貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

伊勢原市大山寺その4 感動感激の芭蕉の句碑遭遇!

2023-07-10 10:20:42 | 日記
令和5年7月10日(月)
 「住職さんに聞いてきます。」
と小走りで本堂の方へ。
 恐縮の極み!
 白装束着流しの住職さん
が後ろからついてこられる。
 「貴方ですか。芭蕉の句は?」
『山寒し 
   こころの庭や 
      水の月』
です。」
 「ああそれなら・・・」
と率先して本堂前を通過、
右奥へ案内して下さる。 
「あの橋のたもと付近に
見えるのがそうですよ。」
と教えて下さる。

 「私も見に行きます。」
 若い修行中の女性もと同行。      
 橋を越えた一角にある。
 宝物を見つけたよう。
「うちの住職、凄い面相でしょう。」
「いやあ、活きた不動明王を
見たよう!」
とその飾らない、修行を超えた
自然人僧像を。
「いいですね。
ああいう住職さんのもとで
修行できて・・・!」
と言うと、
「はい」
と、ほんとに嬉しそう。
 「芭蕉句碑巡りなんて、
いいご趣味ですね。」
と屈託もない。
 久し振りに向上心や好奇心の強い、
明朗な若者に遭遇。
 お蔭で最良、最高のひとときを
過ごすことになる。
<芭蕉句碑かな>
<芭蕉句碑>

 芭蕉の句は、
「山寒し 
  こゝろの庭や           
     水の月」
 この句は、『芭蕉句集』には、
掲載されていない。
 インターネットで調べると、
やはり芭蕉の句。
『奥の細道』より前の紀行の
折の句。 
 季語は「水の月」で「秋」。
 句意は
「山に登っていくと湖水に写る
月陰が見える。
吹きゆく風は早や晩秋のそれであり、
心の底まで寒さを覚える。
澄んだ湖面の月と
晩秋の淋しさを感じる。」。
 また、「大山」には、
この他三基の芭蕉句碑が
あることもわかる。
~つづく。