キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

三菱一号館美術館でラファエル前派を観る

2019-04-01 10:43:55 | アート
       

           お気に入りの美術館「三菱一号館美術館」へ行きました。

           東京駅のすぐそば、閑静な地区にある閑静な美術館です。

           1892年創建、ジョサイア・コンドル設計の三菱のオフィ

           スが再建された赤煉瓦作りの素敵な建物で、中で開かれ

           る様々な西洋画の美術展ともども、訪れるたびに、豊か

           な気持ちにしてくれる場所です。

          

           今回はラファエル前派の美術展でした。この派の思想的支

           柱であったジョン・ラスキンの生誕200年ということで、

           彼の作品が多く展示されていましたが、おなじみのダンテ・

           ロセッティやエヴァレット・ミレーなどの作品もたくさん

           ありました。これはロセッティの「魔性のビーナス」。豊

           かな赤毛が印象的です。この頃、日本でも、フラッシュを

           焚かなければ写真を撮っても良い美術展が増えてきました。

      

           ラスキンは、美術は自然をありのままに再現すべきという

           考え方であったそうですが、ロセッティの絵とこの野辺の

           ナズナとでは、まるで美しさの種類が違います。自然のあ

           りのままの美と、芸術家の個性から生み出される独創美と。

           金子みすゞが言うように「ちがうからいい」んですよね。

      

      

      

      

           紫花菜と薄ピンクの石楠花、春の自然の絶妙な色合いです。
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