貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

糸遊とは?

2022-06-17 10:05:48 | 日記
令和4年6月17日(金)
栃木市  大神(おおみわ)神社  
 栃木市は、家康の霊柩が日光へ改装され、
朝廷からの勅使(例幣使)が日光東照宮へ
毎年参向するようになり、
宿場町として栄える。
 いわゆる「例幣使街道」
(れいへいしかいどう)という、
ちょっと変わった名の街道である所以だ。 
 歌枕として有名な「室の八島」は、
この大神神社にある。

 その創建は約千八百年前頃、
第10代崇神天皇の皇子、豊城入彦命
(とよきいりひこのみこと)によると
伝えられている。
 別名を六所明神といい、
延喜式社の筆頭社となっている。

 春(4月中旬頃)には、馬上から弓を
射て豊作を占う流鏑馬が、
秋(11月中旬頃)には、
「おくるめ様」と呼ばれる童女が
神事に奉仕して、五穀豊穣や安産を
祈願する御鉾祭が延々と行われているという。
 二度目の参拝!          
「御足ひたし所」というテーブル付き
ベンチが新たにセッティングされている。

 そこで休むことままならず、
芭蕉句碑とその傍にある、
室の八嶋の散策を開始。

芭蕉の句は、
糸遊に 
  結びつきたる 
    けむりかな
 解説によると、
「昔、この辺りから不思議な煙が
立ち上っていたといわれ、
『室の八嶋に立つけぶり』は、
京の歌人たちにしばしば歌われている」
と記されている。

 「糸遊」は、「陽炎」のこと。
 室の八嶋の辺りの野に立つ糸遊(陽炎)
に、伝説の煙も結びついて、
陽炎が盛んに燃えているという意。
つづく。




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