110番目は日本の文学者による本。
●三浦清宏『幽霊にさわられて―禅・心霊・文学』南雲堂(1997)
三浦氏は、前項の後藤氏の後任で日本心霊科学協会の常任理事
に就任した文学者で、後藤氏と同様の明治大学の理工学部教授
として、英語を教えていた。
三浦氏は、1988年に『長男の出家』で第98回芥川賞を受賞した。
本書は、おもに受賞以降の10年間に執筆されたエッセイを集めた
ものである。
タイトルを見たときは「幽霊にさらわれて」だと勘違いして、宇宙人
による誘拐事件を題材にした小説かと思ったのだが、さにあらず、
交霊会に参加して実際に(?)幽霊に触られたことを含む体験報告
であった。禅の考え方を通して心霊を見つめる視点は新鮮に感じた。
三浦氏には『イギリスの霧の中へ―心霊体験紀行』(南雲堂1983)
というエッセイ集もあり、文庫化(中公文庫1989)もされているが、
こちらは芥川賞受賞以前の作品。
●三浦清宏『幽霊にさわられて―禅・心霊・文学』南雲堂(1997)
三浦氏は、前項の後藤氏の後任で日本心霊科学協会の常任理事
に就任した文学者で、後藤氏と同様の明治大学の理工学部教授
として、英語を教えていた。
三浦氏は、1988年に『長男の出家』で第98回芥川賞を受賞した。
本書は、おもに受賞以降の10年間に執筆されたエッセイを集めた
ものである。
タイトルを見たときは「幽霊にさらわれて」だと勘違いして、宇宙人
による誘拐事件を題材にした小説かと思ったのだが、さにあらず、
交霊会に参加して実際に(?)幽霊に触られたことを含む体験報告
であった。禅の考え方を通して心霊を見つめる視点は新鮮に感じた。
三浦氏には『イギリスの霧の中へ―心霊体験紀行』(南雲堂1983)
というエッセイ集もあり、文庫化(中公文庫1989)もされているが、
こちらは芥川賞受賞以前の作品。