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歌舞伎座 明かりに託した思い

2013-02-16 07:51:20 | 報道/ニュース


  2月15日 おはよう日本


  東京銀座で建設中の新しい歌舞伎座。
  4月の開場前にライトアップが始まった。
  中村勘三郎さん、市川團十郎さんと人気俳優を失った歌舞伎界。
  この明かりには伝統を灯しつづけてほしいという思いが込められている。

  14日午後6時過ぎ 歌舞伎座にともった明かりは多くの人々の目をくぎ付けにした。
  (街の声)
  「すごいきれいだなと思った。」
  「街にあった感じだと思う。
   前よりもよくなった感じがするのでとても楽しみ。」
  照明を設計したのは石井幹子さん。
  幼いころから歌舞伎に親しんできた娘の明理さんとともに
  2年にわたって構想を温めてきた。
  (照明デザイナー 石井幹子さん)
  「無事に点灯してホッとしました。
   どんなに事前にやっていても当日は緊張します。」
  20代でヨーロッパへ向かい照明に技術を学んできた石井幹子さん。
  ドイツやアメリカなど海外でも数多くの照明作品を手掛ける照明デザイナーである。
  新しい歌舞伎座にはどんな光がふさわしいのか。
  石井さんが目指したのは
  光の力で江戸時代をよみがえらせること。
  (照明デザイナー 石井幹子さん)
  「光は人をタイムスリップさせる。
   歌舞伎座の周辺で江戸時代を感じてほしい。」
  季節の移ろいに敏感だった江戸時代。
  その変化を白い色だけで表す。
  夏・・・純白の白 純白色で彩る。
  冬・・・温かみのある白 暖白色にした。
  春秋・・・柔らか味を強調した温白色
  ビルの屋上の光は月の光のイメージでこの光は屋根瓦を照らす。
  (街の声)
  「天国から光がさしているみたいで今いない役者さんが見てるような感じがする。」
  平成22年4月28日 歌舞伎座が建て替えられる前の最後の舞台を踏んだのは
  中村勘三郎さん
  市川團十郎さん。
  ふたりは新しい歌舞伎座を目にすることなくこの世を去った。
  石井さんと明理さんは
  若い俳優たちに期待し歌舞伎を応援する思いを明かりに込めたという。
  (照明デザイナー 石井リーサ明理さん)
  「この光で歌舞伎界のこれからにエールを送るような気持ち。」
  (照明デザイナー 石井幹子さん)
  「歌舞伎にこれまであまり興味のなかった人も
   行ってみようかなという気になれば成功だと思う。
   ひとつの明るい未来を光がつくっていけると確信している。」

  ライトアップは1週間ほど試験的に行われ
  新しい歌舞伎座が開場する4月2日から本格的に始まる。

  
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