キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

慈光院

2018-03-27 10:25:44 | 季節
                 

                 奈良市の南西、大和郡山市にある慈光院は、臨済宗の古刹で、

                 石州流茶道の祖、片桐石州が創建し、茶の湯の寺とも呼ばれ

                 る、簡素で静謐なお寺です。お庭とその向こうに広がる大和

                 平野の眺めは、いくら見ても飽きることがありません。

                 

                 

                 正面の門を入り、小雨に濡れる静かな小道を行くと

                 

                 檜皮葺の茨木門があります。これは片桐石州の出生地摂津茨木の

                 お城が取り壊されたとき、門だけを譲り受けて、移築したものだ

                 そうで、志賀直哉も愛したという趣のある門です。

                 

                 

                 

                 

                 

                 今は桜が美しい季節ですが、これが五月ともなると、ツツジの大刈込

                 が見事な花を見せてくれるようです。松も梅も桜も、土塀の先の先ま

                 で整然と美しく、さりげない形の蹲(つくばい)なども、禅寺らしい

                 凛としたたたずまいです。

                 

                 額縁窓から見る外の景色も、なんとも言えない風情があります。

                 

                 
 
                 入山料に含まれるお薄をいただいて、お蕎麦もいただきました。

                 材料は全て寺内で採れたものだそうです。優しい良いお味でした。

                 雨の日の昼下がり、心安らぐひとときを過ごしました。

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