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どう評価する“アベノミクス”

2013-02-15 07:49:21 | 報道/ニュース


  2月12日 Bizプラス


  2008年にノーベル経済学賞を受賞した
  プリンストン大学のポール・クルーグマン教授。
  去年 夏には
  「日銀の金融緩和が足りないので日本はデフレから脱却できない。」
  と強く批判するなど日銀に対して厳しい注文を繰り返してきた。
  安倍政権の経済政策をいまどう見るのか。

  安倍政権の経済政策の評価は?
  (ノーベル経済学賞受賞 プリンストン大学 ポール・クルーグマン教授)
  「おおかた良いと思う。
   日銀の方針を転換し2%の物価目標を掲げ
   その効果を持続させるために政府が短期間財政出動をし景気を刺激する。
   医師が処方した通りのことを実行している。
   発信されたメッセージが何よりも重要だ。
   日銀はこれまで何度も景気が上向きかけたところで金融緩和の姿勢をやめたが
   市場は『今度こそ途中でやめない』というメッセージをして受け取った。
   日銀が将来 日本の景気が上向き始めた時
   緩和姿勢を維持し景気を後押しするだろうという見通しこそ大事なのだ。」

  財政支出については?
  「日本の債務残高はあまりに高く
   いずれ緊縮財政を迫られるのは明らかだ。
   ただ消費者物価指数がゼロ近辺を完全に脱し
   日本がデフレから脱却すると皆が納得できるまでは
   緊縮財政について話すのは早すぎる。
   3年4年後にもう一度尋ねてください。」

  G20財務相・中央銀行総裁会議が15日モスクワで始まる。
  円安については?

  「G20で各国は円安を許容せざるを得ないだろう。
   ヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁が懸念を示したところで
   日本に経済制裁を科すわけではない。
   アメリカも金融緩和でドル安を導いたと批判されてきたので何も言わない。
   日米と見に景気の現状を踏まえ当然のこととして
   積極的な金融緩和を進めているにすぎない。
   その結果としての通貨安だ。」
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