貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

書付消さん!

2022-01-15 14:50:31 | 日記
令和4年1月15日(土)
 そこで、芭蕉のしたことは、
笠に書いてあった「同行二人」の文字を
消すことだった。
けふよりや 
   書付消さん 
       笠の露
 この場合、芭蕉は曽良を憾んでいるのか。
 行く者の悲しみ、
残る者のうらみと
芭蕉は書いている。
 曽良は悲しんでいる。
 とすると、曽良個人へのうらみではなく、
完璧な同行二人を目指した俳諧紀行に
一人が欠けたうらみであろうか。
 せつなさが、我が胸に沸く・・・。



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