あすなろ

塾長日記

第二話、東海道を歩いてみた

2008-05-31 17:34:16 | Weblog
私は、8月に阿波踊りを見ていて、倒れて救急救命病棟に運ばれてから、次の年の3月までに3回の入院と1回の手術をしました。その間にも受験はあって、授業をするにあたって、一番つらいのはなんだと思いますか?それは字が見えないこともあるのですけれど、受験が近付くに従って、不安からかやたらと生徒のテンションが、上がっていく。こちらもいつもニコニコ、楽しそうにしていなくてはならない。ことでした。今の子供たちはいじめられないようにクラスで孤立しないように、いつも明るいキャラをそれは涙ぐましいくらいしていなくては、ならない。先生がすこしでも落ち込んでいると生徒たちは途端に不機嫌になるんです。そうはいってもこちらも限界。都立高校の発表を待って、入院、手術をしました。
退院してから、ひたすら東海道を歩きました。無私の心境。箱根の山を超えるとき
この山を越えるために食料として、小田原では、梅干しやかまぼこが発達したとか
まったく普段の生活では知ることもないことを学んで、こういうことをしていると
日常生活でのストレスというのは、消えていくのですね。ウォークマンで、あんまり普段クラシックなんか聞かないのですけれど、バッハのカノンを聞きながら、箱根の山奥で、梅と桜と桃の花が咲き乱れているところにたどりついたときは、自然に涙が流れていました。聞いているだけでも浮世離れした世界でしょ。浮世離れが
精神も救うのですね。そして心が安定してくると、血圧とか血糖とか、さらには不整脈まで正常になってきたのであります。

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