会社と呼ぶのも恥ずかしいが、とにかく設立したころは、講師たちと毎日帰り飲みに行った。
サラリーマン時代の延長だね。人間関係を良好にしておけば仕事もうまくいくと信じていた。僕は彼らを笑わして、みんなも大爆笑して、
いい気持で帰った。しかしその後、彼らは再集結していて、ぼくの入れたボトルを飲みながら、ぼくの悪口を言っていた。またそれを告げ口する講師も何なのかなって今は思う。
また彼らはそんな時間は自分のデートをしていたほうがよかったともいう。そう後で言っていた。
身の上相談じゃないんだから、僕はどうしたらいいのでしょなんていう話をしているんじゃないよ。自分自身、前に勤めていた予備校で、ボーナスをもらったら次の日、辞めたからね。
ビジネスなんて仲良しクラブじゃないんだから裏切りというのでもないでしょ。よく騙されたなんていう経営者の人がいるけれど、それはあんたが間抜けなだけ。経営者と従業員の関係なんかそんなものでしょ。会社倒産と告げた瞬間に従業員から殴る蹴るの乱暴を受けた社長もいる。だから日々、お互いに緊張していこうね。
人間関係もね。
カーリングで一生懸命1投ずつ,細心の緊張感の上に投げて、もう勝てないとなると試合途中でも、ギブアップ。見ている奴らは無責任なことを言うけれど、ああいう生き様素敵だね。
私もああい風に生きていきたい。