以前から、量子力学に興味はありました。しかし、物理学の基礎である力学もろくすっぽ知らない状態の当方には敷居が高すぎ、近づくことはありませんでした。
ところが八か月ほど前、仕事の関係で物理学とがっぷり四つを組む必要に迫られ、そのなかで量子力学の初歩に触れる機会を得ることになりました。
触れてみて、その世界の面白さに魅了されました。みなさんにもそれが伝われば、と思い、当シリーズをアップすることにいたしました。
なお、当シリーズは、全面的にbutsurikyoushiさんという理科のおそらく高校教師をなさっている方が作成・運営をしている理科専門サイト「高校物理を攻略!」https://www.youtube.com/channel/UCoQUbU6FTLtyrBILnuyAwIgとそこでの講義に使われる資料をプリントアウトできる「大学入試攻略の部屋」http://daigakunyuushikouryakunoheya.web.fc2.com/ にもっぱら依っています。この方には、いくら感謝してもし切れません。わが物理学の師であります。三年前には、わが化学の師でもありました。
では、早速はじめましょう。
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17世紀から19世紀までの物理学を「古典物理学」といいます。この物理学は、17世紀に確立されたニュートン力学と19世紀にマクスウェルによって、ファラデーなどの業績をふまえて集大成された電磁気学とを二つの柱にしています。19世紀には、この世界のあらゆる現象は、この物理学によって説明されうる、物理学は完成された、と信じられていました。
ところが、原子などのような、肉眼では見えない小さなミクロな世界で起きている現象は、これまでの物理学では説明できないことが次第に分かってきたのです。そこで登場したのが、20世紀の新しい物理学、すなわち、量子力学だったのです。それと区別するため、17世紀から19世紀までの物理学は「古典物理学」と呼ばれるようになりました。
ちなみに量子力学の「量子」とは何かについては、いずれ詳しく説明いたします。
高校物理解説講義:「量子力学の概論」講義1
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