みなさん、こんばんは。
土日にロンドンでG20があったことはご存知ですか?
金融危機を起こしたアメリカが主導権を握ろうとして
ユーロが反発。
奴隷のように(アメリカに)従ったのは与謝野さんの日本だけ。
という結果になりました。
さて本日のテーマ、
「greed is right」とは
映画「ウォール街」の中でG・ゲッコーが声高に叫んでいた言葉です。
この「greed is right」
つまり「貪欲こそが正しい、貪欲はわれわれの権利である」
この歪んだ精神が
今アメリカで巨額な損失をだしたメリル・リンチやAIGを舞台に吹き荒れています。
昨年9月に、メリルリンチは単独での経営継続は困難と判断され
バンク・オブ・アメリカに吸収されたのはご存じの通りですが、
このとき純損失は276億ドル(2兆276億円)にもなりました。
なのに!
この赤字のときに幹部を中心に巨額のボーナスが支払われていたのです。
ボーナスのトップ10人の支払い総額は2億900万ドル(209億円)。
平均するとひとり約2000万ドル(20億円)。
その下の社員149人も平均300万ドル(3億円)のボーナスをもらっている。
ちょっと驚きませんか?
アメリカにとって公的資金(みんなの税金)の投入とは、
かれらのボーナスを支払うためなんですかね?
え?
メディアが騒ぎ、大統領も「恥知らず」と罵りましたが、彼らのうちの誰ひとりとして返す者はいませんでした。
(:公的資金投入をねだるためにジェット機でワシントンに駆けつけたBIG3の面々のことは誰もが記憶していますね
さらに今回、
4回にわたり計1700億ドル(17兆円)もの公的資金注入を受けて
経営再建中の米保険最大手AIGが
なんとォ!!!
経営危機の“A級戦犯”とも言えるこの金融部門へ440億円ものボーナスを支払う
ことを予定しているというんです。
かれらはサブプライム問題が起こることをわかっていて、世界的金融危機が起こることをわかっていて、
それを推し進めた張本人どもですよ!
すでに莫大な給料を得ている人たちです。
この、経営危機の“A級戦犯”である人たちに公的資金のうちの440億円も払うんですか!???
さて、アメリカ政府はどーするかと興味しんしんで見ておりましたが
今日16日にガイトナー財務長官から
「法的に支払わざるを得ない」と発表がありました。
これにて、国民の血と汗の税金からなる公的資金は、
かれらウォール街の強欲連中へのボーナスとして確定したわけです。
まさに「greed is right」の国ですね。
はてさて今後の世界はどうなりますか。