日本最古の学校ということで一度行ってみたかった足利学校。
開校の年代はいまだに明らかでなく、9世紀説や鎌倉時代説な
どあるようです。それでも古いですね。ヨーロッパで一番古いボ
ローニャ大学やオックスフォード大学でも11世紀後半ですから。
もっとも、内容は儒学、のちに易学と兵学に偏っていて、いわ
ゆる、ユニバーシティーというわけではなかったのでしょうが。
都から離れた、言ってみれば辺鄙な土地に最高学府があったの
はどうしてでしょう?公の権力から独立が保たれたのが良かった
のでしょうか。明治に入って学校としての機能がなくなり、取り壊
されようとしたのを、足利藩士らの努力で存続が可能になったの
だそうです。さすが何百年も続いた学問の地、見識のある人々の
多くいる土地だったのですね。
1990年には上のような庭園や建物が、江戸時代の最も栄えた
ころのように復元されたのだそうです。訪れたのは猛暑の日で
したが、建物の中から庭を見はらすと、涼しい風が吹き抜け、
気持ちよく、これなら勉学に励めるだろうと思える閑静な環境
でした。でも、冬は寒かったかな?まあ、昔の人は、ちょっとぐ
らいの暑さ寒さにめげるほど軟弱じゃなかったでしょうけれど。
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