超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

ESPとPKは統一した現象か――実験から探る

2007-01-20 | 論文ガイド
<PA2003(14)>

英国のエジンバラ大学およびノーザンプトン大学から。
●ロエ&ダーヴィ&スティーヴンス
 「ESPとPKは統一した現象か――実験から探る」

40人の被験者に対し、コンピュータ上のドッグレースゲームに、
いくつかの条件で参加してもらう。

1グループには、「これは透視の実験で、すでにコンピュータ内で
終っているレースの結果を当てる課題だ」と教示する。犬の番号を
予想したら、画面には、すでに決まっているレースがリプレイされる。
ところが、ランダムに偽のレースがあり、それは終っているレース
でなく、新しいレースであり、被験者が指定した犬の番号が、あら
かじめ決まっている番号の犬と交換され、リアルタイム表示される。
これは透視に見せかけた念力実験である。

もう1グループには、「これは念力の実験で、これから始めるレース
の特定の犬が一着になるよう念じてもらう課題だ」と教示する。一着に
するよう努力する犬の番号は、被験者がスペースキーを押すと自動
的に乱数で決められて画面に出る。ところが、ランダムに偽のレース
があり、それは実は終っているレースである。つまり、被験者がスペース
バーを押すときに出る数字が1着の犬であればよいので、透視に見せ
かけた念力の実験である。

また被験者の半分には、コンピュータがときには偽のレースを行なうと
教えてあり、残り半分には、それを教えないで、実行した。教えた群の
成績は、教えなかった郡の成績より有意に低かった(p=0.01)。

その後、科学探究誌(Journal of Scientific Exploration)の2006年
夏号に、本論文の改訂版が掲載されている。