわる事があるのかい? RT @invasivespeacie @counterassault 社会なんて馬鹿でかい主語を使いますか。というか、だったらなんで最初に明示しておかないんですか?文字数に余裕ありましたよね?

salmo
@counterassault 外来生物に関心があって、駆除なんかもしている人間に対しての言葉としては言葉足らずでしたよ?「いまの社会が」とちゃんと断りを入れておけば、こんな混乱はしませんよ。


後藤光章
何か誤解が解けたのかな?未だに何なのかは良く分かっておらんが…。 RT @invasivespeacie外来生物に関心があって、駆除なんかもしている人間に対しての言葉としては言葉足らずでしたよ?「いまの社会が」とちゃんと断りを入れておけば、こんな混乱はしませんよ。


後藤光章
その外来生物と共存せざるを得ないのが我々家畜現代日本人の姿であり、原罪というものなのですわ。ドイツなんてもうアライグマを根絶しようともしていない(らしい)…。 RT @invasivespeacie在来生物はともかく、外来生物と共存なんて悠長なことが言えない場合も多々あるん~

(梨注:たびたび出てくるけど原罪って何?)

salmo
後藤氏の各論に目を向けずにメタなことを言い続ける姿勢には正直、溜息を禁じ得ない。

後藤光章
結果としてはね、我々はすべての外来生物を根絶して、日本本来の生態系を取り戻す…とかそういう未来はもう望めないでしょう?わずかな外来生物は根絶できたとしても…ね。 RT @invasivespeacie 在来生物はともかく、外来生物と共存なんて悠長なことが言えない場合も多々ある~

salmo
@counterassault それでなにをいいたいのですか?僕はてっきり侵略的外来生物の話と思っていたけど、後藤さんは外来生物全般について言いたいわけですか?

salmo
全ての外来生物と言われたら、そりゃ現実問題、共存という場合も出るでしょうよ。話に出ているのがどれも侵略的外来生物なのでてっきり侵略的外来生物についての話かと思ったが。

後藤光章
とりあえず、現実に目を向けて欲しい。我々に「バラ色の未来」なんてやって来ないよ。環境的にもね。他者のたくさんの血を流し続けながら、「現実の今」が続くだけですよ。RT @invasivespeacie 後藤氏の各論に目を向けずにメタなことを言い続ける姿勢には正直、溜息を禁じ得ない。

salmo
@counterassault まんまお返ししますよ?タイリクバラタナゴとニホンバラタナゴが同所的に共存する未来なんて来ないし、モツゴとシナイモツゴが共存する未来もないです。
salmo
@counterassault 結局、何についてどういいたかったわけですか?侵略的外来生物に限らない外来生物全般の話をしたいということでよろしいですか?

後藤光章
侵略的であろうとなかろうと、根絶できるかどうかは、神のみぞ知るの世界では?科学!と言ってみても、我々には確実に根絶できるシミュレーションができる訳でもない。私は「原罪」に向き合い「現実の現在」を受け入れるべきだろうと思っているだけ。 RT @invasivespeacie ~

salmo
@counterassault 抽象的で全く分かりません。せめて僕のどの発言の返信についてかくらいは明らかにしてもらえます?

後藤光章
ま、それが分かりにくくなっちまうのがこのツイッターつーものの欠点ではあるな。それで早々と撤退した方も多かったもんね。 RT @invasivespeacie 抽象的で全く分かりません。せめて僕のどの発言の返信についてかくらいは明らかにしてもらえます?

[ドイツの外来生物対策に関する話]
後藤光章
その外来生物と共存せざるを得ないのが我々家畜現代日本人の姿であり、原罪というものなのですわ。ドイツなんてもうアライグマを根絶しようともしていない(らしい)…。 RT @invasivespeacie在来生物はともかく、外来生物と共存なんて悠長なことが言えない場合も多々あるん~

salmo
@counterassault そういえば、アライグマについてのソースの明示はまだですか?
salmo
答えられないなら、最初から出さなきゃいいのよ?ネットで見え張っても恥かくだけなんだから。

後藤光章
去年、独・英を視察してきた野生動物関連の知人から聞いた話。「ドイツにもアライグマなど多数の外来生物が生息していますが、それらを根絶しようとするムーブメントはないそうです。国土が日本のように島国ではないからみたいですね。」との事。 RT @invasivespeacie ~ソース~

salmo
@counterassault これを読む限りでは、単純に対策が遅れているように見えますが。

後藤光章
というか、彼らの社会(や移住)というのは、豪・NZ・英・米、どこにも家畜を連れて行くのが当たり前だから、考え自体がそもそも違うのだと思うよ。「英・独とも原生自然なんて一つも残ってない」との知人の言。 RT @invasivespeacie ~単純に対策が遅れているように見えますが

salmo
反論となるデータをくらうとその場しのぎの思い付きを口する人間の相手は疲れる。なにが「というか」なんだ(呆

後藤光章
おめーよー。 RT @invasivespeacie 反論となるデータをくらうとその場しのぎの思い付きを口する人間の相手は疲れる。なにが「というか」なんだ(呆

salmo
@counterassault それは僕がやってるという意味ですか?結局、侵略的外来生物についてなのかそうでない外来生物全般含めたものなのか明らかにされませんし、不毛な議論なので止めます。


続く

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37 コメント

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正解。 (C-D)
2011-08-31 22:15:26
まあ、そういうことです。
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Motocoさん≠梨(管理人)さん (K市職員)
2011-08-31 21:11:33
普通に考えればMotocoさん=梨(管理人)さんであれば、2011-08-30 23:10:56のコメントでEUDさんの名前と間違えた時、ブログ管理人の権限で訂正なり削除ができますよね。
返信する
ヤレヤレ、 (C-D)
2011-08-31 00:50:08
普通の判断力を持った人間なら、誰が見ても馬鹿は馬鹿とわかるから、まともに相手しないでください。
慣れていない人間が中途半端に相手すると調子に乗るだけで、それこそリソースの無駄です。
返信する
Unknown (Motoco=梨(管理人)=バレバレ=キモイ奴)
2011-08-31 00:01:56
ただ殺しまくりながら待ってろwww。それだけでいいwww。どうせそれぐらいしかできないのだろ?www。答えは時間が出してくれるだろうよwww。
返信する
Unknown (Motoco)
2011-08-30 23:57:54
なるほど、では、あなたはどうするのが良いとお考えですか?
返信する
Unknown (Motoco)
2011-08-30 23:43:50
↑これは私ではありません
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Unknown (Motoco)
2011-08-30 23:37:59
20年後にアライグマが今よりも分布が縮小し、個体数も減っていたら、お前らの考えが正しかったのだろうよwww。よって、アライグマが今よりも分布拡大し、個体数が増えているようだったら、お前らが妄想を見ていたという事だwww。まあ、楽しみに待ってろよwww。
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Unknown (Motoco)
2011-08-30 23:32:52
犬で出来てアライグマで出来ないという根拠は何でしょう?
ご存知でしたら、参考になると思うので是非教えてください。
返信する
Unknown (Unknown)
2011-08-30 23:28:32
野良犬で出来たから、アライグマでもできるでしょうという、バカは死んだ方がいいぞwww。死んでも治らんかwww。ご立派な専門家様達が多くて困るなwww。せいぜい殺しまくれよwww。
返信する
EUDさん (Motoco)
2011-08-30 23:11:58

失礼、タイトルにEUDさんの名前書こうとして間違いました。
返信する
Unknown (EUD)
2011-08-30 23:10:56
いくら犯罪者を検挙しても犯罪は無くならないので検挙しない。
って事かな? EUDさん。

根絶には時間かかるかもしれませんが、対策はとるべきで、事実、家の屋根や壁の裏に巣食う個体を排除すれば、しばらくはその家屋は被害を免れるわけです。

野良犬は激減していますよね、昔の様に飼い主がいない犬が群れを作り、子を産み育てるという事は特殊な事例を除けば激減しています。
犬で出来た事がアライグマで出来なくはないでしょう。
そもそも、やってみないと出来るかどうかすらわからないわけです。

ハクビシンは現在のところ外来生物と確定しておらず、特定外来生物指定は受けていません。
過去に天然記念物に指定された事もあります。
外来生物と確定していない以上、根絶してしまっては困りますね。
20年後に会おうって言ってるんですから、もうそれ位でいいんじゃないですか?
根拠に欠ける事を幾ら書いても無意味ですよ。
返信する
Unknown (EUD)
2011-08-30 22:56:10
ハクビシンやイノシシはそこらじゅうで獲ってるが減らせたのか?シカは?wwwバカ共と話をしても無駄な事だ。20年後を楽しみに待ってろ!www。その時にもう一度お前らバカ共集まって昔を振り返って思い出せば良い事だwww。
返信する
幸せ者がおるのう。 (ぴかぶうの雇い主)
2011-08-30 22:18:51
外来種から投稿者まで、なんでもかんでも「一緒くた」にするのが好きな、妙な輩がおるようじゃな。バスやギルとアライグマを「一緒くた」にするとはのう。ネズミ大ならともかくアライグマほどの大きさの動物ならば充分に根絶可能じゃろう。そんなこともわからんか?

お前さんは外来種駆除を「無駄」などと書いておるが、ならば「無駄じゃないこと」を一例でも挙げてみい。お前さん自身が相当に「無駄な存在」かもしれん。少しは自らを疑え。だいいちお前さん、5年後生きてるの?
返信する
Unknown (Motoco)
2011-08-30 14:51:34
私はともかく、C-Dさんと梨さんが別人なのはちょっと調べればすぐにわかることでしょうに。
根拠も無しに「複数の人物を装う」なんて、それ自体が妄想妄言ですよ。
お大事に。
返信する
では、どうしたら? (関西野生生物研究所)
2011-08-30 14:34:42
EUD様 では、どうしたら良いと思いますか?放っておくと、アライグマ被害を受けた市町村が、これまでのシカやイノシシ被害対策と同様に有害駆除に膨大なお金と人手をだすことになりますね。ハンター依存のアライグマ対策をしている地域もありますが、私の知る限り、対策は上手く行っていません。K市の実施しているアライグマ対策は人手はかかりますが、お金はほとんどかかっていません。また、K市での対策の仕組みの中に獣医師も組み込まれていますので、アライグマが持っているかも知れない病気に対しても一応の安心、安全が担保されています。いずれにしても、20年後に呆れるとおっしゃらずに、有効なアイデアを御教示ください。
返信する
Unknown (EUD)
2011-08-30 09:50:42
「妄想からくる妄言」とはお前らの事だな。(C-D)だとか(Motoco)だとか(梨)だとか複数の人間を装ってご苦労な事だなwww。答えは20年後ぐらいには出ているだろう。それまで待っとけ。岐阜から東京にかけて広がる地域がどれだけ複雑で広いか、妄想にもならんか?www
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詳しい説明ありがとうございます。 (C-D)
2011-08-29 22:29:49
関西野生生物研究所さん

>兵庫県尼崎市で目の前に噛みつきアライグマがいるという市民の通報に、警察が「捕獲権限が無い」と出動しませんでした。

テレビで放送されていた件ですね。
手前味噌ですが、そのニュースは私のブログでも魚拓を取ってリンクしてあります。

>警察はこうした場合には捕獲できるということを知らなかったようです。

警察がそのように対応した一番の理由は、時間帯的に人手が足りなかったからだろうと思うのですが、防除実施計画では、捕獲は原則箱ワナに限られ、捕獲従事者も原則として有資格者に限られているということも、そのような対応に繋がった一因でしょう。
しかし、防除実施計画に書かれているのはあくまで「原則」で、原則が箱ワナによる捕獲であることから、箱ワナを扱う免許が必要とされているだけではないかと思うのですが。
もし、そうだとすれば、逆に箱ワナを使わなければ有資格者でなくても捕獲は可能でしょうし、鳥獣保護法も緊急避難的な捕獲に関しては寛容に出来ていますので、警察にその気がありさえすれば、防除実施計画の内容如何に関わらず、捕獲することは可能であると考えられますが、この防除実施計画は尼崎だけでなく伊丹などでも全く同じものが策定されていますので、行政機関のこうした対応は尼崎だけの問題ではないだろうと思っています。

手前味噌ですが、当方の関連記事です。
『捕殺』
http://blog.livedoor.jp/phantom3xv/preview/edit/214a3a2303419172e0405f04cad5996a
返信する
Unknown (Motoco)
2011-08-29 20:37:00
すぐに根絶とまでいかなくても捕獲することで被害を抑える事は出来ていますね。
そこを無視して妄想からくる妄言だけでは説得力ありませんよ。 EUDさん。
返信する
Unknown (EUD)
2011-08-29 19:42:18
お前らは本当にバカだなwww。金と人力を使えば、どこに広がったアライグマでもブラックバスでもブルーギルでも根絶できると思っているのだな。5年後、10年後が見ものだなw。もっとも、ブラックバスやブルーギルは既に何十年も経った。アライグマもじきだなwww。30年後の日本でアライグマが全国制覇しているのか、分布の拡大を抑えられたのか、どちらなのかという事だ。その時にはお前らも「無駄」という言葉の意味を理解しろよ。
返信する
Unknown (Motoco)
2011-08-29 00:57:42
K市職員さん
なるほど、単独でいる奴だけを捕まえるわけじゃないので捕獲率出すのは難しいですね。
ありがとうございました。
タヌキに関しては都心部でもいるところにはいるみたいですね、東京とか。
都心部の神社やお寺の森から森へ移動しながら生活しているようです。
返信する
土台 (関西野生生物研究所)
2011-08-29 00:21:50
C-D様 おっしゃるとおりに、市町村の担当者や公的機関の人たちが外来生物法を理解していないことも実際にあります。例えば、兵庫県尼崎市で目の前に噛みつきアライグマがいるという市民の通報に、警察が「捕獲権限が無い」と出動しませんでした。警察はこうした場合には捕獲できるということを知らなかったようです。C-D様のおっしゃる通り、現行制度のままでも市町村職員が関わって対策をとることも可能です。
①防除実施計画の策定をしていない自治体を無くす。
②防除を実施する人間がその計画についてきちんと理解しておく。
③市民に周知する。
 3点のご指摘はその通りです。関西野生生物研究所は各地の自治体を訪問して、対策を開始するように話し合いをしています。その際、防除実施計画の策定、計画への理解、市民への周知についても可能なかぎり行っていますが、なにしろ、小さな研究所ですので、大きな拡がりまでになかなかつながりません。しかし、投稿にもあったK市のような体制づくりやその体制による成功事例を積み上げることで、何とか各自治体に理解いただけるよう努力しています。
 しかしながら、外来生物法による防除計画があっても、その内容によっては上手く行かない自治体もありますので、防除計画を立てれば、上手く行くという誤解を与えることにも気をつけないとなりません。
 キャッチ・アンド・リリースの件ですが、私どもはアライグマに発信機をつけて再放逐しています。その際、捕獲地点に獣医師を呼び、そこで(捕獲地点で)麻酔、機材の装着をし、麻酔から醒めたのを確認して、放しています。外来生物法による捕獲、運搬、保管の許可はとっていますが、私どもは現場から移動した場合には放獣できないと理解しています。
返信する
了解です。 (C-D)
2011-08-28 23:58:42
関西野生生物研究所さん

細かいことを言ってすみません。
最近ではかなり減りましたが、外来生物法成立前後の頃は、某博物館では外来生物の特別展示を解説していた学芸員でさえ、外来生物法ではキャッチ・アンド・リリースが禁じられていると誤解していた例が実際にありましたし、悪質な例では、意図的に誤解を誘うような解説をして法の精神や目的まで否定しようとする人達もいましたので(ここにもいますね)、それらに対処してきた人間としては、出来るだけ余計な誤解を生まないように、こうした情報の確度には拘りたいのです。

>市町村役場などが捕獲個体の回収をする精度をつくる必要があります。

現行制度のままでもやろうと思えば出来るんじゃないかと思うのですが・・・・。

①防除実施計画の策定をしていない自治体を無くす。
②防除を実施する人間がその計画についてきちんと理解しておく。
③市民に周知する。

とりあえず、これだけやっていれば、後はどれだけのリソースを投入できるかと言う問題になります。
しかし、私の経験では、防除実施計画が策定されていても、現場を担当している人間が、自分達の仕事が何に基づいているのかさえ、よく理解していないということがありました。
その件に関しては以前ブログにも書きましたが、これではリソースの投入以前の問題です。
どんなに優れた制度を作っても、自分達の仕事についてさえよくわかっていない人達が、市民にそれを説明し、さらには納得させられるとは思えませんので、私は屋根を着ける前に土台を固める必要があると感じています。
返信する
捕獲効率 (K市職員)
2011-08-28 16:05:57
Motoco様
 すいません。オリで捕獲できる割合は正直なとこわかりません。そこに何頭くらいのアライグマがいるか判断が難しいからです。しかし、オリを借りに来られた方から「5匹家族が屋根裏に住みついて捕獲したが、最後の一匹がどうしても取れない」なんて話を聞いたことがあります。また、一人で4~50匹捕獲されている達人もおられることから、効率としては高いのでは…と思います。
 その反面、捕獲が難しいトラップシャイと呼ばれる個体もいます。ワナの手前まで足跡があるのに入らないんですね。捕獲が進むとそのような個体が目立ってくるようです。
 うちの場合、私が配属された4年前は推定年齢3歳以上体重7~8キロの個体がバンバン捕獲されましたが、昨年は推定年齢3歳以下、体重4キロ以下の個体がほとんどだったと思います。ちなみに昨年までの殺処分した個体は関西野生生物研究所さんの取り計らいで研究機関(大学関係)で役立ててもらっています。
 最後に、アライグマは人に近い場所を好んでいるんじゃないかと思います。兵庫県の伊丹、尼崎で人を襲うアライグマがニュースになってますが、昔からいるタヌキやアナグマが都市部で目撃されることはほとんど無いのではないでしょうか。
返信する
Unknown (Motoco)
2011-08-28 13:07:40
K市職員さん
こんにちは、具体的な数字ありがとうございます。
捕獲オリで捕まえることの出来る割合は大体どれ位でしょうか。
人に近い場所にいる個体については根絶可能かもしれませんね。
返信する
根絶は不可能か? (K市職員)
2011-08-28 10:19:52
関西野生生物研究所さんの協力のもとアライグマ対策をしている有害鳥獣担当です。うちでは、捕獲するのは被害を受けている住民で、市が捕獲オリの貸出や捕獲方法の指導、捕獲個体の回収を行っています。殺処分については、府県の施設で行っており、住民、府県、市で役割分担ができています。個人や市で殺処分までするより負担はかなり軽減できてます。ちなみに捕獲に関する報奨金はありませんし、猟友会も関わってません。里山型の地域です。
 捕獲頭数ですが多い年で170頭以上だったのが昨年は150、今年度は今の調子だと100以下、もしかすると半減する可能性があります。成果については関西野生生物研究所さんにも送ってありますしここでは述べませんが、長期間継続して捕獲出来る体制を構築し、粘り強く対策を続ければ、アライグマの根絶は不可能では無いと一担当として最近感じております。
返信する
その場で放すという話しではありません (関西野生生物研究所)
2011-08-28 00:52:51
C-D様 誤解されるような表現で失礼しました。もちろん、その場で放すというのではなく、山奥などへ持っていったという話しです。もちろん違法行為ですが、現場での証拠がありませんので、何もできていません。こうしたことを防止するためにも、市町村役場などが捕獲個体の回収をする精度をつくる必要があります。
返信する
ちょっと、すみません。 (C-D)
2011-08-28 00:27:04
関西野生生物研究所さん

>違法行為であることを承知で野外に再放逐したという事例もあります。

この場合の「再放逐」と言うのは、捕まえたその時にその場で行われる「再放逐」、いわゆるキャッチ・アンド・リリースのことでしょうか?
もし、そうでしたら、外来生物法ではキャッチ・アンド・リリースを禁じていませんので、アライグマに限らず、その「再放逐」は違法行為にはならない筈です。
返信する
間違えました (関西野生生物研究所)
2011-08-28 00:09:28
先の投稿で自分の名前をミスして、確認もせずに投稿して済みません。関西八瀬以西鬱研究所→関西野生生物研究所です。呆れられて、ちょっと鬱っぽかったかも。
返信する
呆れる? (関西八瀬以西鬱研究所)
2011-08-28 00:06:24
EUD様 アライグマ対策に呆れておられるようですが、では、何をするのが良いと考えていますか?何か良いアイデアはありませんか?5年後、10年後に呆れるとはなかなか気の長い方ですね。
 アライグマの対策をするのは無駄だから放って置くと良いということですか。放っている市町村はどんどん増えていて、文化財、民家、農業、自然生態系に甚大な被害が出ています。違法行為と知りつつ、農家の人などはアライグマを勝手に捕獲して、水漬け、ビニール袋に入れて窒息死、放置して餓死、殴り殺すなどしている事例もあります。また、対策を取っていない地域の人はこれも違法行為であることを承知で野外に再放逐したという事例もあります。こういう事態を放っておくのですか?呆れます。
返信する
Unknown (Motoco)
2011-08-27 15:58:05
EUDさん、憶測で結論だして最終的に呆れるってのは愉快そうですね。
返信する
アライグマ対策 (関西野生生物研究所) (EUD)
2011-08-27 15:17:53
5年後、10年後の期日ににまた戻って来ますわね。その時に少しでもアライグマが日本国内から分布が縮小していたり、個体数の減少とかができているといいですね、(多分変化無しか、あるいは増えているでしょうwww)。その時にあなた方が言う事は「ほらあの時捕っておかなかったから」ですか?それとも「あの時捕っておいたから、この程度で済んでいるのだ。」ですか?呆れた話ですね。
返信する
アライグマ対策 (関西野生生物研究所)
2011-08-25 21:55:47
梨様 私どものHPをご紹介いただき有り難うございます。年末までに新しい資料の掲載を目指しています。
 初期のアライグマ対策は熊森に攻撃されて遅れた所もあるようです。アライグマの根絶は無理だから日本の在来種と同様に認めるようにという主張を熊森や色々な方がしていますが、畑や人家に出てきた場合には捕殺される訳で、実際、熊森の拠点の兵庫県は毎年4000頭近くの捕獲をしています。何もせずに放っておくと、日本中で有害駆除されるアライグマの数が増えるばかりだということを理解していませんね。
 よく野生生物の科学的保護管理と言いますが、その計算の基礎となっているのは、殆どがハンターが申告した捕獲数です。相当水増ししたり、過小申告だったりと出鱈目もあり、例えば捕獲された動物に対する報奨金が出る場合には動物の体の部品を別々なところに持ち込んだり(耳や尾を)、死体を報奨金のでるところに持ち込んだりということが現実に行われています。それに疑問を呈すると「信頼関係があるから」との答え。総てがインチキではありませんけれど、そうした捕獲数を対策の基礎数字に置くということも、野生動物対策が上手く行かないことの理由の一つかと思います。
 梨様、貴殿のブログで勉強させていただきました。有り難うございます。もし差し支えなければ、私のところのHPにあるアドレスから個人的にコンタクトしていただけませんか?個人的な形でもアドバイスなどいただければ幸いです。
返信する
まぁいいんだけど? (梨(管理人))
2011-08-25 12:19:06
EUDさん
貴方結局、自分の思い込み以上の事はしゃべってないですよね。で、思い込みで断言するってどこまで傲慢なんですかね。思い込みでしゃべる自由もあるけど、現実の問題に対しては言うまでもなく無力ですからね?自分が熊森と同列以下だとアピールしたいなら止めないけど、自分を安売りしてることには気づいてもらいたい。そんな人間、ここにはいくらでも来て、一山いくらの価値もないから。

関西野生生物研究所さん
HPのほうで、生態や被害対策についてのPDFが公開されているのですね。
http://www.h3.dion.ne.jp/~invasive/kansai/
勉強させていただきます。海外の事例の報告も、そちらのHP上で取り上げられることを楽しみにしております。
返信する
アライグマは根絶可能か? (関西野生生物研究所)
2011-08-25 10:28:37
関西野生生物研究所(以前にアライグマバスターとして投稿しました)です。ドイツの狩猟については、私たちが訪問した地域では狩猟官がついているということでしたが、ハンターが自由に狩猟出来る地域があるかどうかは調べてみます。ドイツの狩猟は狩猟小屋が設置され、小屋の前にえさ台があり、食べに来た動物を撃つというものでした。これなら、誤射で人を撃つことはなさそうだと思いました。
 アライグマは根絶できないと、はなからあきらめておられるようですが、私どもは、地方自治体と一緒に対策を練り、今のところ真面目に取り組んでいるところは、押さえ込みに成功し、捕獲数も減っているという事実があります。「都市型地域では少しだけ駆除が進むかも」と書いておられますが、私どもの対策対象地域は獣害が酷い里山型の市や都市型など様々な地域を対象にすでに6年にわたり、徹底捕獲対策を実施しています。上手く行くかどうかは対策プランのたてかた次第と考えております。最初からあきらめていないで、身近な地域の根絶プランでも立てて現場へ出てみてはいかがですか?
 「ならなしとり」様、ずっと愛読しています。オオカミ導入の論争など、とても勉強になりました。これからも続けていただけますよう、お願いいたします。
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関西野生生物研究所 (EUD)
2011-08-25 09:16:31
ドイツで、アライグマ一匹狩猟で獲るのに、狩猟管理官と一緒に撃たなければならないなんて事は無いでしょうね。狩猟管理官はアライグマ一匹の狩猟に付き合ってくれる暇人ではないと思います。ドイツではアライグマは「駆除業者が駆除するもの」。という位置づけであって、以前導入した通り、「狩猟対象」の生き物であるということなんでしょう。アライグマを減らす努力をされている事を非難するわけではありませんが、日本国内のアライグマはあなた方が捕るよりもずっと早いスピードで増えているでしょうね。あなた方が国内のアライグマを根絶する事は絶対に出来ません。他の野生動物の問題があまり出ていない(都市型)地域では少しだけ駆除が進むかも知れませんが。殺されるアライグマの数は今も増え続けている事でしょうし、今後もそれは止まらないでしょうね。
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誤答 (C-D)
2011-08-17 01:23:42
せっかく自分の知らない、あるいは認識不足な部分を指摘してもらっているのだから、最初に指摘された時に「ああ、そうなんですか。教えてくれてありがとうございます。」とでも答えておけば何の問題も無く終わる話ですね。
このゴトウとかいう人のことはよく知りませんが、少なくともいい年をした大人の対応とは思えません。
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ドイツのアライグマ (関西野生生物研究所)
2011-08-17 00:04:23
いつも興味深く読んでいます。ドイツのアライグマが話題になっているので、ちょっとお邪魔します。私ども関西野生生物研究所では、一昨年ドイツ、ポーランドで外来アライグマの現状と地元の方々の考え方を聞いてきました。英語(どちらも母国語でない)でのやりとりでしたので、間違いがあったらご容赦ください。ドイツでは1930年代にナチスドイツの国策としてアライグマが意図的に導入され、野外にも放されたようです。毛皮と食料増産が目的です。ドイツでは狩猟は厳重な管理下にあり、狩猟者は狩猟対象にお金を払い、狩猟管理官とともに撃たなければなりません。そこに駆除という考えは無いようです(積極的に保護しているわけではありませんが)。次に、住宅侵入の被害などを受けた場合には、捕獲許可を持った業者に依頼して捕獲してもらいます。捕獲されたものは銃で処置し、捕獲業者は毛皮業者に死体を売っています。この業者の人は実際に何頭捕殺したか憶えていないくらいたくさん獲ったそうです。ポーランド国境に沿ったドイツ側の3行政区では、狩猟者は2009 年に1万4千頭を超える数を撃ったそうですから、ドイツでも保護されているとは言えないと思います。野生動物に対する考え方が違うのと、被害の状況が日本と違うようですから、駆除の声が大きくないのかもしれません。数年前からドナウのブドウ地帯にアライグマが侵入しているようですので、これから騒ぎはじめると思われます。対策が遅れているということでしょう。なお、日本でもアライグマを食べるとか毛皮を利用しようという声もありますが、産業を興すと、その産業のために根絶へ向けた対策が遅れるかもしれません。また、アライグマは病気を持っている可能性が高いので、利用には適さないのではと思います。私どもは、現場でアライグマ対策をしていますが、根絶はできていませんが、数を減らすことには成功しています。もう無理だから放っておこうという考えがアライグマを増やし、殺されるアライグマの数を増やしていると思います。長文にて失礼しました。
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