令和4年7月1日(金)
大田原市: 旧浄法寺邸
芭蕉と曾良は、
元禄2年4月4日(1689年)、
浄法寺図書(俳号桃雪)に招かれた。
『奥の細道』によれば、
「黒羽の館代浄法寺何がしの方に
音信(おとづれ)る、思いがけぬあるじ
の悦び、日夜語つづけて云々」
とある。
一族をあげて歓待されたので
居心地がよかったのだろう。
黒羽で十三泊、
あしかけ十四日の長逗留であった。
とりわけ桃雪邸には八泊もした。
とりわけ桃雪邸には八泊もした。
芭蕉句碑には、
「山も庭も
動き入るるや
夏座敷」
ダイナミックなタッチで、
黒羽の山河と浄法寺家の庭園の美しさ
を絵画的に表した句が生まれる。
現在残っている旧浄法寺邸は、
芭蕉が逗留した建物ではないそうだが、
武家屋敷の趣を多分に残し、
当時の雰囲気を味わうことができた。
また、手作りの作品も多く、
親しめる処であった。