貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

たれゆえに みだれそめし・・・!

2022-09-07 15:38:56 | 日記
令和4年9月7日(水)
福島市: 文知摺観音:普門院  

 文知摺観音は小倉百人一首の
歌枕の地。

 松尾芭蕉、正岡子規などの文人墨客が
多数訪れた場所だ。
 全域が福島市の文化財に指定され、
日本最北端といわれる多宝塔は
福島県の重要文化財指定。

 資料館「伝光閣」(でんこうかく)には
美術資料とともに古文書や歴史資料が
展示されているという。
 行基菩薩作といわれる秘仏観音像の
ご開帳は33年に一度行われ、
次回は2049年の予定。
 平成28年10月より、
 文知摺観音は
曹洞宗寺院・普門院として
新たな歴史を歩み始めた。
 新緑と秋の紅葉の時期の幾重にも
重なるモミジのグラデーションは
特に見事。
 かつてこの地は、
綾形石の自然の石紋と綾形、
そしてしのぶ草の葉形などを
摺りこんだ風雅な模様の
「しのぶもちずり絹」の産地だったそう。

 その名残を今に伝える文知摺石は、
都からの按察使(巡察官)、
源融(みなもとのとおる)と
長者の娘・虎女の悲恋物語の舞台となり、
小倉百人一首にも詠まれている。
「陸奥の 
  しのぶもぢずり 
      たれ故に 
  乱れそめにし 
     我ならなくに」
と。
 さて、その悲恋物語?
・・・・つづく。


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