1月29日 Bizプラス
去年の新車の販売台数が世界一だった中国。
しかし深刻化する北京の大気汚染。
その一因が自動車の排気ガスである。
こうしたなか中国では今 電気自動車に注目が集まっている。
大手の北京自動車はすでに年間2万台の電気自動車を生産する能力がある。
(北京自動車 新エネルギー自動車会社)
「わが社では電気自動車を中心にエタノール車や天然ガス車など
ほかの環境対応車の研究開発も行っていきたい。」
充電ステーションの整備が進んでいて1回の充電で100km近く走る。
ただ電気自動車の平均価格は日本円で250~400万円。
最高で150万円ほど出る政府からの補助金を差し引いても庶民には高根の花。
1月に開かれた環境対応車をめぐるフォーラムでは
最大の焦点となったのはやはりコストの問題だった。
(電池メーカー)
「政府の補助に頼らずにビジネスとして成立させることが目標。」
これに対し中国の自動車業界のリーダーは
課題を克服して2020年までに電気自動車などの通算販売台数を500万台に増やす
という強い決意を示した。
(中国自動車工業協会)
「これまでは環境対応車の産業化に向けた準備段階だったが
これからは今まで築いた基盤の上に成長・発展させる段階に入る。
2020年以降の環境対応車の将来はとても明るいと思う。」
世界一の自動車大国だけに
環境にかかる負担もほかの国にもまして大きくなっている中国。
環境保護と自動車産業の更なる発展という一石二鳥を狙って
国の総力を挙げた取り組みが続いている。