超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

ガンツフェルト実験における実験者・被験者間の会話分析

2007-01-25 | 論文ガイド
<PA2003(19)>

英国ヨーク大学の社会学者の質的分析法の論文。
●ロビン・ウォーフィット「ガンツフェルト実験における
 実験者・被験者間の会話分析」

ガンツフェルト実験で、被験者が自由に心に浮かぶイメージを
語るときに、聞き手になっている実験者との会話を分析する
手法を議論している。

ガンツフェルトでは、被験者が来所するときから帰るときまでの
会話全体が重要な研究対象になる。単なる会話記録では、ターン
テイキングのプロセスなど、非言語的なやりとりが失われてしまう
ので、それらを含めた記述法を使うことを提案する。

エジンバラ大学での実験を分析したところ、実験者が「you said」
と言いながら、被験者の発言内容を確認するプロセスが、さらなる
イメージの詳細報告を引き出している傾向が見られた。