あすなろ

塾長日記

人生がコトっと音を立てて変わる時 第一話、倒れてから

2008-05-31 15:08:21 | Weblog
もう3年前のことでしょうか。夏期講習というのは長時間で休みがなくて、本当につらくて、高円寺の阿波踊りを授業放棄して見に行って、どんどん押されて前に出て、暑いな、のどが渇いたなと思っているうちに、まわりの景色がグルグルと回りだして倒れてしまったのです。救急車で日赤の救急救命病棟に搬送されて、ここで初めてテキパキと走り回るお医者さんや看護師の人たちを見て、私は、自分の仕事場しか見たことがなかったので、24時間ずっと病室で、テキパキと働いている人たちを見て、自分が動けないのに、その時は、目も開かないのに、感動してしまって、ただその時は、このあとの人生、いきてりゃいいさ。もう仕事はどうでもいいけれど、仕事の中にも、確かに気高い仕事というのがあるんだなと思いましたね。
それまで休みもしないことが自慢だったけれど、ここで死ぬとか考えた時から、とにかくこれからは一生懸命生きようと思いました。やがて一生懸命生きるとはどういうことかと考えるようになりました。それだけでも十分に入院の意味はあったのでしょう。初めて、ザワザワしていた人生を休みました。

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