しつこいほどにシーリングファンの効果

2009-05-19 20:14:18 | 空気環境
しつこいようですが、どーーーーしても納得いかなかったのです。
自らの、シーリングファンの中途半端な効果検証について。

体感はできていたんですよ。
シーリングファンが稼動してないときと、
稼動しているときでは、
明らかに各階の体感温度、
特に2階の温度がファンを稼動させていないと高いんです。

でもいざ、検証を試みるといつも中途半端な結果。。。

シーリングファンの掃除
シーリングファンの効果

それでもその効果を確信してやまない頑固者mercy。
今回は“効果を検証しよう”と思っていたわけではないのですが、
非常に体感が強かったのでトライしてみました。


時をさかのぼることゴールデンウィーク。
5月3日は実家の田植えのため帰省しました。
実家への帰省程度ではシーリングファンを止めないのですが、
このときは何となく、ファンを止めて出かけました。
午前8時くらいでしたでしょうか。

それから田植えを終わって、帰宅したのが20時半時。
洗濯物を干して出かけたので、すぐに回収に2階へ上がったときです。
階段を上がっている途中に、だんだん温度が上がっていくのを体感しました。
そう、いつものはっきりした体感です。
僕は、これだけ体感できるなら数字にも表れているに違いないと確信し、
洗濯物回収も早々に、それぞれのフロアに置いてある温湿度計を確認しました。

こちらが1階。
先日、温湿度計仲間に加わってくれた期待の新人です。
温度は22.7℃を指しています。

で、こちらが2階。
mercy邸建築当初からがんばってくれている古株です。
温度は23.9℃を指しています。

やはり数字にもはっきりと表れました。
1階と2階で1.2℃違うのです。
ひとくちに1.2℃といいますが、これは大きな違いですよ。
エアコンでも1℃温度を上げ下げすると、明らかに体感も変わりますよね。

さて。
数字に表れたからと喜んでいる場合ではありません。
目的はシーリングファンの効果を数字で把握するためです。
果たしてこの温度差がファンを停止したことに起因するのか否か。
そこが知りたいんです。

シーリングファンのスイッチを入れました。
ゆっくりと、ゆっくりとファンが回転を始めます。
で、それからは放置。

約1時間半後・・・・

1階に設置している温湿度計です。
23.2℃!
何と0.5℃、室温が上昇しています!!

こちらが2階の温湿度計。
23.5℃!
1階とは逆に0.4℃、室温が下降しているじゃないですか!!

この時間ですから空調を入れない限り、室温があがることは考えにくいのですが、
1階の室温は上昇しました。
もちろん、空調は一切入れていません。

低かった1階の室温が上昇し、
高かった2階の室温が下降する。
つまり、家全体の温度差がなくなってきているということですよね。
室温差だけで考えると0.3℃の差しかありません。
これはシーリングファンを稼動させることによってもたらされた、
温度のバリアフリーと考えられます。
というか、それしか考えられません!!
室内の空気がファンによってかき混ぜられ、
その結果、温度の高い空気と低い空気が中和して(って、んなたいそうな)、
1階と2階の室温差がなくなったのです。

いやぁ。。。苦節1年半。。。
これまで苦しめられてきたシーリングファンの効果を、
これほどまでに数字で明確に把握できたのは初めてです。
あきらめずに続けることの大切さを、改めて知ることになりました。

今こそ、不肖mercy、声を大にして叫びます。

シーリングファンは建物内の空気を循環させる、大きな効果がある!
空気を循環させることによって、フロアの室温差が大きく解消される!
特に吹き抜けがある場合は効果テキメン!
クリスチャンはアーメン!
僕はイケメン!

・・・・・・・。
すみません。ウソをつきました(汗)


とにもかくにも・・・・あーすっきりした。
この結果が確認できるまでは、
ものすごくシーリングファンに疑いの目を向けていたのです。
ほんまに効果あるんかいな・・・
でかいだけ、電気代を食うだけで、無力なただのアルミなんじゃないか・・・
ごめんよ、ファン君。
僕が無力なただの肉だったよ。
君はmercy邸の空気環境を快適に保つための切り札だね。
これからもヨロピクね。

ちなみに、そのままファンを稼動させたまま迎えた次の日の朝。

1階

2階

1階のほうが2階よりも0.5℃、室温が高くなりました。
空調はずっとOFF。
やはり(自称)高性能住宅だけあって、空気が安定しています。
では。


ロフトの空気環境

2009-04-11 01:36:05 | 空気環境

古い話で失礼します。
正月のことです。
パソコンを購入した際に一緒に購入した無線ルータ。
パソコンの設定作業や既存パソコンとの接続作業で、
ロフトに2時間くらいこもっていました。

寝室のロフトです。
このとき動いていたエアコンはリビングと子ども部屋の2台。
この冬、寝室のエアコンはほとんど稼動していません。
このため、寝室ロフトの温度はさすがに寒いかなぁと覚悟していたのですが、
暖められた空気は上昇するという法則どおり、
Tシャツ1枚で設定作業をしなければならないほど、暖かいものでした。
寝室自体よりもずっと暖かいのです。

24時間換気システムの換気計画には、
ロフトは直接的な空気の経路としては計算されていません。
寝室が空気の経路となり、
ジワジワと空気が拡散していくことによって自然と循環するという考え方です。
そのため、ロフトにおける空気の循環は、
居室と比較すると極端に遅いサイクルでなされていると考えられます。
つまり、暖まった空気が溜まりやすいということになるのでしょう。
これは子ども部屋のロフトにも同じことが言えます。

写真は撮っていないのですが、
確か、正月のわりと寒い日だったにもかかわらず、
温度計は22℃を示していました。
エアコンもつけずに22℃ってのは、やはりすごいですね。


さて。
冬は“ロフトはあったかいよなぁ”で済むのですが、
夏にも同じ現象は起こるわけで、
かなり居心地の悪い環境になっているんじゃないかと推測されます。
去年の夏はあまりロフトに上がる機会もなく、
特に思うところはなかったのですが、
今年の夏はロフトにも目を向けて、空気環境を調べてみたいと思います。
では。


シーリングファンの効果

2009-02-03 00:19:09 | 空気環境
シーリングファンについて、先日、記事にしていました。

でも、実際に止めてしまって長時間経過したときに、
空気環境が1Fと2Fでどのように変化するのかについては、
んなことしたくない、という態度でした。

でも、それだけ終わることを許せるでしょうか。いや許せない。
昨年末、家族旅行へ出かける際にやってみました。
1泊2日、朝10時に家を出て、翌日の夜8時に帰ってきたので、
32時間、シーリングファンを止めたままになっていたということです。
暖房器具は吹き抜けの下に4Kwの蓄暖運転のみ。
24時間換気システムは【中】で運転です。
もちろん、玄関→リビングと玄関→玄クロのドア以外の室内ドアは、すべて開放です。

これが1Fキッチンで計測した数字。
温度:16.5℃
湿度:37%
寒い数字です。
この温度でこの湿度は、かなり寒く感じることでしょう。
というか、実際に寒かったです。

これが2Fホールの数字。
温度:18℃
湿度:40%
ちょっとはマシです。
やはり吹き抜けを通して、暖かい空気は上昇したと考えられます。
数字的にはたいした違いはないようですが、
体感的には2Fのほうが極端に快適に感じます。
1Fの温湿度がひどすぎるせいかも知れませんね。

日常生活の中でチラチラと温湿度計を見ていると、
1Fの室温と2Fの室温差は、たいがい1℃程度です。
今回の実験による温度差は約1.5℃程度だったことを考えると、
記事タイトルに掲げている“シーリングファンの効果”は、
数字だけで判断する限りは、非常に高いとは言い切れなさそうですね。

とはいえ、旅行から帰ってきたときの1Fは、
“ここはほんとにmercy邸なのか?”と疑うような体感でした。
数字には大きく表れないにしても、
シーリングファンを回し、空気を動かすことによって、
体感ではかなり変わるんじゃないかなと思います。

次回の旅行ではシーリングファンを回しっ放しにしておきます。

そのときの温度・湿度や体感をレポしたいと思います。
シーリングファンに関してはちっとも納得のいく記事の書けないmercyでした!
では。


足の早い家

2009-01-09 23:17:09 | 空気環境
足の速い家、じゃないですよ。
家は走りません。
そこんとこヨロシコ。

mercy邸は足が早いんです。

足が早い
食物などが腐るのが早いこと(出典:家にあった国語辞典)

正月に実家に帰ったとき、鍋料理でした。
田舎ですので、こんなに食えるか!と突っ込みたくなるくらいに、
野菜や肉を用意しておいてくれました。
で、案の定、たくさん残っちゃったんですね。
うちではこんなに食べれへんから、と母親が帰りに食材を持たせてくれたのです。
でも、我が家も鍋続きで、そんなに食べられません。
なので、2~3日、残しておこうと嫁さんに提案したのですが、
“あかんあかん。うちの家、すぐに食べ物腐るよ”とのことだったのです。
そうなんです。
全館暖房しているこの時期、生鮮食物をしばらくの間でも保存しておける場所がないのです。
納戸もトイレもクローゼットも玄関も、室内ではどこもかしこも保存に適した場所がありません。
“なら、洗面室の点検口を開けて、床下に置いといたら?”
と言うと、
“あかんのよ。床下もあったかいの”
だそうです。
そうでした、そうでした。
イサットハウスは家中を魔法瓶のようにすっぽりと断熱材で覆い、
基礎周りにも断熱材を施工して、
床下も室内とみなし、室内と同じような空気環境を実現する、
ってのがキャッチコピーにありましたっけ。
そうすることにより、基礎コンクリートが結露してカビが発生することを抑える、
さらには、コンクリートからの輻射熱を抑え、
床下の温度も外気からの影響を最小限にして、室内の空気環境をより快適なものにする、
ってのもキャッチコピーにありましたな。

おっと、危うくイサットハウスの宣伝マンになってしまうところでしたが、
実際にこれらのキャッチコピーが実現できているのは確かです。
こういうことを施主が断熱だ、気密だとがんばらなくとも、
イサットハウスに頼めば、漏れなくついてくるところがスゴいところだと思います。
ちなみに・・・・

1月6日の深夜に撮影しました。
温湿度計を設置してから点検口のフタを閉めて2時間以上が経過しています。
にもかかわらず17.3℃を表示しています。
さすがに室内の温度と比較すると3~4℃低くなっていますが、
床下でこれだけの温度をキープできるのはすごいことだと思います。

と、えらい話がそれてしまいましたが、
床下まで快適環境になっちゃってるので、
野菜や果物を数日の間保存しておけるスペースがないのです。
いや、ないというのはウソですな。
冷蔵庫の野菜室に限られるのです。

究極を言えば、室外に設置した物置。
こちらには保存できるでしょう。
でも、タイヤやほうきやカブトムシのエサなんかが入った物置に、
リンゴやニンジンを入れるのは・・・ちょっとねぇ。。。

結論。
全館空調を採用している家では、生鮮食物の保存場所がない。
室内温度のボーダレスは、生鮮食物保存のスペースレスを招く。
良くも悪くも高性能住宅です。
では。


年末年始休暇の室内空気環境

2009-01-05 20:01:18 | 空気環境
長期休暇となった今年の年末年始。
家にいることが多かったわけですが、
この間の室内空気環境について、綴っておきます。

まずはエアコンです。
従来はリビングのみエアコンを24時間運転していたのですが、
室内を冷まさないために2F子ども部屋のエアコンも24時間で稼動させました。
リビングが22℃、子ども部屋が18℃の室温設定です。
思い起こせば借家時代の冬、
8畳のリビングで28℃とかのエアコンの設定にしていたのですが、
まったく暖かくならないので、石油ファンヒーターに頼りっ放しでした。
夏にしても20℃とかで冷房していたものです。
それが今は・・・・高性能住宅にこだわったからなのか、
今の家は新築すればその程度になるのかかわりませんが、
夏と冬のエアコンの室温設定が、
借家時代とはまったく逆の室温設定で充分に快適な室温を得られます。
18℃なんて暖房してるんかいな、と思うのですが、
それだけで子ども部屋も2Fのフリースペースも、とっても快適です。

正直、夜間は人が出入りすることのない2Fまで暖めるのは不要なんじゃないの?
と思わなくもないですが、
いったん、室温の下がってしまった空間を再度暖めるために必要な熱量と、
室温を下げないための最低限の熱量を考えてみると、
どちらも変わらないのではないかと思うのです。
具体的な試算をしてみたわけではないですけど・・・・(汗)

さらに、必要に応じてセラミックファンヒーターを使用しました。
実際の稼働時間としては1日当たり30分程度かも知れません。

室温のコントロールに関しては以上の暖房器具を使用しています。
続いて湿度に関してですが、
1Fにamadanaのハイブリッド加湿器、
2Fに無印良品のハイブリッド加湿器を設置して、
これまた24時間で稼動させています。
湿度設定はどちらも50%。
設定は50%でも、現実的な湿度としてはおおよそ、
40%から50%の間で推移しています。
これは天気や生活リズムにも大いに影響されていますね。
ちなみに給水ですが。。。
2Fは1日に2回、朝と夜に給水していました。
相対的に2Fのほうが室温が高いことと、
水やお湯を使うことがないスペースであることが関係しているのでしょうか?
加湿器自体の加湿力も関係しているかも知れません。
これと比較して、1Fは1日1回の給水で足ります。
つまり、僕は1日に3回の加湿器への給水をしていることになりますね。
好きじゃなきゃできないかも知れません(汗)

24時間換気システムはずっと中運転。
弱や強に切り替えることはありませんでした。
シーリングファンももちろん24時間運転。
ひたすら室内の空気をかき回してくれていました。

このような状態をキープして、年末年始を過ごしました。
リビングはもちろん、トイレや玄関クローゼットまで快適です。
年末年始は天気の悪い寒い日が多かったにもかかわらず、
一歩室内に入ると、暖かいだけでなく心地のいい空気が包んでくれます。
快適な空気を保ちつつも、しっかりと換気された空気です。

暮らしながらチラチラと温湿度計を確認していたところ、
1Fのキッチンで平均温度20~21℃、平均湿度が46~48%程度でしょう。
2Fのフリースペースが平均温度21~22℃、平均湿度が43~45%といったところです。
体感だけでなく数字的にも合格点ですね。

快適さを表すエピソードをひとつご紹介しておきます。
うちの3姉妹弟なんですが、
風呂から出たときに、パジャマを着ることを促さないと、
ずっと裸のままで行動するんです。
ぼーっとテレビを見たり、絵本を読んだり、ジャレ合ったり。
笑えるくらいに素っ裸です。
さすがに風邪をひいたりしないかと心配になりますが、
本人達はどこ吹く風で産まれたまんまの姿。
“寒くないか?”と聞いても“寒くな~い”。
風呂に入っていたために身体に熱を持っているのでしょうが、
その熱が冷めにくい空気環境だということなのでしょう。

このように万全の体制で空気環境を整えた年末年始。
2F子ども部屋のエアコン24時間運転は、思いのほか快適さを強めてくれました。
なので、今後もエアコン2台を常時運転していきたいと思います。
次回の電気使用量のお知らせが、楽しみでもあり怖くもある今日この頃です。
では。