奥日光の戦場ヶ原、湿地の生態系を守るためのラムサール条約にも指定さ
れている湿原です。昔、修学旅行で来たことがあるのですが、その名前から、
なんとなく戦国時代あたりに戦があったところかな、なんて思っていました。
違うんですね。名前の由来は神代の昔、二荒山つまり男体山の神様(大蛇)
と赤城山の神様(大百足)が争いあったところから来ているのだそうです。
どうやら大蛇が勝ったようです。そう思ってみると、何やらジュラシック・
パーク的雰囲気も。
今回の旅行は沼田から日本ロマンチック街道を通り、金精道路を抜けて、
奥日光の方から下りて行くルートを取りました。これは湯ノ湖。風光明媚
とはこういう所を言うのでしょう。観光地の喧騒や余計な看板などもなく、
それでいて寂れてもいない。ずっと昔からこの様かと思うとそうではなく、
湖の底に泥が溜まって湿原化しそうになったのを、浚渫工事で食い止め、
危機を乗り越えたのだそうです。美しさの裏には苦労があったのですね。
湯ノ湖から流れ落ちる湯滝。なかなかの風格です。この滝が湯川
となり、戦場ヶ原を通り抜けて、中禅寺湖へと流れ込んでいます。
ちょうどもみじの見頃の中禅寺湖。快晴の空に、木々の紅葉と湖の
深い藍色が明るく映える美しい午後でした。
朝は白根山上の雪の二荒山神社を、午後は秋晴れの下、
錦繍の日光二荒山神社を訪れました。