超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

直観は実用的ESPの事例か―意思決定の直観力を検出するツール

2007-01-08 | 論文ガイド
<PA2003(2)>

次はライン研究センターのブージュアとパーマーの論文。
●ブージュア&パーマー「直観は実用的ESPの事例か―意思決定の直観力を
 検出するツール」

ビジネスの現場では直観力が重視されているのに、それを養成する方法がない。
著者らはESPの発揮を検出する、市場取引を模擬するプログラムを作成した。
ユーザーが、いかに「低値で買って、高値で売る」ことができるかを調べられ、
直観力が養成できるかもしれない。

75人で試したところ全員の平均Z値は0.33で、全体p=0.001で有意であった。
ダグラス・ディーンが1974年に指摘したように、経営的仕事についている人が
スコアが高いかどうかを調べた。本人の申告にもとづいて経営的仕事について
いるとされた14人は平均Z値が0.54で、その他の人の平均Z値0.28に対して
事実高かった。だが、その差は有意までは至らなかった(p=0.10)。

興味深い実験、およびツールである。
なお、ブージュアとパーマーは、今はライン研究センターを離れている。